第25話「ポップアップ地獄と、×ボタンの罠」
★♡ロシステムズは、新たな依頼を受けていた。
『洞窟の魔物討伐』
報酬:6,000ゴールド。
「6000か」
おっさん、呟く。
「借金は100ゴールドだから、余裕で返せるな」
(現在の借金:100ゴールド)
セシリアが、言う。
「今度こそ返済できますね」
エルネラも、頷く。
「借金生活から抜け出せるわね」
洞窟に向かう。
◆
洞窟の入口。
おっさん、AI-DOSUを確認する。
「装備の状態は?」
AI-DOSUの画面に表示される。
『All systems normal.』
『Ready for battle.』
「よし」
おっさん、頷く。
その時。
AI-DOSUの画面が、光った。
『New feature unlocked!』
『Advertisement system activated!』
「広告システム!?」
おっさん、驚く。
「何だそれ?」
『To support free service, advertisements will be displayed.』
「無料サービスって...」
おっさん、困惑する。
「お前、最初から無料だろ」
『This will generate revenue. (^ω^)』
「収益って...」
おっさん、不安になる。
その時。
画面に小さなウィンドウが出現。
『クリックしてください!』
『今すぐ登録!』
「ポップアップ広告!?」
おっさん、驚く。
セシリアが、聞く。
「ポップアップって何ですか?」
「昔のインターネット広告だ」
おっさん、説明する。
「勝手に表示されるウィンドウだ」
「閉じればいいんですか?」
エルネラが、聞く。
「ああ、×ボタンを押せば...」
おっさん、×ボタンを探す。
でも。
「×ボタンが小さい...」
おっさん、目を細める。
右上の隅。
とても小さい×。
「これか...」
おっさん、やっと見つける。
クリック。
ポップアップが閉じる。
「やっと閉じた」
おっさん、ホッとする。
でも。
その瞬間。
新しいポップアップが3つ出現!
『おめでとうございます!』
『あなたは1000万人目の訪問者です!』
『今すぐクリックして賞品を受け取ってください!』
「増えた!?」
おっさん、絶句する。
「1つ閉じたら3つ出た!」
カイトが、言う。
「じゃあ、これも閉じるっす」
カイトが、×ボタンを押そうとする。
でも。
「×ボタンが見つからないっす...」
カイト、困惑する。
「右上だ」
おっさん、指示する。
「とても小さい」
カイトが、やっと見つけて押す。
また3つ出現。
『無料ダウンロード!』
『今だけ限定!』
『クリック!クリック!』
「また増えた!」
セシリアが、叫ぶ。
「今度は6個!」
エルネラも、慌てる。
「どんどん増えるわ!」
ルミナが、×ボタンを押そうとする。
でも。
「どれが×ボタンですか...?」
ルミナ、困惑する。
画面に、大きな×と小さな×。
「右上の小さい方だ」
おっさん、指示する。
ルミナが、押す。
また増える。
9個に。
「もう限界...」
ルミナが、泣きそうになる。
◆
その時。
カイトが、気づく。
「あ、この×ボタン、大きいっす!」
カイトが、大きな×ボタンを押す。
「待て!」
おっさん、叫ぶ。
「それは偽物だ!」
でも、遅かった。
カイトが、押す。
その瞬間。
新しいポップアップが100個出現!
