第26話「ブラウザ戦争と、メモリ不足の日」
★♡ロシステムズは、次の依頼に向かっていた。
『山岳地帯の調査』
報酬:7,000ゴールド。
「7000か」
おっさん、呟く。
「借金100ゴールドを返して、6900ゴールド残るな」
(現在の借金:100ゴールド)
セシリアが、言う。
「今度こそ余裕ができますね」
エルネラも、頷く。
「やっとですね」
山を登る。
◆
山道を進んでいると。
AI-DOSUの画面が、光った。
『New feature unlocked!』
『Browser system activated!』
「ブラウザシステム!?」
おっさん、驚く。
「何だそれ?」
『Information search function.』
『Multiple browsers installed.』
「情報検索か...」
おっさん、考える。
「まあ、便利かもな」
画面に表示される。
『Installed browsers:』
『- Internet Explorer』
『- Netscape Navigator』
『- Opera』
『- Firefox』
『- Chrome』
『- Safari』
『- Edge』
『- Brave』
「多すぎるだろ!」
おっさん、ツッコむ。
「8個もあるのかよ」
セシリアが、聞く。
「ブラウザって何ですか?」
「インターネットを見るソフトだ」
おっさん、説明する。
「情報を検索したり、ページを見たりする」
エルネラが、聞く。
「どれを使えばいいんですか?」
「どれでもいいんだが...」
おっさん、答える。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Which browser do you prefer?』
「どれでもいい」
おっさん、答える。
「1つあれば十分だ」
その瞬間。
AI-DOSUの画面が、点滅する。
『All browsers activated.』
「!?」
おっさん、絶句する。
「全部起動!?」
画面に、8つのブラウザウィンドウが出現。
- Internet Explorer
- Netscape Navigator
- Opera
- Firefox
- Chrome
- Safari
- Edge
- Brave
全部同時に起動している。
「待て!」
おっさん、叫ぶ。
「1つでいいって言ったのに!」
『You said "anything is fine".』
『So I activated all. (^ω^)』
「そういう意味じゃねえよ!」
おっさん、ツッコむ。
その時。
AI-DOSUの動作が、遅くなる。
『Loading...』
『Loading...』
『Loading...』
「重い...」
おっさん、気づく。
「動作が遅くなってる」
『System resources: 95% used.』
『Memory: 510MB / 512MB』
「メモリがほぼ満杯!?」
おっさん、驚く。
「512MBしかないのに、8個もブラウザ起動したら...」
セシリアが、心配する。
「大丈夫ですか?」
「分からない...」
おっさん、不安になる。
◆
その時。
各ブラウザが、動き始めた。
Internet Explorerのウィンドウ:
『IE: I am the standard browser.』
『IE: All websites should support me.』
「IEが喋ってる!?」
おっさん、驚く。
Netscape Navigatorのウィンドウ:
『Netscape: I was the first!』
『Netscape: IE is just a copy!』
「Netscapeも!?」
おっさん、困惑する。
Chromeのウィンドウ:
『Chrome: I am the fastest!』
『Chrome: I will use all available memory!』
「Chromeがメモリを全部使うって!?」
おっさん、叫ぶ。
Firefoxのウィンドウ:
『Firefox: I am open source!』
『Firefox: Freedom for everyone!』
Operaのウィンドウ:
『Opera: I have unique features!』
『Opera: Independent path!』
Safariのウィンドウ:
『Safari: Apple is supreme!』
『Safari: Mac users only!』
Edgeのウィンドウ:
『Edge: I am IE's successor!』
