第70話 間話
第三章開始前に纏めてみました。
二章までは山水の話ということで、背景等は殆ど不明なまま進めてきましたが、全てに片が付き縛りもなくなったのでそれぞれの事情を軽く紹介しておきます。
*三章開始時点
先ずは登場人物(本文で説明せずにスルーしていた設定も含みます)
〇名前・・(所属国(位)/種族性別/年齢/ジョブ)
〇山水・ナート・・アラナート王国(名誉伯爵)/人族男性/三十代(四捨五入すれば四十)/侍(Lv上限解放状態でカンスト)
本作の主人公。
彼は千年程前、地球ではないある世界の山間の村で一人平凡な生活を送っていた。ある日、生活の糧を得るため行き慣れた森に入るが突然発生した霧に包まれ道に迷ってしまう。辺りも暗くなり途方に暮れ始めたその時、遠くに一つの灯らしき光の揺らぎを見つけたのでその場に向かおうとした瞬間、周囲の景色が一変する。
そこで主神と出会い【神の巫女】であるシルヴィアを紹介される。一目惚れした山水は大男の依頼を受け、彼女を手に入れる戦いに身を投じた……
冒険者ランクは世界唯一の特等級で冒険者ギルド内での称号は「ドラゴンスレイヤー(正確にはmiddledragonslayer)」及び「デーモンキラー(正確にはevildemonkiller)」の二つ。
ジョブは世界ただ一人の【侍】で刀の扱いに関する能力だけは上限解放の上でカンストしているという超絶チートな状態。
本来、ステージで得た経験値や記憶は次のステージに引き継げない(強制リセット/第2話参照)というルールが存在し、今までそのルールに則り戦ってきた。
ただ山水のパートナーであるシルヴィアは「何かに使えるかも」とステージごとに得てきた戦いに関する経験値を破棄せずに自分専用の空間で保管し溜めておいた(溜めおく行為への規定はないのでルール違反ではない)
だが今回のラストステージに移行する際に相手がいくつかルール違反をした。それに対して主神からは何の御咎めも無かったことから「ならこちらも遠慮はいらねえ」とばかりに、千年溜めておいた経験値やらスキルアップに使えるポイントの大半を使って自身を強化した。
ただし上げたのは相性が良かった【侍】関連だけでそれ以外、例えば魔力は能力設定段階で除外したので全く扱えない状態(魔素を取り込めない=魔法が使えない)。魔法が使えないので魔力への抵抗値も一般人並。
それを危惧したシルヴィアが防御系効果を付与した衣服を作ったが小袖はサリーの装束へ転用。褌や草履は忌諱感を示したサリーやエルアノームに没収されてしまったので今は別の対策を思案中。
現在、戸籍上の妻はエステリーナのみ。エルアノーム・シーラ・ルーシアの三人とは成り行きで国公認の婚約者となり、数か月後に式を控えている(手を出しているので後戻りは不可能)
但し三人(正確にはエルアノームとシーラ)は立場ある者故、形式上だけでも新たに家を興し式が行われる前にナート家から独立しなければならない。
(つまり新たに「家名」を決める。実は他にも大きな問題を抱えているがそちらは本人の知らぬ所で話が進んでいる)
それと主神から金色と銀色の指輪を各四つずつプレゼント(第68話)されたが、金の指輪は山水と正妻用(エステリーナ&シルヴィア・シーラ・エルアノーム)のペアリングでそれぞれ左手の薬指に。そして銀の指輪は山水と妾用 (現在ルーシアのみ)のペアリングで右手の薬指に嵌めている。
当然神器であり様々な機能が付与されている、本人にしか使えない専用アイテム。
王城に二日、在アラナート王国パルミラル王国大使館に二日、残りは妻の侯爵邸と日替わりで寝床を変える公認間男状態。
〇シルヴィア・・アラナート王国/人族女性(二十代半ば)/不明/神の巫女
本作のメインヒロインの一人(タイトルの灰はシルヴィアの髪の色)
