実は…(1)
1章
俺は普通の高校生だった今日の朝までは..。
「あのどうしました?」少女が俺の顔をじっと見て言ってきた。「あの君は?」俺が動揺したなかで振り絞った言葉に「あの、もしかして何も聞いてないんですか?」
「あの、何を?」何も聞いていなかった俺は普通に答えたつもりだったが、少女はそのまま「そうなんですね」と少し悲しそうに呟いた。「まぁ、夕食もできたことですし、食べながら話しましょうか!」言われるがままに席につき、てっ違う流されてしまったが、まだ誰かもわからないやつが作った料理なんて
何が入ってたらどうするんだ!「料理ができましたよ」と俺の前に夕食を次々と並べていく、どれもこれもとても美味しそうなものばかりで...。まぁあんな純粋そうな少女がせっかく作ってくれたんだ。そうして理由をつけ少女が作った料理に向かう、外はカリッ中はジューシーな唐揚げがご飯を進ませ、野菜が嫌いな俺でも止まらないほど美味しいサラダに、さっきの唐揚げがマッチして!
「ごちそうさま!美味しかったよ」すぐに食べ終わった俺はテレビをつけゆっくりと、「いやいやいや違うだろ!」何故か当たり前のようになっていたが違う!「どうしました?」皿を洗いながら聞いてきた少女に「話だよ話、料理に心を奪われてすっかり忘れてだけど、君がなんで俺の家にいるのか説明してくれ!」今まで思っていたことを言い終えイスにくづれ落ちると皿洗いを終えて俺の前に座った。真剣な表情をしていたので自分も疲れた体を起こし大勢を整える。「私、秋風さんと…結婚するために来ました!」この時初めて知った。人の脳は理解が追いつかないと、何も考えられなくなるのだということを。