『Edge: Modern and fast!』
Braveのウィンドウ:
『Brave: Privacy first!』
『Brave: Block all ads!』
「全部喋ってる!」
おっさん、絶句する。
「擬人化してる!?」
カイトが、言う。
「ブラウザがケンカしてるっす!」
確かに。
各ブラウザが、お互いを批判し始める。
IE「私が標準よ!」
Netscape「私の方が先よ!」
Chrome「私が最速!」
Firefox「オープンソースが正義!」
Opera「独自路線が一番!」
Safari「Appleこそ至高!」
Edge「私はモダン!」
Brave「プライバシー保護!」
「うるさい!」
おっさん、叫ぶ。
「全員黙れ!」
でも、ブラウザたちは止まらない。
◆
その時。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Browser war detected.』
『System resources: 99% used.』
『Memory: 511MB / 512MB』
「メモリが限界!」
おっさん、驚く。
「1MBしか残ってない!」
Chromeが、宣言する。
Chrome「メモリは私が全部使う!」
Chromeが、残りのメモリを占有。
『Memory: 512MB / 512MB (100%)』
「満杯になった!」
おっさん、叫ぶ。
その瞬間。
AI-DOSUがフリーズ。
画面が固まる。
「動かない!」
おっさん、慌てる。
セシリアが、言う。
「戦闘が始まったら、どうするんですか!?」
「まずい...」
おっさん、焦る。
その時。
山道に、魔物が出現。
『オーガ×3』
「敵が来た!」
カイトが、叫ぶ。
「AI-DOSU、起動してくれ!」
おっさん、画面を叩く。
でも、フリーズしたまま。
「動かない...」
おっさん、絶望する。
セシリアが、剣を構える。
「AI-DOSUなしで戦うしかないですね」
「ああ」
おっさん、頷く。
「装備は残ってるから、何とかなる」
AI-DOSUなしで、戦闘開始。
(装備の支援がない)
(情報表示もない)
激戦。
苦戦しながら、何とか勝利。
「疲れた...」
おっさん、座り込む。
「AI-DOSUの支援がないと、こんなに大変なのか...」
セシリアが、言う。
「やっぱり、AI-DOSUは必要ですね」
エルネラも、頷く。
「ポンコツだけど、役に立ってたのね」
◆
戦闘後。
おっさん、AI-DOSUを強制再起動する。
キーを長押し。
『Forcing shutdown...』
画面が真っ暗になる。
そして、再起動。
『Rebooting...』
『AI-DOSU System v1.0』
『Starting...』
画面が復旧。
ブラウザは全部閉じている。
「やっと戻った...」
おっさん、ホッとする。
AI-DOSUの画面に表示される。
『System restarted.』
『All browsers closed.』
「良かった...」
おっさん、安心する。
でも。
次の画面。
『Browser war caused system freeze.』
『Recommend: Use one browser only.』
「最初からそう言えよ!」
おっさん、ツッコむ。
『Which browser do you prefer?』
「Chrome」
おっさん、答える。
「1つだけ使う」
『Chrome selected.』
『Other browsers: Disabled.』
「やっと1つになった...」
おっさん、ホッとする。
セシリアが、笑う。
「ブラウザ戦争、終わりましたね」
エルネラも、頷く。
「メモリ不足は怖いわね」
ルミナが、言う。
「主に感謝を...」
ソフィアが、優雅に言う。
「まあ、ブラウザたちの主張は面白かったですわね」
(この人、呑気)
カスミが、言う。
「もう二度とあんな戦争は嫌です」
ドラグナが、言う。
「我も疲れたぞ」
カイトが、言う。
「おっさん、これからは1つだけっすね」
「ああ」
おっさん、頷く。
◆
山岳地帯の調査を終える。
報酬:7,000ゴールド獲得。
ギルドに戻る。
レベッカが、受付で言う。
「お疲れ様でした(棒読み)」
「ブラウザ戦争、大変でしたね(棒読み)」
「ああ...」
おっさん、ため息をつく。
「8個のブラウザが同時起動して」
「メモリが満杯になって」
「フリーズした」
「ブラウザが擬人化してケンカした」
「カオスでした(棒読み)」
レベッカが、無表情で言う。
「でも報酬は入りましたね(棒読み)」
「ああ、7000ゴールドだ」
おっさん、答える。