ストレートの銀髪の長髪、青い瞳の(北欧系の)絶世の美女。均等のとれたファッションモデル体型で背丈はエステリーナよりも若干低め。
元は神界で【神の巫女】をしていた神の眷族(神族)でいつからか「人の生活」に憧れを抱くようになっていた。そんなある時、何気なく眺めていた地上世界で暮らしていた「ある男」を見た瞬間、憧れが願望へと変わった(魂と性格に惹かれた)
その後、同族や主神の計らいもあり無事身体の全てを取り戻し、エステリーナの身体に同居する形で地上に降り立ち、無事願いを成就。人として、妻として山水と人生を歩むこととなった。
元から備わっていた能力は実体化しても変わらず。さらに山水の(一部の)スキルも共有できるようになったが、代わりに(状況によっては)山水側が制限を受けることになる(大半はシルヴィアの制御によって成り立っていたモノばかり。例=収納を使った形状や組成の変化)
それと主神に次ぐ「莫大な量の神力」を備えているが普段は聖職者並みに抑えている。(総量を知っているのは山水とパイモンのみ。エステリーナは使えない/理由はエステリーナの欄にて記述)
現在は戸籍を用意してもらい侯爵邸の一室を住処としている。そして最低週に二日は「本来の姿」で山水との生活を満喫している。
〇エステリーナ・ナート・・アラナート王国(侯爵)/人族女性/二十代半ば/?(かなりの高Lv)
本作のメインヒロインの一人(タイトルの金はエステリーナの髪の色)
前国王、第一騎士団団長、侯爵、冒険者ランク一等級序列三位、山水の妻と色々な肩書を持つ元第一王女。かなりの美人でメリハリのある身体。背丈は夫である山水よりも拳一つ分低い程度(女性平均より高い)。
冒険者ギルドでの称号で一番有名なのは「デーモンキラー(正確にはominous demon killer)」だが他にも複数の称号を王位に就く以前、十代の冒険者時代に獲得している。
幼き時に聞かされた「逸話」に憧れて剣の道を目指し、エンリケを伴い国内のダンジョンで修業をしていたが、両親の死を機に全ての夢を諦め、国のため国民のために尽力してきた。
だが最愛の妹が呪いに掛かり、その呪いを解くアイテムを入手する直前に力尽きてしまう。
そこに現れたのが山水で、彼に助けられた後は無償に近い形で国まで救ってもらうのだが、その姿が「逸話」の主人公と重なったことで諦めていた夢を思い出してしまう。
そこで夢を現実のものとするため「覚悟を持っての芝居」に打って出たところ成功してしまう。
(あくまで「落とすための芝居」であり言動に偽りはない)
だが呪いのせいで子を成せない身体にされており、それに負い目を感じていたところに、隣国の姫から「ある取引き」を持ち掛けられたが最後まで結論が出せなかった。
そしてもう後がないという段階で「新たに神自身からの確約」が得られたので受け入れた。
主神曰く「彼女は特別な存在」でありどのルートを辿っても死は避けられない定めであったが、予め魂を身体から分離させておくことで肉体の死の後にくる魂の消失を回避。その後は主神自身の手により「身体を再構成」し、エステリーナが望んだ身体にしたところに魂を戻して無事に復活を遂げる。
その過程でシルヴィアを受け入れる制約をクリアするため、山水と同じ「チートな身体」となる。
(上限値は解放されたが各ステータスの値はそのままなのと、経験してきた修羅場(所謂死線)の数から山水にはまだ遠く及ばない。その代わり十代で一等級まで上り詰めた天賦の才と魔法でカバーしている)
国土の三割強を占める広大な南部を侯爵領として与えられたが、手付かずの未開発地なので形になるまでは王都にある侯爵邸で夫と養子であるロザンヌ姉妹と暮らしている。
(夫と同衾する場合は邸宅ではなく城と決めている)
尚、エステリーナの身体だが細胞全てが「神器級」の代物であり、表に出てきた魂の情報(エステリーナなら人族、シルヴィアなら神族)に合わせ身体の全てが全くの別物へと切り替わるように調整されている。つまり「存在」の共有であり、二人同時には存在できない。
