ギルドに行こう
少し間が空いておりますが、すみませんm(_ _)m
受験等が終わったら活動再開します。
〈異世界side〉
結局、昨日のことがありようやく寝ることができたのが夜4時だ。もう朝と言ってもいい時間かもしれない。
欠伸をしながら目をこする。床で寝たせいか身体中が痛い。
昨日、急遽エリスが同居することになり、さすがに神様に床で寝てもらうわけにはいかなく1つしか無いベッドを献上したわけだ。
俺は身体を起こしベッドを占領する可愛らしい少女を見た。見た感じ年齢が15近い少女だがあどけなさの中に妙に色気がある。
高校生男子ならば手を出してしまうぐらいだ。
決してロリコンでは無い。ほんとほんと。でも年下は好きです。
しかしこんな考えも杞憂だろう。
神様にもし手を出したならばどんな天罰が待ってるか想像するだけで恐ろしい。
そんなことを考えながら俺は宿の厨房に朝食を食べに出た。
そこにはアーシアが朝食の支度をしていた。
キッチンに立つアーシアを見ていると昨日の記憶がフラッシュバックする。
咄嗟に思い浮かべてしまった煩悩を振り払っているとアーシアが俺に気づいた。
「おはよう。ルキア」
そんな平凡なあいさつを受け俺も挨拶を返す。
そのまま黙々と朝食を食べる。アーシアは昨日のことを触れてこなかった。
それもそうか。こいつらにとってはいつものこと。
俺には記憶でしかわからないがどうやら
ルキアは両親と過ごした思い出が無い。
物心つく頃からここで住まわせてもらっているのだろう。
アーシアはルキアにとっては家族みたいなものなのかもしれない。
ならば気にしている自分がおかしいのだとうんうんと自らを言い聞かせる。
じゃ無いとアーシアを見るたびにあの綺麗な裸体を思い浮かべてしまう。
そんな喋らない俺を気にしてか
「昨日はよく眠れた?昨日はいきなり闘技場で戦ったんだから疲れが残ってない?」
「大丈夫、床で寝たから身体中痛いけど。あの野郎、あいつが俺のベッド占領するから」
そんな愚痴を言っていると
「あらあら、そんなこと言っていいの?」
エリスが厨房に入ってきた。
俺は心の中で「地獄耳め」と毒づき先ほどの失言を取り繕っていると
「そんなことはいいよ。君は今日からどーするんだい?昨日は闘技場で試合したけど今日は何をするんだい?」
と俺の言い訳を無視して話を続ける。
「今日はギルドという場所を覗いてみるよ。どこかしらに所属しないと色々まずいだろうからな」
「ランクを上げるならギルドに入る手はいい考えだよ。国が公認として認めているのがギルドさ。ギルドを作るには国に申請しなければいけない。今この世界では5つの大国同士の争いがずっと続いているのさ。国にとって戦士が集うギルドは大きな戦力だからね。
名のあるギルドは入るのが大変だけれど色々いい仕事を回してくれるのさ。
国にとって強いギルドはそれだけでも抑止力になるからね」
そんな説明を受けながら一つも記憶にピンとくるものが無い。
本当にルキアって奴は戦うことが嫌いだったんだなと改めて感じた。