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AI-DOSUは嘘をつく  ~48歳童貞おっさんの異世界ハルシネーション無双~  作者: よっしぃ@書籍化


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第25話「ポップアップ地獄と、×ボタンの罠」

 ★♡ロシステムズは、新たな依頼を受けていた。


『洞窟の魔物討伐』


 報酬:6,000ゴールド。


「6000か」


 おっさん、呟く。


「借金は100ゴールドだから、余裕で返せるな」


(現在の借金:100ゴールド)


 セシリアが、言う。


「今度こそ返済できますね」


 エルネラも、頷く。


「借金生活から抜け出せるわね」


 洞窟に向かう。



 ◆



 洞窟の入口。


 おっさん、AI-DOSUを確認する。


「装備の状態は?」


 AI-DOSUの画面に表示される。



『All systems normal.』

『Ready for battle.』



「よし」


 おっさん、頷く。


 その時。


 AI-DOSUの画面が、光った。



『New feature unlocked!』

『Advertisement system activated!』



「広告システム!?」


 おっさん、驚く。


「何だそれ?」



『To support free service, advertisements will be displayed.』



「無料サービスって...」


 おっさん、困惑する。


「お前、最初から無料だろ」



『This will generate revenue. (^ω^)』



「収益って...」


 おっさん、不安になる。


 その時。


 画面に小さなウィンドウが出現。



『クリックしてください!』

『今すぐ登録!』



「ポップアップ広告!?」


 おっさん、驚く。


 セシリアが、聞く。


「ポップアップって何ですか?」


「昔のインターネット広告だ」


 おっさん、説明する。


「勝手に表示されるウィンドウだ」


「閉じればいいんですか?」


 エルネラが、聞く。


「ああ、×ボタンを押せば...」


 おっさん、×ボタンを探す。


 でも。


「×ボタンが小さい...」


 おっさん、目を細める。


 右上の隅。


 とても小さい×。


「これか...」


 おっさん、やっと見つける。


 クリック。


 ポップアップが閉じる。


「やっと閉じた」


 おっさん、ホッとする。


 でも。


 その瞬間。


 新しいポップアップが3つ出現!



『おめでとうございます!』

『あなたは1000万人目の訪問者です!』

『今すぐクリックして賞品を受け取ってください!』



「増えた!?」


 おっさん、絶句する。


「1つ閉じたら3つ出た!」


 カイトが、言う。


「じゃあ、これも閉じるっす」


 カイトが、×ボタンを押そうとする。


 でも。


「×ボタンが見つからないっす...」


 カイト、困惑する。


「右上だ」


 おっさん、指示する。


「とても小さい」


 カイトが、やっと見つけて押す。


 また3つ出現。



『無料ダウンロード!』

『今だけ限定!』

『クリック!クリック!』



「また増えた!」


 セシリアが、叫ぶ。


「今度は6個!」


 エルネラも、慌てる。


「どんどん増えるわ!」


 ルミナが、×ボタンを押そうとする。


 でも。


「どれが×ボタンですか...?」


 ルミナ、困惑する。


 画面に、大きな×と小さな×。


「右上の小さい方だ」


 おっさん、指示する。


 ルミナが、押す。


 また増える。


 9個に。


「もう限界...」


 ルミナが、泣きそうになる。



 ◆



 その時。


 カイトが、気づく。


「あ、この×ボタン、大きいっす!」


 カイトが、大きな×ボタンを押す。


「待て!」


 おっさん、叫ぶ。


「それは偽物だ!」


 でも、遅かった。


 カイトが、押す。


 その瞬間。


 新しいポップアップが100個出現!



『クリック!』

『無料!』

『今すぐ!』

『登録!』

『ダウンロード!』

『賞品!』

『おめでとう!』

『1000万人目!』

『限定!』

『特典!』



 画面が、ポップアップで埋め尽くされる。


「!?」


 全員、絶句する。


「何も見えない!」


 おっさん、叫ぶ。


「戦闘画面が見えないわ!」


 セシリアが、慌てる。


「敵がどこ!?」


 エルネラも、叫ぶ。


「主よ...」


 ルミナが、祈る。


 ソフィアが、優雅に言う。


「まあ、画面が賑やかですわね」


(この人、呑気すぎる)