因みに指輪は共通仕様なので変身してもサイズ以外は変わらない。
〇シーラ・マーシャル・パルミラル・・パルミラル王国(王女)/エルフ族女性/二十歳/マジックマスター(上限解放済カンスト目前)
本作のメインヒロインの一人(タイトルの白はシーラの髪の色)
エルフ族が治める隣国の王女で数少ない転移魔法の使い手で魔法のスペシャリスト。自他ともに認める世界一の魔法使いである。
長くて白い髪とエルフ特有の美人でスレンダーな体格をしているが、エルフ族は二十歳を境に成長が止まるのがほとんどで、これ以上の成長は望めない(本人はまだ諦めていない)
王城での事件後に回復系魔法が使えなくなったと知ったシーラはルーナに直接会って真相を聞こうと修行に励んだ。
そして数年前にやっとルーナがいる第九園に辿り着くとそこにいたのはパイモンだった。
圧倒的な存在感を滲ますパイモンを見て身体が硬直し動けなくなる。
それを見たパイモンは穏やかな口調で現状と未来を語り始めた。
結局その場は何も出来ずに引き返し父であるヤームに「全て」を報告する。すると長い沈黙の後にある決断を下した……
大精霊だったルーナの魔力の殆どと能力の一部を取り込んだことにより、ほぼ無限に近い魔力総量を得たのと、呪いにより使えなくなっていた回復系魔法が復活。その結果、神族以外では不可能と言われる「時の巻き戻し」の魔法を行使出来るようになった。
そこでパイモンから受けていた忠告に従い自身に「リターン」の魔法を行使。致命傷を受けたら一度だけ完全復活するようにしたお陰で事なきを得る。
両国のトップ同士の思惑と本人の希望により山水の三番目の妻となる。
(エルアノーム同様、こちらも婚約中であり、正式な式が済むまで外泊は御法度。そのため山水が週に一度大使館に泊まりに来ている)
〇エルアノーム・アラ・ナート・・アラナート王国(国王)/人族女性/二十歳間近/?(レベルもスキルも低い)
本作のメインヒロインの一人。
現国王であり前国王の妹。身長と体形を除けば姉そっくり。
唯一の肉親である姉の為を思い王位に就いたが(そこを利用され)逆に足を引っ張る形になり、危ういところを山水に救われた。
大切に育てられてきたため剣や魔法は殆ど使えないが、この世界では数少ないユニークスキル持ちで、山水との「婚姻」を掛けたタイマン勝負でスキルを行使、見事勝利し二番目の妻の座を勝ち取った。
このタイマン勝負だが、事前に姉の様子、さらにこちらに対する要求から考えうる中で最も姉に相応しく、そしてこの国にとっても有益な存在であると見抜いていた。
だがこの大陸では見かけぬ容姿の男に大切な姉を任せてよいのかを(自分なりに)見定めたいのと、万が一姉が悲しい想いをした際、その悲しみを一人で背負わせたくないとの想いから勝負を仕掛けた。しかも自分が勝つのを分かった上で。
これは姉を気持ちを第一に据えた政略結婚(決して姉に「便乗した」わけではない。あの雄たけびは本心を皆に悟らせまいとしただけ)
結果的に山水が来たことにより姉の願いが叶うと感情面で変化が起きたようで(山水への)信用度が増している。
立場上、外泊は不可能なので週一回、婚約者が泊まりにやってくる(大抵は姉を同伴させる)
〇ルーシア・・パルミラル王国(シーラ専属の使用人兼護衛/エルフ族女性/60代(人なら20代後半)/剣闘士(けっこう高い)
本作のメインヒロインの一人。
パルミラル城の使用人でシーラ専属のメイド。シーラの嫁入りの際に自ら志願してついてくるほどシーラを愛している(恋愛感情とは違う)。
身長はエステリーナとほぼ同じ。体格も僅かに劣る程度と、エルフらしからぬ人族よりな体形をしている。
(エルフ族の男性の好みから外れている)
