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憤怒の謳 嘆きの賛歌‐‐‐弐‐‐‐
「蓮仙様。此れは“雪”ではありんすか?」
縁側でちょこんと座り、隣で天乱桜を手入れする蓮仙に
命は目をキラキラさせ、尋ねる。
何の事かと空を見上げ チラチラ舞い落ちる白い物体を眺め
あぁと蓮仙は呟いた。
「これはな、雪じゃない。灰、だ。」
「灰、でありんすか?」
「天地大戦で燃えて崩れた家や建物の“灰”だ。ずっとそのままだから
たまに風がきつく吹き上げる日だと こうやって舞うんだ。」
蓮仙は落ちてきた灰を そっと指に乗せ
きゅッと擦って見せた。
命は少し残念そうに また空を見上げる。
「いつか降るさ。まあ、俺は嫌いだがな。寒いし。」
そう言って蓮仙はまた天乱桜の手入れを始めた。
「あ、そういえば天悟丸様はどこへ?」
「ああ、アイツなら朝から婆がどこかへ連れて行ったぞ。」
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「どうじゃ?天悟丸。」
ふふんと鼻を鳴らし 自慢げな麟仙。
『…力は鈍ってないようだな。ババア。』
「花仙の奴がうるさくてのお。貴様もその方が
良いであろう?」
『…悪くはないがな。少し、窮屈だが。』
「文句を言うな。我慢せい。」
ガハハと笑う麟仙。
「さて、お披露目といこうかの。」




