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灰色の空  作者: 灰色の猫
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35/51

同類


 昨日、早くに寝てしまったせいか今日は雀達よりも早くに起きてしまった。

 風呂に入り忘れてしまっていたので誰もいないリビングを通りシャワーを浴びに行く。


 一晩寝たところで悩みが旅に出る訳もなく、相変わらず俺の頭や心に引きこもっている。


 いつもより高めの温度にしてまだ寝ている身体に渇を入れようとするが、なかなか起きてくれない……


 シャワーを手短に終えてジンジャエールを飲むために台所へ。ペットボトルの蓋を開けコップに入れるがいつもの手応えがない。

 案の定、喉を通らせても炭酸の気配がまるでない……


 今の自分みたいに気が抜けている。お前も一緒だなと思い、苦し紛れに孤独を数少ない泡でかき消した。


 そうこうしていると、母親が起きてきて朝食の準備に取りかかる。シャワーの音で目が覚めたらしく、良い目覚ましだったわと感謝された。


 何かしてないと落ち着かない俺は朝食の手伝いをする。母親と料理をするのは久し振りだったが俺に呼吸を合わせてくれておかげで何事もなく終わった。


 姉はまだ起きてくる時間ではないので先に食べる事に……


 普段は観ない朝のテレビに焦点を当て卵焼きをおかずにご飯を流し込む。



 特にやる事もないためいつもより早く学校に行く事にした。タイミングが合えばミナと登校していたが、今はそんな気分ではなく意図的にタイミングをずらしたのかもしれない。


 いつもより人通りの少ない道はいつもより考え事が多くなる。結局、答が出ないまま教室に着いてしまった……


 一番乗りだと期待して入ったら誰かいた。残念……


「おはよう、ソラ君」


「おはよう」

 ユリカだった。

 カズとミナよりかは気が楽だった。そんな思いが顔に出たのかもしれない。


「どうしたの、なんか良いことあった」

 ユリカが尋ねてきた。  どうやら笑っていたらしい。怪しいったらありゃしない……


「いや、別に」

「良いことなんてないよ」

 俺は無意識に意味深に答えてしまった。いや、誰かにこのもやもやを聞いてもらいたかったのかもしれない。


「ソラ君、今日の放課後時間あるかな」

 ユリカがそんな意図を察したのかどうかは分からないが、珍しく誘ってきた。


「時間あるよ、予定もないし」

 俺は意図の見えないユリカの優しさに甘える事にした。彼女がいるのに他の女子からの誘いを受けるのをためらわずにいた自分にちょっと驚きながら……

ソラ君、悪い子

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