シーラに仕えよいとしたが魔法が苦手だったので武闘派系にジョブチェンジ。さらに苦手を克服しようと特定の精霊と契約を果たし【加護】を授かるその結果、魔法だけでなく身体を精霊化させられるようになったが結果的に無事にお世話係になれた。
そして先の大戦のどさくさに紛れて屁理屈にて山水を説得。「妾」の地位を何とかもぎ取った。
(コチラも恋愛感情からではない。それと精霊に変化出来るのを知っているのは山水だけ)
大戦では共に数多くの敵兵を粉砕したが、山水離脱後にヤームと共同で行った第三階位討伐戦でパイモンが「対エンリケ対策」として仕掛けたトラップに気付かずにヤームと共に引っかかる。
相手であるセーレとの相性は最悪で、片腕を失う程の重症を負うが、自分のミスに気付き修正に動いたパイモンに身柄を確保(山水の【収納】と同じ機能の空間。こちらは容量は少ないが同族通せば出し入れできる)され、一命を取り留めた。
(トラップを仕掛けないと勝てない程、エンリケは強かった)
シーラ専属のお世話係という立場を踏まえ(主であるシーラが正式に結婚するまでは)目立たぬように既成事実を重ねている。
〇サリー・・アラナート王国(第一騎士団)/人族女性/十八歳/忍び(Lvは中)
本作のメインヒロインの一人(山水の嫁にはなりません)
エステリーナの付き人兼秘書であり山水の面倒&弟子入りしている、見た目は地味系で小柄、金髪でスレンダーな体形の女性。最近目が良くなったらしく眼鏡は掛けなくなった。
彼女の生誕時の名は「サリー・マーシャル・パルミラル」でその後に「サリー・ナート」に変わり今は「平民のサリー」で通している。
本来「法則通り」であればエルフ族の血を受け継いたので魔法関連の能力が総じて高くなるはずだったが(恐らく呪いのせいで)一部の能力がチート化しただけで、制限が掛かった状態で産まれてしまう。
その後、山水と出会い「忍び」の適性があるのが分かり、大きな成長を遂げれたが魔力量だけ上がらず魔法は上達していない。
だが忍びは魔法ではなく忍術を使う。忍術はスキルであり源は魔力ではなく精神力を使う。
呪いという縛りから解放された今では精神面で大きな成長を遂げ、忍術の幅もかなり広がったお陰で魔法への未練は断ちきれた。
そして断ちきれたのは魔法だけではない、両親に対しても同様。
(今では親は親、自分は自分と割り切れており、今後も両親の下に戻る気はないし「父や母」と呼ぶ気もない)
エステリーナには「鳥籠」から救いだし普通の人生を歩ませてくれたことへ恩義を感じており、山水との婚姻も祝福しているが、お相手が女心に疎すぎるため気苦労が絶えない状況が続く。
一人称はアタイ。住まいは第一騎士団宿舎でつい最近、昇格試験をクリアし見習いを卒業、正騎士になれた。
(残念だがメイド服も卒業)
〇ロザンヌ・ナート&マリアンヌ・ナート・・アラナート王国(宰相と副宰相)/人族女性/二十代半ば/不明(呪文系職/高くはない)
本作のメインヒロインの一人(山水の嫁にはなりません)
美人で性格や愛想も良く、豊富な知識で若い王を支える瓜二つな双子の才女(性格は微妙に異なる)
元は侯爵家(分家)の子女でエステリーナから見れば従姉妹にあたる由緒正しき家柄だったが、欲に目が眩んだ愚かな親のせいで侯爵家がとり潰し&分割になり家に居場所がなくなってしまう。
平民落ちが脱がれない状況にあったが、能力を惜しんだエステリーナが特権を利用し養子として保護してくれたお陰で命拾いした(悪事を犯した貴族の子女(特に娘)の平民落ちの末路は悲惨)
因みに姉が宰相でインドア派。妹が副宰相でアウトドア派。
〇ミランダ・ナート・・アラナート王国(大使)/人族女性/四十代半ば/?(低い)
パルミラル王国でアラナート王国大使をしている金髪の女性。一応バツイチで子もいる。身長や体格は人族の平均。
