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華鳥亭殺人事件  作者: たま


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8/25

違和感

次にクリーピーストロベリーもリーダー木村が、「ふん、上等よ!なめんじゃないわよ!」とカメラに中指立てたのでモザイクが一瞬入った。結構動画の規制は厳しいのだ。すぐバンされる。

が、不思議とさっきのリアルな事故現場は中継されてた…タカが絶命するまで。

いや、救急車で運ばれたのでまだ治療中なのだが。

だから、テレビもそのまま流されたのか?

2チームに続いて赤チームを追い越して白の貞春ヤバ麺も抜いて進んだ。進むと一気に視聴回数と投げ銭が増える。

「どうする?ここで離脱しても良いよ。ウチとしては痛くも痒くも無い…オイッ!」と白田さんが言ってるのに三笠が波瑠を抱えたままズンズンとさっきまでタカくんが挟まり血だらけの玄関広間へ進む。

ネットTVの人が貼ったテープを無視して中に入る。

「やっぱり!ここだけワザと床板が薄くなってるよ!

傷んでた訳じゃない!」と三笠が抜けた床板の切れ端を見せる。木が若いのだ。古い床板ではない。

「ほほう、それは面白いですね。つまり、さっきのは建物の老朽化と関係ないと。仕組まれた事故だと?」いつの間にか緑のホラーチャンネルKKKが後ろに居た。リーダーの清明が三笠から木の板を見せてもらいながらカバンに収めた。

「実は今日入る前に下調べしたんですよ。地元の大工が出入りしてて、オーナーから補修を頼まれたと言ってました。他にも色々仕掛けがあるかもしれません。

注意して行きましょう。」とネットTVのカメラマンが去ったのを見計らって三笠の達に挨拶してから追い抜いて行った。


「なんかあ〜この企画胡散臭いですよね?昔のテレビのポロリみたい。」白田さんが言う。

「何ですか?ポロリって?」公くんなんか全く知らない世代だ。

「昔は芸能人水泳大会とかテレビで夏やってたんだよ。そうすると必ずビキニが外れて胸が見える瞬間があってね〜それが外れる人が誰も知らないアイドルなんだよ。」と白田さんが説明する。

「この番組は、胸じゃなくて人が死ぬ所を観たいって、江戸時代の処刑イベントみたいなものかもしれないな。」と三笠も言う。

「江戸時代は処刑は見世物として屋台や商店街を発展させたんだよ。でも、将軍変わると全く処刑しない将軍様も居たらしい。すると屋台や商店街が困る。

そこで町医者が医学的知識を生かして処刑されてる人間の生首や磔姿を模型で作って見世物にしたんだ。

それが今のお化け屋敷の始まりだったらしい。」と三笠らしく語る…が、皆が引く。

「わあ、悪趣味…」と波瑠が普通に引く。

「そして、今はその悪趣味がネットTVへ引き継がれてる訳かな?」白田さんも引きながら話す。

「今は医療技術も進んでる。タカくんも輸血し続けて心臓や臓器を無理やり動かす事もできる。

遺族が来るまで電気的に生かしてくれたりするからね、危篤の時に。そして生かしておけば動画配信できる。」三笠が話すと皆沈黙した。

「…降りよう。これはヤバい番組企画だよ。」白田さんが帰り支度を始める。

「でも…助けてって声が聞こえるんです。どうしましょう?」珠泪ちゃんが困った顔をする。

「それ、さっきも言ってたね?どこかに誰かが閉じ込められてるの?俺等には全然聞こえないけど。」原田くんが聞く。

「リコさんが消えたのは、それかもしれないな。

しかし、なんで珠泪ちゃんしか聞こえないのか?

僕も聞こえないなぁ〜」と三笠が首をひねる。

「次に事故があったら、即帰ろう。

それまで、その助けを呼ぶ声を探そう。

それに、なんで首吊り自殺した当主の亡霊が1体も居ないのか?それも知りたいな。」と三笠が言う。

「…降りたい人は手を上げて。僕が一緒に辞めるから。1人じゃないよ。」と白田さんが皆に声を掛ける。

が、お互いに顔を見合わせて誰も手を挙げない。

「波瑠さん、アナタは本当に関係ないし巻き込まれなくて良いんですよ?」と白田さんが波瑠に声を掛ける。

「…命を三笠さんに助けて貰ったので、もし三笠さんがピンチになったら助けたいですね〜バカだけど。」と自分に苦笑する。


お化け屋敷の下りは、どれかで書いたような?

大森の地獄谷の酒場で嬉しそうに漫画家やってる息子に語ったような?

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