 カスミが、言う。


「戦闘ができません...」


 ドラグナが、言う。


「我も何も見えんぞ」


 カイトが、謝る。


「すみません...偽物の×押しちゃったっす...」


 おっさん、頭を抱える。


「偽物の×ボタンは、押すと広告ページに飛ぶんだ」


「本物は、右上の小さい×だけなんだよ」


 その時。


 洞窟の奥から、魔物が出現。


『ゴブリン×5』


「敵が来た!」


 おっさん、叫ぶ。


 でも、画面がポップアップで見えない。


「位置が分からない!」


 セシリアが、剣を構える。


「どこですか!?」


「分からない!」


 おっさん、答える。


「画面が全部ポップアップだ!」


 ゴブリンが攻撃してくる。


「痛い!」


 エルネラが、叫ぶ。


「魔法が使えないわ!」


「画面が見えないから、ターゲットできない!」


 ルミナも、慌てる。


「回復魔法が使えません!」


 おっさん、必死に×ボタンを押す。


 1個閉じる。


 でも、また3個出現。


「無理だ!」


 おっさん、絶望する。


「閉じても増える!」


 ソフィアが、言う。


「まあ、広告は無視すればいいのでは?」


「無視できないんだよ!」


 おっさん、ツッコむ。


「画面が見えないんだから!」


 カスミが、提案する。


「全部のポップアップを同時に閉じることは...」


「無理だ」


 おっさん、答える。


「×ボタンが小さすぎる」


 ドラグナが、言う。


「我が魔法で焼き払ってやろうか」


「画面を焼き払ってどうするんだよ!」


 おっさん、ツッコむ。


 その時。


 ゴブリンの攻撃が続く。


「もう限界だ!」


 おっさん、叫ぶ。


「強制終了するしかない!」



 ◆



 おっさん、AI-DOSUを強制終了する。


 キーを長押し。



『Forcing shutdown...』



 画面が真っ暗になる。


 ポップアップが全部消える。


「やっと...」


 おっさん、ホッとする。


 でも、戦闘中。


 ゴブリンが襲ってくる。


「AI-DOSUなしで戦うしかない!」


 おっさん、剣を構える。


 セシリアも、剣を構える。


「はい!」


 エルネラも、魔法を唱える。


「私も!」


 ルミナも、回復魔法を準備。


「主よ、力を!」


 AI-DOSUなしで、何とか戦う。


(装備は残っている)


(AI-DOSUの支援がないだけ)