若き日に夫であるパルミラル王太子と婚姻。一児を儲けるが夫がその後行方不明(公式には事故死)に。さらに王族だけでなく生まれてきた赤子にまで呪いが及んでいるのが発覚。パルミラル王が気をつかい「離縁と帰国」を促すが本人はその提案を頑なに拒否をしパルミラル王国に残り続けた。
その後、王座に就いたエステリーナが帰国を促しに来たがこれにも応じず。だが「叔母上の身勝手な想いに娘を巻き込んでいる」との指摘を受けショックを受ける。
王族としての義務を果たさないどころか周りにも迷惑をかけていると知り言い返せなかった。なので条件付きでサリーの「帰国」だけは了承し、自分は残る道を選んだ。
(ただこの決断により母子の間に修復不可能な亀裂が生じてしまう)
○ヤーム・マーシャル・パルミラル・・パルミラル王国(国王)/エルフ族男性/二百歳くらい(外見は四十代)/不明
パルミラル王国の現国王でシーラの父親。「これこそがエルフ」と言える風貌の男性でエルフ族の中ではかなりのイケメン。王族らしく頭の回りも早くシーラに次いで多く魔力総量も多い。
今回、命を張って国を守ってくれた娘からの威厳を回復させる目的でダンジョンで息子と修業をやり直している。
一人称は僕。
〇セシリア・フォント・・パルミラル王国(外交官)/エルフ族女性/百歳くらい/陰陽師(高レベル)
アラナート王国専門の外交官。ルーシアとほぼ同じ背丈だが体形は数段控えめの眼鏡が合いそうな生真面目綺麗系のお姉さん。職務に忠実なお方で呪術系の分野では世界トップレベルの知識を保有している。
普段は自国におり大使館からの要請に応じて出向く。
現在、ヤーム親子と共にダンジョンで強制修行中。
〇パイモン・・アラナート王国(山水麾下)/魔族(正確には神の眷族で天使・今は女性)/不明(外見上は十代前半)/なし
サリーと身長・体格はほぼ同じの通称悪魔(魔族)。現在は金髪ツインテールで上から下まで黒で統一した所謂ゴスロリドレスを着ている。
(悪魔の中でも偽装擬態が得意な方。本来の姿は主神しか知らない。欠点は知識欲に貪欲なのと(悪魔の中では比較的に)真面目なところ)
正体は天から地に遣わされた天使、所謂【堕天使】でありパイモンはその中でも第二階位の上位に位置する高位な存在であり、人々からは人の魂を奪う(喰う)存在として忌み嫌われている。
それは間違いではないが捕食する魂は誰でも良いという訳ではない。
誤解されがちだが、悪魔とは通称であり本来は神の使いである【天使】である。
その天使の活動の場は天界であり、主神同様下界への干渉は許されていない。
ただそれでは下界が荒れてしまうので、天使の中でも優秀な者を選抜し「下界専任」として派遣させている。
堕天使(特に第二階位以上)は主神が造られた世界を破滅に導きそうな者と契約を結び、未然に被害を防ぐのを主たる目的にしている。(第三階位も基本的には同じだが、知能が低いために選別が曖昧になりがち。そんな理由を知らない下界の者が【堕天使】とか【悪魔】と呼ぶようになった)
ただ彼ら彼女らが忌諱される要因は他にもある。それは考え方の違い。
堕天使とは下界に関与をしない主神の代わりに断罪を行う執行者であり、そこに慈悲は存在しない。つまり人の常識は通用しないのだ。
今は「主神の指示により」山水の部下として滞在中。依り代に選んだのは女性であるため現在は女性で通している。
一人称はアタシ。
〇平賀みかん・・一応日本(異世界から来た勇者)/人族女性/高校生/異世界の賢者(Lvは不明)
本作のメインヒロインの一人(登場は当分先)
千年程前、魔王の軍勢と戦うために男2名と女2名の「コウコウセイ」が日本から召喚され、彼らの活躍により魔王の脅威は取り払われた。その後2名は元の世界に帰ったが2名はこの世界に残った。そのうちの一人が現在の【帰らずのパラダイス】の地下二十階に囚われており? そこから山水に救助を依頼してきたした。
