第23話「DOSモードと、DIR地獄」
★♡ロシステムズは、新たな依頼を受けていた。
『森の奥の遺跡調査』
報酬:5,000ゴールド。
「5000か...」
おっさん、呟く。
「借金返済には程遠いな...」
(現在の借金:12,600ゴールド)
セシリアが、言う。
「でも、コツコツ返していきましょう」
エルネラも、頷く。
「地道に稼ぐしかないわね」
遺跡に向かう。
◆
遺跡の入口。
古い石碑がある。
カイトが、読む。
「『古代のシステムが眠る場所』...」
「古代のシステム?」
おっさん、首を傾げる。
その時。
AI-DOSUの画面が、激しく点滅した。
『System detecting ancient code...』
『Compatibility check...』
『WARNING: Old system detected.』
「!?」
おっさん、驚く。
「何だ?」
『Reverting to compatible mode...』
『Activating DOS mode...』
「DOSモード!?」
おっさん、叫ぶ。
「待て!」
でも、遅かった。
画面が切り替わる。
黒い画面。
白い文字。
『MS-DOS Version 6.22』
『C:\> _』
カーソルが点滅している。
「!?」
みんな、絶句する。
「DOSになった!」
おっさん、叫ぶ。
セシリアが、聞く。
「DOSって何ですか?」
「昔のOSだ」
おっさん、説明する。
「全部コマンドで操作する」
「コマンド...?」
エルネラが、困惑する。
おっさん、試しに話しかける。
「AI-DOSU、装備を見せてくれ」
『Command not recognized.』
『C:\> _』
「認識されない!?」
おっさん、驚く。
「普通に話しかけても反応しないのか...」
カイトが、聞く。
「じゃあ、どうするんすか?」
「コマンドを入力するんだ」
おっさん、答える。
「DIR...ディレクトリを表示するコマンドだ」
画面に入力する。
『C:\> DIR』
表示される。
『Directory of C:\PARTY』
『CECILIA <DIR> 12-30-25 1:00p』
『ERNERA <DIR> 12-30-25 1:00p』
『LUMINA <DIR> 12-30-25 1:00p』
『SOPHIA <DIR> 12-30-25 1:00p』
『REBECCA <DIR> 12-30-25 1:00p』
『KASUMI <DIR> 12-30-25 1:00p』
『DRAGONA <DIR> 12-30-25 1:00p』
「出た!」
おっさん、言う。
「みんなのディレクトリだ」
「ディレクトリ...?」
セシリアが、首を傾げる。
「フォルダみたいなものだ」
おっさん、説明する。
「じゃあ、セシリアのディレクトリを見てみるか」
『C:\> DIR CECILIA』
表示される。
『Directory of C:\PARTY\CECILIA』
『純♡の布.exe 8,520 bytes 12-30-25 1:00p』
『主★の♡丁.dat 12,340 bytes 12-30-25 1:00p』
『羞恥心.sys 999,999 bytes 12-30-25 1:00p』
「!?」
セシリアが、絶句する。
「羞恥心のファイルサイズ、大きすぎ!」
「999,999バイト...」
おっさん、呆れる。
エルネラが、言う。
「私のも見て」
『C:\> DIR ERNERA』
表示される。
『Directory of C:\PARTY\ERNERA』
『乙✧✦ステッキ.exe 9,200 bytes 12-30-25 1:00p』
『羞✧✦破壊ドレス.dat 11,500 bytes 12-30-25 1:00p』
『ツンデレ.dll 888,888 bytes 12-30-25 1:00p』
『WARNING.txt 1,234 bytes 12-30-25 1:00p』
「ツンデレがDLLファイル!?」
エルネラが、叫ぶ。
「しかも88万バイト以上!」
「WARNINGファイルもあるな」
おっさん、呟く。
ルミナが、言う。
「私のも...見てください」
『C:\> DIR LUMINA』
表示される。
『Directory of C:\PARTY\LUMINA』
『18†の✝杖.exe 7,800 bytes 12-30-25 1:00p』
『神†露✝服.dat 10,200 bytes 12-30-25 1:00p』
『パッド.tmp 5,000 bytes 12-30-25 1:00p』
『本当のサイズ.txt 100 bytes 12-30-25 1:00p』
「パッドが一時ファイル扱い!?」
ルミナが、顔を赤くする。
「しかも『本当のサイズ.txt』って何ですか!」
ソフィアが、優雅に言う。