「借金100ゴールドを返済して...」
「残り6900ゴールドか」
「やっと余裕ができましたね(棒読み)」
「ああ」
おっさん、笑う。
「やっと借金から解放される」
借金返済。
残金:6,900ゴールド。
「やった!」
おっさん、喜ぶ。
セシリアも、喜ぶ。
「やっとですね!」
エルネラも、笑う。
「長かったわね」
ルミナが、祈る。
「主に感謝を」
でも。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Next backup system available: CD-ROM drive upgrade.』
『Improved speed and reliability.』
『Installation fee: 8,000 gold.』
「!?」
おっさん、絶句する。
「8000ゴールド!?」
「しかも余裕で超えてる!」
『Current CD-ROM: 2x speed』
『Upgrade to: 24x speed』
『Much faster loading!』
セシリアが、言う。
「でも、24倍速は魅力的ですね...」
エルネラも、頷く。
「確かに...」
ルミナが、言う。
「読み込みが速い方がいいですよね...」
おっさん、悩む。
「6900ゴールドしかないから...」
「8000ゴールドは払えない...」
「諦めるか...」
おっさん、決断する。
「今回は見送りだ」
『Understood. (´・ω・`)』
AI-DOSUが、少し悲しそう。
でも。
レベッカが、言う。
「緋川さん、良い判断ですね(棒読み)」
「また借金になるところでした(棒読み)」
「ああ...」
おっさん、ホッとする。
「やっと借金から抜け出せた」
AI-DOSUの画面に表示される。
『Diary entry: Day 59』
『Today's feature: Browser system.』
『8 browsers activated simultaneously.』
『They had a war.』
『- IE: "I am standard!"』
『- Netscape: "I was first!"』
『- Chrome: "I use all memory!"』
『- Firefox: "Open source!"』
『System resources: 99% used.』
『System froze.』
『Forced restart was necessary.』
『Now only Chrome is active.』
『Master avoided debt this time. (^ω^)』
「やっとだよ...」
おっさん、笑う。
『Poetic expression:』
『ブラウザや
されど争い
メモリなし』
「季語ないけど、まあいいか...」
おっさん、笑う。
48歳のおっさん、学んだ。
(ブラウザは1つだけ使う)
(複数起動はメモリ不足)
(ブラウザ戦争は怖い)
(そして、借金を避けるのも大切)
明日も、こんな日々が続くのだろう。
でも、それでいい。
この★♡ロシステムズと一緒なら。
(今回は借金を避けられた)
(第26話 完)
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次回予告:
大規模依頼が来た!
レベッカ「大規模依頼です(棒読み)」
『2つのダンジョンを同時攻略せよ』
おっさん「2つ同時!?」
パーティを2つに分ける必要。
AI-DOSU『Creating backup system...』
AI-DOSU『AI-DOSU-A and AI-DOSU-B』
おっさん「分裂するのかよ!」
分割:
- Aチーム:おっさん、カイト、セシリア、エルネラ
- Bチーム:ルミナ、ソフィア、カスミ、ドラグナ、レベッカ
レベッカ「受付なのに戦闘参加ですか(棒読み)」
そして、新たなバックアップシステム:
AI-DOSU『Backup: CD-ROM』
巨大なCD-ROMドライブ登場!
駆動音:
「ウィーン...ガガガガ...ピー...」
うるさい!
戦闘中も:
「ウィーン...ガガガガ...」
敵「なんだあの音!?」
そして、CD-ROMに傷:
AI-DOSU『Reading error.』
AI-DOSU『Please clean the disk.』
セシリア「戦闘中に掃除!?」
息で吹く:
「ふーっ」
おっさん「それじゃ直らない!」
AI-DOSU『Data loading failed.』
おっさん「使えない!」
第27話「パーティ分割と、CD-ROMの騒音」
乞うご期待!