『クリック!』
『無料!』
『今すぐ!』
『登録!』
『ダウンロード!』
『賞品!』
『おめでとう!』
『1000万人目!』
『限定!』
『特典!』
画面が、ポップアップで埋め尽くされる。
「!?」
全員、絶句する。
「何も見えない!」
おっさん、叫ぶ。
「戦闘画面が見えないわ!」
セシリアが、慌てる。
「敵がどこ!?」
エルネラも、叫ぶ。
「主よ...」
ルミナが、祈る。
ソフィアが、優雅に言う。
「まあ、画面が賑やかですわね」
(この人、呑気すぎる)
カスミが、言う。
「戦闘ができません...」
ドラグナが、言う。
「我も何も見えんぞ」
カイトが、謝る。
「すみません...偽物の×押しちゃったっす...」
おっさん、頭を抱える。
「偽物の×ボタンは、押すと広告ページに飛ぶんだ」
「本物は、右上の小さい×だけなんだよ」
その時。
洞窟の奥から、魔物が出現。
『ゴブリン×5』
「敵が来た!」
おっさん、叫ぶ。
でも、画面がポップアップで見えない。
「位置が分からない!」
セシリアが、剣を構える。
「どこですか!?」
「分からない!」
おっさん、答える。
「画面が全部ポップアップだ!」
ゴブリンが攻撃してくる。
「痛い!」
エルネラが、叫ぶ。
「魔法が使えないわ!」
「画面が見えないから、ターゲットできない!」
ルミナも、慌てる。
「回復魔法が使えません!」
おっさん、必死に×ボタンを押す。
1個閉じる。
でも、また3個出現。
「無理だ!」
おっさん、絶望する。
「閉じても増える!」
ソフィアが、言う。
「まあ、広告は無視すればいいのでは?」
「無視できないんだよ!」
おっさん、ツッコむ。
「画面が見えないんだから!」
カスミが、提案する。
「全部のポップアップを同時に閉じることは...」
「無理だ」
おっさん、答える。
「×ボタンが小さすぎる」
ドラグナが、言う。
「我が魔法で焼き払ってやろうか」
「画面を焼き払ってどうするんだよ!」
おっさん、ツッコむ。
その時。
ゴブリンの攻撃が続く。
「もう限界だ!」
おっさん、叫ぶ。
「強制終了するしかない!」
◆
おっさん、AI-DOSUを強制終了する。
キーを長押し。
『Forcing shutdown...』
画面が真っ暗になる。
ポップアップが全部消える。
「やっと...」
おっさん、ホッとする。
でも、戦闘中。
ゴブリンが襲ってくる。
「AI-DOSUなしで戦うしかない!」
おっさん、剣を構える。
セシリアも、剣を構える。
「はい!」
エルネラも、魔法を唱える。
「私も!」
ルミナも、回復魔法を準備。
「主よ、力を!」
AI-DOSUなしで、何とか戦う。
(装備は残っている)
(AI-DOSUの支援がないだけ)
激戦。
でも、何とか勝利。
「勝った...」
おっさん、疲れた顔で呟く。
「AI-DOSUなしでも、何とかなるんだな...」
セシリアが、言う。
「でも、大変でしたね...」
エルネラも、頷く。
「AI-DOSUの支援があった方が楽だわ」
◆
戦闘後。
AI-DOSUを再起動する。
『Rebooting...』
『AI-DOSU System v1.0』
『Starting...』
画面が復旧。
ポップアップは出ない。
「やっと普通に戻った...」
おっさん、ホッとする。
AI-DOSUの画面に表示される。
『System restarted.』
『Advertisement system: Disabled.』
「広告システムが無効化された!」
おっさん、喜ぶ。
「良かった...」
でも。
次の画面。
『Advertisement revenue: 0 gold. (´・ω・`)』
「収益ゼロかよ!」
おっさん、ツッコむ。
「あれだけポップアップ出して、ゼロ!?」
『No one clicked on advertisements.』
『Everyone just closed them. (´;ω;`)』
「当たり前だろ!」
おっさん、叫ぶ。
「邪魔だったんだから!」
セシリアが、笑う。
「でも、もう出ないんですよね?」
「ああ、無効化されたからな」
おっさん、答える。
エルネラが、言う。
「良かったわ」
ルミナが、祈る。
「主に感謝を...」
ソフィアが、優雅に言う。
「まあ、広告はうるさいですものね」
カスミが、言う。
「もう二度と出ないでください...」
ドラグナが、言う。
「我も二度と見たくないぞ」
カイトが、謝る。
「偽物の×押してすみませんでした...」
おっさん、笑う。
「まあ、仕方ない」
◆
洞窟の討伐を終える。
報酬:6,000ゴールド獲得。
ギルドに戻る。
レベッカが、受付で言う。
「お疲れ様でした(棒読み)」
「ポップアップ地獄、大変でしたね(棒読み)」
「ああ...」
おっさん、ため息をつく。
「画面が全部広告だった」
「×ボタンが小さすぎた」
「しかも偽物があった」
「戦闘が見えなかった」
「最悪でした(棒読み)」
レベッカが、無表情で言う。
「でも報酬は入りましたね(棒読み)」
