第24話「5インチフロッピーと、うちわの悲劇」
★♡ロシステムズは、次の依頼に向かっていた。
『砂漠の遺跡調査』
報酬:8,000ゴールド。
「8000か」
おっさん、呟く。
「借金返済まであと少しだな」
(現在の借金:7,600ゴールド)
セシリアが、言う。
「あと少しですね」
エルネラも、頷く。
「頑張りましょう」
砂漠を進む。
暑い。
「暑いっすね...」
カイトが、汗を拭く。
「砂漠だからな」
おっさん、答える。
その時。
AI-DOSUの画面が、光った。
『Backup system updated!』
「バックアップシステム?」
おっさん、画面を見る。
『Previous backup: Memory (512MB)』
『New backup: 5.25-inch floppy disk』
「5インチフロッピー!?」
おっさん、驚く。
「なんで今更フロッピーなんだよ!」
『More stable than memory.』
『Physical backup is reliable.』
「いや、でも...」
おっさん、不安になる。
画面に表示される。
『Generating floppy disk...』
シュン!
おっさんの手に、巨大なフロッピーディスクが出現する。
「!?」
おっさん、絶句する。
「デカい!」
5.25インチフロッピーディスク。
約13cm × 13cm。
ペラペラ。
「ペラペラじゃないか!」
おっさん、驚く。
セシリアが、見る。
「これがフロッピーディスクですか?」
「ああ」
おっさん、答える。
「昔のストレージメディアだ」
エルネラが、触る。
「ペラペラね...」
「折れそう...」
ルミナが、心配する。
カイトが、興味津々で持つ。
「これがフロッピーっすか?」
でも。
カイトが、真ん中の穴から見える磁気ディスク部分を直接触って持つ。
「!?」
おっさん、叫ぶ。
「触るな!!」
カイト「え?」
「その部分は触っちゃダメなんだ!」
おっさん、慌てる。
「磁気ディスクだぞ!」
「直接触ったらデータが壊れる!」
カイト「えっ、ダメだったんすか!」
でも遅い。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Data corruption detected.』
『Sector 0-5: Damaged.』
「データが壊れた...」
おっさん、頭を抱える。
ルミナも、フロッピーを見る。
「わあ、中が見えます!」
ルミナが、磁気ディスク部分を直接触る。
「ルミナも!?」
おっさん、叫ぶ。
「触るな!!」
『Multiple data corruption.』
『Sector 6-12: Damaged.』
「またデータが...」
おっさん、絶望する。
「若い世代は知らないのか...」
「5インチフロッピーは、シャッターがないから磁気ディスクがむき出しなんだ」
「だから直接触っちゃダメなんだよ」
セシリアが、言う。
「知りませんでした...」
エルネラも、頷く。
「私たちの世代には馴染みがないわ」
おっさん、ため息をつく。
「まあ、仕方ないか...」
◆
砂漠を進む。
暑い。
「暑い...」
セシリアが、汗を拭く。
「暑すぎる...」
エルネラも、言う。
その時。
セシリアが、5インチフロッピーを見る。
「これ...」
セシリアが、フロッピーをパタパタ。
「あ、これ、うちわになる」
風が起きる。
「涼しい!」
セシリアが、言う。
「!?」
おっさん、絶句する。
「やめろ!」
「セーブデータが入ってる!」
でも。
エルネラが、言う。
「私も貸して」
エルネラも、パタパタ。
「涼しいわ!」
ルミナも、言う。
「私も!」
ルミナも、パタパタ。
「主に感謝を...」
ソフィアも、優雅に言う。
「まあ、私もお借りしますわ」
ソフィアも、パタパタ。
カスミも、言う。
「私もお願いします」
カスミも、パタパタ。
ドラグナも、言う。
「我も!」
ドラグナも、パタパタ。
カイトも、言う。
「おっさん、涼しいっす!」
カイトも、パタパタ。
全員でうちわ代わり。
「やめろおおお!」
おっさん、叫ぶ。
「セーブデータが入ってるんだぞ!」
でも、暑さに負ける。
おっさんも、パタパタ。
「...涼しい」
AI-DOSUの画面に表示される。
『Warning: Physical stress detected.』
『Floppy disk bending.』
「曲がってる!?」
おっさん、気づく。
フロッピーディスクが、曲がっている。
ペラペラだから、簡単に曲がる。
「やばい!」
おっさん、慌てる。
でも。
『Save data corrupted.』
『50% of data lost.』
「50%消えた!」
おっさん、絶望する。
セシリアが、謝る。
「すみません...」
エルネラも、言う。
「でも暑かったから...」
ルミナが、言う。
「主よ、お許しください...」
おっさん、ため息をつく。
「まあ、暑いから仕方ないか...」
◆
さらに進む。
ドラグナが、言う。
「我も暑いぞ」
ドラグナは、竜人族。
体温が高い。
さらに暑がっている。
ドラグナが、アクセサリーを外す。
「少し涼しくなったぞ」
そのアクセサリー。
磁石が付いている。
「!?」
おっさん、気づく。
「ドラグナ!」
「そのアクセサリー、磁石が付いてるだろ!」
ドラグナ「ああ、磁石だ」
「フロッピーに近づけるな!」
おっさん、叫ぶ。
「磁気でデータが消える!」
でも。
ドラグナのアクセサリーが、風で飛ぶ。
フロッピーディスクに接近。
「!?」
おっさん、絶句する。
「やめろおおお!」
ペタッ。
磁石が、フロッピーディスクに張り付く。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Magnetic field detected!』