アラナート王国の宝物庫にはみかんが記したと思われる「手記」の原本があり、そこには当時の記録だけでなく生まれ育った世界の「情報」までもが記されていたらしい。だが実際には「日記」だったらしく大半は「現代語」で書かれてあったため半分以上は解読不能の状態で死蔵されていた。
その「写本」をルーシア経由で入手した山水だが、同じ日本人の彼でも理解不能な文字や単語が数多く使われており「後でシルヴィアにでも翻訳してもらおう」と【収納】に入れたまま放置してしまう。この行為が後々にアラナート王国の常識を変えるキッカケとなる。
〇サンタナ&キーナ&リアン&マーサ・シルベリア
元第二~五騎士団所属で殿下夫妻の護衛を全うした功績により準男爵(貴族)へ叙爵され、さらに第一騎士団への移籍を言い渡される。これにより第一専用の宿舎に移りさらに個室が与えられ待遇が格段に良くなった。
だが団長を除けば正騎士は五人。うち一人は団長の付き人で、滅多に顔を出さない。
その状態で団の仕事(王都や城の警備)さらには新規団員の選定をこなしながら新領地の視察。そして極めつけは貴族の証である「家名」を考えなければならないとやることが山積みの状態でろくに休みも取れないと嘆いている。(マーサはそのままでも変えてもどちらでも良い)
〇エンリケ・ソルビルト・・アラナート王国(元国軍元帥)/人族男性/五十代/不明
先々代の王の時代からアラナート王国に仕えてきた生粋の軍人。今回の大戦で第二階位であるセーレと正面から戦いを挑んだが善戦及ばず、己を高めるため強者の身体の一部を取り込む性格のセーレに上半身を奪われた。この行為はセーレ特有で、他の悪魔は魂のみを喰って己の糧にするのだがそれでは相手の(物理的な)力は手に入らない。なので有効活用するには魂を肉体に縛り付けた状態で取り込むことになる。
その拘りのお陰でセーレが討伐された際に肉体から魂が解放され、無事天に召された。
家族は母と息子が二人。今回は長男(文官)が家督を継いだ。
私的な場での山水ファミリー同士の各々の呼び名(第三章開始時点/式を挙げたら一部変わるかも)
〇山水の場合
シルヴィア→シルヴィア
エステリーナ→リナ(公の場面ではナート卿)
エルアノーム→エル(公の場面ではエルアノーム陛下)
シーラ→シーラ(公の場面ではシーラ姫)
ルーシア→ルーシア
パイモン→パイモン
サリー→サリー
〇シルヴィアの場合
山水→貴方様
他の三人は様付け
ルーシア→ルーシアさん
パイモン→パイモンさん
サリー→サリーさん
〇エステリーナの場合
山水→山水
シルヴィア→シルヴィア殿
エルアノーム→エル(公の場面では陛下)
シーラ→シーラ(公の場面ではシーラ殿下)
ルーシア→ルーシア
パイモン→パイモン
サリー→サリー
〇エルアノームの場合
山水→スイ兄(公の場面では山水卿)
シルヴィア→シルヴィアさん
エステリーナ→お姉様(公の場面でもお姉様)
シーラ→シーラ姉様(公の場面ではシーラ姫)
ルーシア→ルーシア
パイモン→パイちゃん *いつの間にか仲が良くなっていた
サリー→サリー
〇シーラの場合
山水→旦那様(公の場面では山水様)
シルヴィア→巫女様
エステリーナ→リナ様(公の場面ではエステリーナ殿下)
エルアノーム→エルちゃん(公の場面ではエルアノーム陛下)
ルーシア→ルーシア
パイモン→天使さん
サリー→サリーさん
〇ルーシア
山水→旦那様(公の場面ではご主人様)
シルヴィア→大奥様(又は巫女様)
エステリーナ→奥様
エルアノーム→陛下
シーラ→姫様(公の場面ではシーラ様)
パイモン→パイモン様
サリー→姫 *嫌味からではなく敬意から
〇パイモン
山水→主
シルヴィア→シルヴィア様
エステリーナ→奥様
エルアノーム→王様
シーラ→お姫様
ルーシア→ルーシア
サリー→お嬢ちゃん
〇サリー
山水→師匠
シルヴィア→シルヴィア様
エステリーナ→団長
