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華鳥亭殺人事件  作者: たま


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13/25

物置の床下

「こっちも生きてたぞ!」とブルーシートで担がれてホラーチャンネルKKKが泥だらけの女性を運んできた。リコだ!

「物置部屋の中から助けてくれと声がするから開けたら床板から声がするから破いたら居たよ!」清明さんが説明してくれた。

「そうそう ベニヤ板があるんだよ。でも古いし傷んでるから片手でぶち抜けるんだが…弱ってると無理かも?」とタンスから出てきたスケキヨが言う。

後を見ると確かに開いたタンスの壁に大きな穴が空いていた。

しかし、コチラは泥だらけだ。それも変な色の泥が付いてて…イヤな匂いがする。死体の匂いだ!

「ゴメン!身体は触れなくて…ブルーシートで担いできたよ。」と説明した。

絶対触ったらいけない匂いがする。

「とにかく、救急車だ!」とテレビ局の人達が撮影しながら、また連絡した。

「…死体がいっぱい…骨もあった…」と言いながら気を失い運ばれていった。

「良かったですね!羽田さん!生きてましたよ!」と白田さんがオカルトブランコの羽田さんに声掛けした。「良かった〜助かりました!もう、どう償えば良いのかと…」半泣きで座り込んで泣いてしまった。

またテレビ局のカメラが集まる。

オカルトブランコの視聴回数と投げ銭が、クリーピーストロベリーに次ぐ。

「おいおい、俺も脱出してきたんだぞ!」スケキヨが貞春ヤバ麺が全然視聴回数も投げ銭も増えないのに文句を言いながらテントでやっと夕飯にありつく。

テレビカメラはそれも追うが、全く数字に繋がらない。

コメント欄は「おめでとう!良かったな!」とは並ぶが普通だ。

「…いいよ。無事に戻ってきてくれたら、それが1番だよ。」実はスケキヨが通うバーのバーテンダー兼マスターの貞春さんが肩をポンポンと叩く。

「そうだよ!それが1番!」と店の常連の京女さんとスクネさんもスケキヨの背中をポンポンする。

スケキヨ以外は、バーマスターとリーマン達の兼業なのだ。その為、会社バレしたくなくて京女さんとスクネさんはコスプレなのだ。


「飯と風呂終わったら1階のトイレのカラクリ教えてくれよ。」と三笠が声を掛ける。

「大丈夫、大丈夫!トイレの仕掛けは古い物じゃないかな?もう、戻るバネがユルユルで時間掛かるんだよ。

それに中にそんな危険な場所無かったんだけどなあ〜

屋敷の方がよっぽど怖いよ!

死体なんか無かったぞお〜???」とスケキヨが首をひねる。

一応2階の物置の方の脱出口を三笠と白田さん、そしてなぜかずっと手を引っ張られて連れ回される波瑠で見に行くが…とにかく匂いがスゴい!

「ウウッ、このハシゴ触るのも嫌だし、匂いが奥から来てるし無理だあ〜」と皆、鼻も目も覆ってしまった。

「良くこんな所を這い上がって来たなあ〜リコちゃん!」と皆、感心する。

「でも、落ちて気付いたら周りは死体ばかりだったら必死で逃げ出そうとするよ〜絶対!」3人は想像しただけで身震いする。

床には、リコが唯一頼りにしたライトがまだ明かりを放っている。誰も消すことすら出来ないのだ。

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