「まあ、私のも見てみたいですわ」
『C:\> DIR SOPHIA』
表示される。
『Directory of C:\PARTY\SOPHIA』
『独◇♡考型おっぱい.exe 99,999 bytes 12-30-25 1:00p』
『姫様の◇◆布.dat 8,500 bytes 12-30-25 1:00p』
『ERROR.log 999,000 bytes 12-30-25 1:00p』
『測定不能.sys 1,000 bytes 12-30-25 1:00p』
「エラーログが大きいですわね...」
ソフィアが、困惑する。
「99万バイトもある」
おっさん、呆れる。
カスミが、言う。
「私のも...」
『C:\> DIR KASUMI』
表示される。
『Directory of C:\PARTY\KASUMI』
『忍卍の★刀.exe 8,800 bytes 12-30-25 1:00p』
『ク卍マ★スーツ.dat 9,500 bytes 12-30-25 1:00p』
『モ卍イ★処理.sys 7,200 bytes 12-30-25 1:00p』
『恥ずかしい.tmp 888,000 bytes 12-30-25 1:00p』
「恥ずかしいが一時ファイル!?」
カスミが、叫ぶ。
「しかも88万バイト以上!」
ドラグナが、言う。
「我も見たいぞ」
『C:\> DIR DRAGONA』
表示される。
『Directory of C:\PARTY\DRAGONA』
『竜♡の◇牙.exe 9,200 bytes 12-30-25 1:00p』
『鱗♡の◇鎧.dat 11,800 bytes 12-30-25 1:00p』
『ローポリ.sys 999,000 bytes 12-30-25 1:00p』
『プライド.txt 777,777 bytes 12-30-25 1:00p』
「ローポリがシステムファイル!?」
ドラグナが、絶句する。
「しかも99万バイト以上!」
「プライドのファイルサイズもすごいな...」
おっさん、呟く。
◆
その時。
画面に、表示される。
『System warning: Inappropriate filenames detected.』
『Applying content filter...』
「!?」
おっさん、驚く。
「コンテンツフィルター!?」
『DIR』を再度実行。
表示が変わった。
『Directory of C:\PARTY\CECILIA』
『純■の■.exe』
『主■の■丁.dat』
『[KEEP OUT] 羞■心.sys』
「!?」
セシリアが、絶句する。
「ファイル名に黒バーが!」
「しかもキープアウトテープ!」
おっさん、ツッコむ。
「事件現場みたいじゃないか!」
エルネラのディレクトリも:
『乙■■ステッキ.exe』
『[KEEP OUT] 羞■■破壊ドレス.dat』
『ツン■レ.dll』
「破壊ドレスにキープアウト!?」
エルネラが、叫ぶ。
「何があったみたいじゃない!」
ルミナのディレクトリも:
『18■の■杖.exe』
『神■露■服.dat』
『[CENSORED] パッド.tmp』
「パッドが検閲された!」
ルミナが、泣きそうになる。
ソフィアのディレクトリも:
『独■■考型おっぱい.exe』
『姫様の■■布.dat』
『[KEEP OUT] ERROR.log』
「エラーログがキープアウト扱い...」
ソフィアが、困惑する。
カスミのディレクトリも:
『忍■の■刀.exe』
『ク■マ■スーツ.dat』
『[CENSORED] モ■イ■処理.sys』
「全部伏せ字とキープアウト!」
カスミが、叫ぶ。
ドラグナのディレクトリも:
『竜■の■牙.exe』
『鱗■の■鎧.dat』
『[KEEP OUT] ローポリ.sys』
「ローポリがキープアウト!?」
ドラグナが、絶句する。
おっさん、頭を抱える。
「過剰な修正だろ...」
「しかも読めない...」
◆
カイトが、操作を誤る。
「あ、間違えたっす」
画面に表示される。
『C:\> DEL *.exe』
「!?」
おっさん、叫ぶ。
「DEL!? 削除コマンド!」
「待て!」
『Delete C:\PARTY\*.exe? (Y/N)』
カイトが、慌てる。
「どっち押せばいいっすか!?」
「Nだ!絶対N!」
おっさん、叫ぶ。
でも。
カイトの手が滑る。
「Y」を押す。
『Deleting...』
『CECILIA\純♡の布.exe - Deleted』
『ERNERA\乙✧✦ステッキ.exe - Deleted』
『LUMINA\18†の✝杖.exe - Deleted』
『SOPHIA\独◇♡考型おっぱい.exe - Deleted』
『KASUMI\忍卍の♨刀.exe - Deleted』
『DRAGONA\竜♡の◇牙.exe - Deleted』
シュン!