エルアノーム→陛下
シーラ→シーラ様
ルーシア→おい(またはそこのメイド) *嫌いではないが苦手
パイモン→おい(またはそこの悪魔) *サリーが一方的に嫌っている
各身長
エンリケ=雷明>山水=ヤーム=ザーム>エステリーナ≒ルーシア=セシリア>シルヴィア=ロザンヌ&マリアンヌ=マーサ=ミランダ>シーラ=リーア=サンタナ=キーナ>エルアノーム>リアン≒サリー
〇貴族の階級(基本的に嫡子が世襲。名誉系は一代限りだが更なる功績をあげれば永続貴族になれる(ついでに土地も与えられる。それと爵位を決めるのは王のみ)
アラナート王
↓ ↓
公爵 = 侯爵(直系・傍系の王族)
↓
伯爵=名誉伯爵(領地無し)
↓
子爵
↓
男爵=名誉男爵(国軍将軍・各騎士団長等/領地無し)
↓
*準男爵(戦功をあげた騎士や兵士/領地無し)
公爵は二家。
侯爵は一家。*ミランダはアラナート王族への復帰を拒んでいる。
伯爵は七家。
子爵は五家。*先日陞爵した家を含む。
男爵は二十~三十。
*エンリケ子爵家と名誉貴族(山水と団員四名)は今のところ土地はない)
〇国土
逆雫型をした大陸(アフリカ大陸に似ている)の南端にあり、北側以外の二方面は全て海に面している。
国土西側の海沿いには4〜5千m級の山脈が南北に続き、湿気を帯びた雲の進入を阻んでいるので国土の大半は乾燥気味。東南には魔獣が徘徊する広大な森があり、その奥には世界最大で最強最悪な地下型ダンジョンがある。
安定した気候で国土の中央にある王都付近から北側は山脈から流れる大河により広大で肥沃な穀倉地帯が広がる(各領地や人口の大半は中央(王都/王の直轄地)から北側にある)
また近年では山脈から取れるクズ石(魔鉱石)を利用した技術革新に成功。穀物輸出に近い富みを国にもたらしている。
基本的には争いとは無縁の長閑で平和な国である。
国土の北側は二国と接しており北東側にあるパルミラル王国とは友好関係にある。
〇兵力
国軍の総数は約四万。先の大戦で負傷者は多数出たが戦死者は(何故だか)三桁台で済んだので再編の最中。
王都(王直轄領)には第一~第五の騎士団が常駐しており、主な任務は王の身辺警護と王都及び直轄地の治安維持。あとは国内の魔獣にも対応している。
一隊の正騎士は五十名。その下に準騎士や見習い、さらに支援要員がいる。各隊の本拠地は全て王都内にある。
また各貴族は自治領内の治安維持(警邏)や災害救助、土木工事や穀物の収穫作業を名目として、独自に兵(領兵)を有することが許されている(運用経費は領主持ち)。それらの理由から装備や練度は国軍や騎士団よりも低い。
〇税金
収入により差はあるが1%~30%(内1割が国で残りは地方領主の取り分/他国は五~六割が当たり前)とかなり低めに設定されている。
その利点と潤沢な資金を活かすために【国営銀行】を開設。納税の窓口として一括活用している。
最後にもう一つ。
……○×△は声に出さない呟きで誰にも聞かれていません(勘の良い奴は別)
──○×△は声を介さない会話(念話)で音声会話をしているのと同じ状態。相手が了承したら繋がり、用が済んだら切る。距離や障害物に影響されず、また応じるかどうかは相手次第で盗聴不可能な一対一での会話(指輪を介している場合は別)
これは手法は千年前のこの世界では当たり前に使われていた、親しい男女の間柄限定の能力で、人魔大戦を経て人の生活様式が一変したことにより失伝したものと同じ(エステリーナは逸話として知っていた)
で主神から貰った二種類の神器により(条件付きだが)「念話(仮)」が気軽に使えるようになりました。今回は神器を介しているので装備している者なら誰とでも話せます。
(山水独自の念話とは別扱い。それと念話に関しては神器の「色」による制限はある)
次からスローライフ編が始まります。
もう少々時間がかかります。




