大人チーム
「どう?少し落ち着いてきた?」庭のテント戻って白田さんが原田くん公くん珠泪ちゃんに聞く。
人が死ぬ様を目の前で見てしまったのだ。タカさんの時は直接見てなかったが、今回は先頭席で見てしまったのだ。
「大丈夫です!と言いたいけど、さっきからお腹も空かないし…やっぱり変ですよね?」と3人が力なく笑ってる。
「当たり前だよ!それが普通の反応だよ!」波瑠は3人を励ます。
「三笠先生と白田さんは、修羅場くぐって来てるでしょうが、波瑠さんはなんで???」と聞かれる。
「アハハ…付き合う男がヒドくてね。
流血ざた多くてさ、この間はとうとう殺されかけて、そこを三笠さんに助けて貰って付き合う事になっての。エヘヘへへ♪」と笑ってごまかす。
「そうかあ〜そんな人じゃないと付き合わないよね〜三笠先生と!彼氏がらみで殺されそうなる人なんだ!」と3人で波瑠を見つめる。
なにげに修羅場をくぐってきた女なのだ。
「ちょっと聖書この頃読み出したんですが、信心深い男が悪魔の計らいで災害に遭って財産も家族も失い神を呪うだろうと悪魔は思ったのに、男は神に感謝したと言う話を読んで…そのおじさんと波瑠さん似てるかも…」と珠泪ちゃんが複雑な顔をする。
お父さんがもしかしたらシャーマンらしいと知って珠泪ちゃんは今勉強中なのだ。
「ヘーッ、そんなスゴい話あるんだ。可哀想だね。
でも、私なんて独身だし〜もう年だけど財産も子もいないから失うものないな。」と波瑠が照れたように笑うと3人の未来ある少年少女は背筋が寒くなる。
「解脱だよ。命が惜しいから命を奪われるのが怖くなる。元々、神の気まぐれで与えられた命なんだよ。旧約聖書のヨブ記はそれを思い出させるための話なんだよ。」と三笠が解説する。
「…まだまだですね!私なんて!頑張ります!」と珠泪ちゃんが手と手を合わせて拝む。
「さあ、そんな大人チームがちょこっと働いてくるから3人はゆっくりしてな。ヘタに館の中に入っちゃダメだよ。まだトラップはあると思った方が良い。」と持ってきた秘密道具類をリュックに詰め直して洋館の中へ入る。
棄権すると思ってたクリーピーストロベリーもオカルトブランコも全然帰る気配ない。
「ふん、人には棄権すべきだとか言いながらリコちゃん病院送りなって彼氏タカくん死んでるのにさ!
帰らないじゃん!羽田の奴〜」とクリーピーストロベリーの木村がスタッフの塚本・高橋と一緒に羽田・コータ・ネゴロをにらみつけてる。
羽田チームもきっと女の友情物語と見せかけて何だよ?と思っているのだろう。
視聴回数と投げ銭確保したら、しっかりまた続けている2チームなのだ。
「人って見かけに寄らないんですね〜
いかにもおどろおどろしい貞春ヤバ麺がアットホームで、若者受け狙ってる明るいオカルトブランコと可愛い系ホラーのクリーピーストロベリーがギスギスしてるとか。
カメラの裏側って…恐いですね〜」と波瑠が感心する。
「良いんじゃない?人間らしくてさ。
友情より人情より金なのよ。世の中は♪」と三笠がなぜか嬉しそうだ。
世間が三笠レベルまで下がると安心するのか?
「さっきの腐敗臭も最近の死体の臭いじゃないよね〜
腐敗ガス発生してるしさ。
地下の秘密基地と死体の塊探しだよ!
そろそろ波瑠さんの活躍の時だよ〜」と三笠が何だか楽しそうだ。
「?」ちょこちょこと気になるセリフを新しい恋人に吐かれてる気が…不穏な気配がする。
解脱…この領域に達する為、人生はツラく苦悩に満ちてるそうですよ。涅槃に至るチャンスを与えられたラッキー者らしいです!そこのアナタは!