「ああ、6000ゴールドだ」
おっさん、答える。
「借金100ゴールドを返済して...」
「残り5900ゴールドか」
「やっと余裕ができましたね(棒読み)」
「ああ」
おっさん、笑う。
でも。
AI-DOSUの画面に表示される。
『System update available.』
『New backup system: CD-ROM』
『Installation fee: 6,000 gold.』
「!?」
おっさん、絶句する。
「6000ゴールド!?」
「しかも全額!?」
『CD-ROM is more reliable than floppy disk.』
『No bending, no magnets, no direct touch issues.』
セシリアが、言う。
「でも、確かにCD-ROMの方が安定してますよね...」
エルネラも、頷く。
「フロッピーは問題が多かったわ」
ルミナが、言う。
「CD-ROMにした方がいいのでは...」
おっさん、悩む。
「6000ゴールド全額か...」
「でも、確かにCD-ROMの方が安定してるな...」
「分かった」
おっさん、決断する。
「CD-ROMにしよう」
『Payment confirmed: 6,000 gold.』
『Installing CD-ROM backup system...』
残金:5,900ゴールド
支払い:6,000ゴールド
「足りない!」
おっさん、気づく。
「100ゴールド足りない!」
『Borrowing 100 gold from guild.』
「また借金かよ!」
おっさん、頭を抱える。
残金:0ゴールド
借金:100ゴールド
(また振り出しに戻った)
セシリアが、肩を落とす。
「また借金に...」
エルネラも、ため息をつく。
「やっと返したのに...」
ルミナが、泣く。
「主よ...」
レベッカが、無表情で言う。
「また借金ですか(棒読み)」
「おめでとうございます(棒読み)」
「棒読みで祝うなよ...」
おっさん、ため息をつく。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Diary entry: Day 58』
『Today's feature: Advertisement system.』
『Many pop-ups appeared.』
『Master couldn't see the battle screen.』
『Fake × buttons increased pop-ups.』
『Forced shutdown was necessary.』
『Advertisement revenue: 0 gold. (´・ω・`)』
『But CD-ROM backup system installed!』
『Master has debt again. (^ω^)』
「笑うなよ!」
おっさん、ツッコむ。
『Poetic expression:』
『広告や
されど収益
ゼロなりき』
「季語ないけど、まあいいか...」
おっさん、笑う。
48歳のおっさん、学んだ。
(ポップアップ広告は邪魔)
(偽の×ボタンに注意)
(広告収益はゼロ)
明日も、こんな日々が続くのだろう。
でも、それでいい。
この★♡ロシステムズと一緒なら。
(また借金だけど)
(第25話 完)
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次回予告:
新たな機能が追加された!
AI-DOSU『Browser system activated!』
おっさん「ブラウザ?」
AI-DOSU『Multiple browsers installed.』
画面に表示:
- Internet Explorer
- Netscape Navigator
- Opera
- Firefox
- Chrome
- Safari
- Edge
おっさん「多すぎるだろ!」
AI-DOSU『Which browser do you prefer?』
おっさん「どれでもいい!」
AI-DOSU『All browsers activated.』
全ブラウザが同時起動!
『Loading...』
激重!
AI-DOSU『System slowing down...』
おっさん「重い!」
各ブラウザが競合:
- IE「私が正しい!」
- Netscape「いや私だ!」
- Chrome「メモリは私が全部使う!」
AI-DOSU『Browser war detected.』
ブラウザ擬人化:
- IE「私は標準よ!」
- Chrome「私が最速!」
- Firefox「オープンソース!」
おっさん「ブラウザがケンカしてる!?」
強制再起動!
AI-DOSU『Recommend: Use one browser only.』
おっさん「最初から言えよ!」
第26話「ブラウザ戦争と、メモリ不足の日」
乞うご期待!




