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実は…(2)
「ごめん、もう1回言ってくれる?」精一杯振り絞った言葉に「ですから、昔親がした結婚の約束の相手の秋風さんと結婚するために来たんです!」少しの間静けさが広がり、「ちょっと待ってくれ」そう言い席を立った。
「はっ!」父親に電話し事情を聞くと、どうやら昔、車にひかれるところを助けた父さんに何かお礼をしたいと言い。父に息子がいることを知った相手がそれでは家の娘をもらってくれと言ったらしく、父はじゃあ!と返事をしたらしい。「なんで引き受けたんだよ!少しは迷ったり遠慮しろよ!」「いや、いいなづけがいれば孫の顔を見づに死ぬって言う心配が一つ消えるだろ」そう笑いながら答えた父親に軽い殺意を覚えつつ、リビングで待たせていた少女のもとに行くために電話をきり前のイスに座る「事情は父さんから聞いた。その上で聞きたいことがたくさんある。」とあきれたように言うと、そんなこと全く気付いていないのか、「はい。何でも言ってください!」と、とっても元気にそう答えた。