『Strong interference!』
『Data erasing...』
『100%... 90%... 80%...』
「データが消えていく!」
おっさん、叫ぶ。
慌てて磁石を剥がす。
でも。
『Data erasure complete.』
『All data lost.』
「全部消えた...」
おっさん、絶望する。
セシリアが、言う。
「全部...?」
エルネラも、青ざめる。
「最初からやり直し...?」
ルミナが、泣きそうになる。
「主よ...」
ソフィアが、優雅に言う。
「まあ、大変ですわね」
カスミが、言う。
「また最初から...」
ドラグナが、謝る。
「すまん...我のせいだ...」
カイトが、言う。
「磁石がダメだったんすか...」
おっさん、頭を抱える。
「5インチフロッピーの弱点だ...」
「磁石に弱い」
「うちわにする」
「曲がる」
「直接触る」
「全部ダメなんだよ...」
AI-DOSUの画面に表示される。
『Save data: 0 bytes.』
『Starting from beginning.』
「最初からか...」
おっさん、ため息をつく。
でも、笑う。
「まあ、これも経験だ」
◆
砂漠の遺跡を調査。
(データはゼロだが、何とか進む)
報酬:8,000ゴールド獲得。
ギルドに戻る。
レベッカが、受付で言う。
「お疲れ様でした(棒読み)」
「フロッピーディスク、全データ消失したそうですね(棒読み)」
「ああ...」
おっさん、ため息をつく。
「うちわにした」
「直接触った」
「磁石で消えた」
「全部ダメだった」
「大変でしたね(棒読み)」
「ああ...」
「でも報酬は入りましたね(棒読み)」
「ああ、8000ゴールドだ」
おっさん、答える。
「借金返済まで、あと...」
計算する。
借金:7,600ゴールド
報酬:8,000ゴールド
「!」
おっさん、気づく。
「返済できるじゃないか!」
「しかも400ゴールド余る!」
セシリアが、喜ぶ。
「やっと借金返済ですね!」
エルネラも、言う。
「長かったわね...」
ルミナが、祈る。
「主に感謝を...」
おっさん、借金を返済する。
『借金返済完了!』
「やった!」
おっさん、喜ぶ。
でも。
AI-DOSUの画面に表示される。
『System maintenance required.』
『Fee: 500 gold.』
「!?」
おっさん、絶句する。
「メンテナンス料!?」
『Regular maintenance is mandatory.』
「500ゴールド...」
おっさん、計算する。
残金:400ゴールド
メンテナンス料:500ゴールド
「足りない...」
おっさん、頭を抱える。
「また借金だ...」
残金:-100ゴールド
(また借金)
セシリアが、言う。
「また借金に...」
エルネラも、肩を落とす。
「やっと返したのに...」
ルミナが、泣く。
「主よ...」
レベッカが、無表情で言う。
「また借金ですか(棒読み)」
「おめでとうございます(棒読み)」
「棒読みで祝うなよ...」
おっさん、ため息をつく。
AI-DOSUの画面に表示される。
『Diary entry: Day 57』
『Today's backup system: 5.25-inch floppy disk.』
『Everyone used it as a fan.』
『Young members touched the magnetic disk directly.』
『Dragona's magnet erased all data.』
『Master paid off his debt.』
『But new debt appeared. (^ω^)』
「笑うなよ!」
おっさん、ツッコむ。
『Poetic expression:』
『フロッピーや
うちわにすれば
データ消ゆ』
「季語ないけど、まあいいか...」
おっさん、笑う。
48歳のおっさん、学んだ。
(5インチフロッピーは、うちわにするな)
(直接触るな)
(磁石を近づけるな)
明日も、こんな日々が続くのだろう。
でも、それでいい。
この★♡ロシステムズと一緒なら。
(また借金だけど)
(第24話 完)
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次回予告:
新たな機能が追加された!
AI-DOSU『Advertisement system activated!』
おっさん「広告システム!?」
ポップアップウィンドウが出現!
『クリックしてください!』
おっさん「閉じよう」
×ボタンを探す。
でも、小さい。
やっと見つけて押す。
新しいポップアップが3つ出現!
『おめでとうございます!』
『あなたは1000万人目の訪問者です!』
おっさん「増えた!?」
さらに閉じようとする。
また増える。
5個、10個、20個...
画面がポップアップで埋め尽くされる!
おっさん「何も見えない!」
セシリア「戦闘画面が見えないわ!」
偽の×ボタン:
- 本物:右上の小さい×
- 偽物:大きい×(押すと広告へ)
カイト「これっすか?」
(偽物を押す)
新しいポップアップ100個出現!
おっさん「それ偽物だ!」
画面が完全に埋め尽くされる。
おっさん「もう無理だ!」
強制終了!
AI-DOSU『Restarting...』
再起動後:
AI-DOSU『Advertisement revenue: 0 gold. (´・ω・`)』
おっさん「収益ゼロかよ!」
AI-DOSU『Diary entry:』
『Pop-ups are annoying. (´・ω・`)』
おっさん「お前が出したんだろ!」
第25話「ポップアップ地獄と、×ボタンの罠」
乞うご期待!




