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-鬼仙歌(おうせんか)-  作者: 神楽 桜
18/21

憤怒の謳 嘆きの賛歌‐‐‐弐‐‐‐



「蓮仙様。此れは“雪”ではありんすか?」


縁側でちょこんと座り、隣で天乱桜を手入れする蓮仙に

命は目をキラキラさせ、尋ねる。


何の事かと空を見上げ チラチラ舞い落ちる白い物体を眺め

あぁと蓮仙は呟いた。


「これはな、雪じゃない。灰、だ。」


「灰、でありんすか?」


「天地大戦で燃えて崩れた家や建物の“灰”だ。ずっとそのままだから

たまに風がきつく吹き上げる日だと こうやって舞うんだ。」


蓮仙は落ちてきた灰を そっと指に乗せ

きゅッと擦って見せた。


命は少し残念そうに また空を見上げる。


「いつか降るさ。まあ、俺は嫌いだがな。寒いし。」

そう言って蓮仙はまた天乱桜の手入れを始めた。


「あ、そういえば天悟丸様はどこへ?」


「ああ、アイツなら朝から婆がどこかへ連れて行ったぞ。」



-‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐




「どうじゃ?天悟丸。」


ふふんと鼻を鳴らし 自慢げな麟仙。



『…力は鈍ってないようだな。ババア。』


「花仙の奴がうるさくてのお。貴様(きさん)もその方が

良いであろう?」


『…悪くはないがな。少し、窮屈だが。』


「文句を言うな。我慢せい。」

ガハハと笑う麟仙。



「さて、お披露目といこうかの。」

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