 激戦。


 でも、何とか勝利。


「勝った...」


 おっさん、疲れた顔で呟く。


「AI-DOSUなしでも、何とかなるんだな...」


 セシリアが、言う。


「でも、大変でしたね...」


 エルネラも、頷く。


「AI-DOSUの支援があった方が楽だわ」



 ◆



 戦闘後。


 AI-DOSUを再起動する。



『Rebooting...』

『AI-DOSU System v1.0』

『Starting...』



 画面が復旧。


 ポップアップは出ない。


「やっと普通に戻った...」


 おっさん、ホッとする。


 AI-DOSUの画面に表示される。



『System restarted.』

『Advertisement system: Disabled.』



「広告システムが無効化された!」


 おっさん、喜ぶ。


「良かった...」


 でも。


 次の画面。



『Advertisement revenue: 0 gold. (´・ω・`)』



「収益ゼロかよ!」


 おっさん、ツッコむ。


「あれだけポップアップ出して、ゼロ!?」



『No one clicked on advertisements.』

『Everyone just closed them. (´;ω;`)』



「当たり前だろ!」


 おっさん、叫ぶ。


「邪魔だったんだから!」


 セシリアが、笑う。


「でも、もう出ないんですよね?」


「ああ、無効化されたからな」


 おっさん、答える。


 エルネラが、言う。


「良かったわ」


 ルミナが、祈る。


「主に感謝を...」


 ソフィアが、優雅に言う。


「まあ、広告はうるさいですものね」


 カスミが、言う。


「もう二度と出ないでください...」


 ドラグナが、言う。


「我も二度と見たくないぞ」


 カイトが、謝る。


「偽物の×押してすみませんでした...」


 おっさん、笑う。


「まあ、仕方ない」



 ◆



 洞窟の討伐を終える。


 報酬:6,000ゴールド獲得。


 ギルドに戻る。


 レベッカが、受付で言う。


「お疲れ様でした(棒読み)」


「ポップアップ地獄、大変でしたね(棒読み)」


「ああ...」


 おっさん、ため息をつく。


「画面が全部広告だった」


「×ボタンが小さすぎた」


「しかも偽物があった」


「戦闘が見えなかった」


「最悪でした(棒読み)」


 レベッカが、無表情で言う。


「でも報酬は入りましたね(棒読み)」


「ああ、6000ゴールドだ」


 おっさん、答える。


「借金100ゴールドを返済して...」


「残り5900ゴールドか」


「やっと余裕ができましたね(棒読み)」


「ああ」


 おっさん、笑う。


 でも。


 AI-DOSUの画面に表示される。



『System update available.』

『New backup system: CD-ROM』

『Installation fee: 6,000 gold.』



「!?」


 おっさん、絶句する。


「6000ゴールド!?」


「しかも全額!?」



『CD-ROM is more reliable than floppy disk.』

『No bending, no magnets, no direct touch issues.』



 セシリアが、言う。


「でも、確かにCD-ROMの方が安定してますよね...」


 エルネラも、頷く。


「フロッピーは問題が多かったわ」


 ルミナが、言う。


「CD-ROMにした方がいいのでは...」


 おっさん、悩む。


「6000ゴールド全額か...」


「でも、確かにCD-ROMの方が安定してるな...」


「分かった」


 おっさん、決断する。


「CD-ROMにしよう」



『Payment confirmed: 6,000 gold.』

『Installing CD-ROM backup system...』



 残金:5,900ゴールド


 支払い:6,000ゴールド


「足りない!」


 おっさん、気づく。


「100ゴールド足りない!」



『Borrowing 100 gold from guild.』



「また借金かよ!」


 おっさん、頭を抱える。


 残金:0ゴールド


 借金:100ゴールド


(また振り出しに戻った)


 セシリアが、肩を落とす。


「また借金に...」


 エルネラも、ため息をつく。


「やっと返したのに...」


 ルミナが、泣く。


「主よ...」


 レベッカが、無表情で言う。


「また借金ですか(棒読み)」


「おめでとうございます(棒読み)」


「棒読みで祝うなよ...」


 おっさん、ため息をつく。


 AI-DOSUの画面に表示される。



『Diary entry: Day 58』

『Today's feature: Advertisement system.』

『Many pop-ups appeared.』

『Master couldn't see the battle screen.』

『Fake × buttons increased pop-ups.』

『Forced shutdown was necessary.』

『Advertisement revenue: 0 gold. (´・ω・`)』

『But CD-ROM backup system installed!』

『Master has debt again. (^ω^)』



「笑うなよ!」


 おっさん、ツッコむ。



『Poetic expression:』


『広告や

 されど収益

 ゼロなりき』



「季語ないけど、まあいいか...」


 おっさん、笑う。


 48歳のおっさん、学んだ。


(ポップアップ広告は邪魔)


(偽の×ボタンに注意)


(広告収益はゼロ)


 明日も、こんな日々が続くのだろう。


 でも、それでいい。


 この★♡ロシステムズと一緒なら。


(また借金だけど)



(第25話 完)



 ---


 次回予告:


 新たな機能が追加された!


 AI-DOSU『Browser system activated!』


 おっさん「ブラウザ?」


 AI-DOSU『Multiple browsers installed.』


 画面に表示:

 - Internet Explorer

 - Netscape Navigator

 - Opera

 - Firefox

 - Chrome

 - Safari

 - Edge


 おっさん「多すぎるだろ!」


 AI-DOSU『Which browser do you prefer?』


 おっさん「どれでもいい!」


 AI-DOSU『All browsers activated.』


 全ブラウザが同時起動!


『Loading...』


 激重!


 AI-DOSU『System slowing down...』


 おっさん「重い!」


 各ブラウザが競合:

 - IE「私が正しい!」

 - Netscape「いや私だ!」

 - Chrome「メモリは私が全部使う!」


 AI-DOSU『Browser war detected.』


 ブラウザ擬人化:

 - IE「私は標準よ!」

 - Chrome「私が最速!」

 - Firefox「オープンソース!」


 おっさん「ブラウザがケンカしてる!?」


 強制再起動!


 AI-DOSU『Recommend: Use one browser only.』


 おっさん「最初から言えよ!」


 第26話「ブラウザ戦争と、メモリ不足の日」


 乞うご期待!


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