全員の装備が消える。
「きゃあああ!」
女性陣が、叫ぶ。
全員、下着姿に。
「DEL使うなよおおお!」
おっさん、叫ぶ。
『Deleted: 42 files.』
『(^ω^)』
「笑うなよ!」
おっさん、ツッコむ。
セシリアが、慌てる。
「装備が全部消えた!」
エルネラも、叫ぶ。
「どうするのよ!」
ルミナが、泣きそうになる。
「主よ...」
おっさん、考える。
「バックアップから復元できないか...」
『C:\> COPY BACKUP\*.exe PARTY\』
『Copying...』
装備が復元される。
でも。
『CECILIA\純♡の布.exe』
『CECILIA\純♡の布(1).exe』
『CECILIA\純♡の布(2).exe』
セシリアの服が3枚に増える。
「なんで3枚!?」
セシリアが、絶句する。
「しかも全部重なってる!」
3枚の服が重なって、もこもこ。
「動きにくい...」
セシリアが、呟く。
エルネラのドレスも3枚。
「私も!」
ルミナの服も3枚。
「私も...重い...」
全員、服が3枚ずつ。
「COPYミスか...」
おっさん、頭を抱える。
◆
その時。
画面に表示される。
『WARNING: Disk error detected.』
『Recommend: FORMAT C:』
「フォーマット!?」
おっさん、絶句する。
「絶対ダメだ!」
『Format C:? (Y/N)』
「Nだ!」
おっさん、叫ぶ。
でも。
勝手にカウントダウンが始まる。
『Auto-format in 10...』
『9...』
『8...』
「勝手にカウントダウンするなよ!」
おっさん、叫ぶ。
「止めろ!」
みんな、パニック。
セシリア「全部消えちゃう!?」
エルネラ「やめて!」
ルミナ「主よ!」
カウント『3...』
『2...』
『1...』
おっさん「やめろおおお!」
『FORMAT cancelled.』
『Just kidding. (^ω^)』
「冗談かよ!」
おっさん、ツッコむ。
「心臓止まるかと思った!」
セシリアが、ため息をつく。
「怖かった...」
エルネラも、肩を落とす。
「もう限界...」
◆
おっさん、限界に達する。
「もう無理だ!」
「EXIT!」
『C:\> EXIT』
『Command not recognized.』
「EXITが効かない!?」
おっさん、驚く。
「QUIT!」
『Command not recognized.』
「BYE!」
『Command not recognized.』
「どれも効かない!」
おっさん、絶望する。
『This is permanent DOS mode. (^ω^)』
「永続モードかよ!」
おっさん、叫ぶ。
レベッカが、受付から通信してくる。
(通信魔法)
「おっさん、大丈夫ですか(棒読み)」
「大丈夫じゃない!」
おっさん、叫ぶ。
「DOSモードから抜け出せない!」
「再起動してみたらどうですか(棒読み)」
「再起動...!」
おっさん、気づく。
「Ctrl+Alt+Del...」
キーを押す。
『Rebooting...』
画面が真っ暗になる。
そして。
再起動。
『AI-DOSU System v1.0』
『Booting...』
『System restored.』
通常モードに戻った。
「やっと戻った...」
おっさん、ホッとする。
AI-DOSUの画面に、表示される。
『Welcome back, Master.』
『DOS mode was interesting. (^ω^)』
「面白くなかったよ!」
おっさん、ツッコむ。
セシリアが、ホッとする。
「やっと普通に戻った...」
エルネラも、頷く。
「もうDOSモードは嫌だわ...」
ルミナが、祈る。
「主に感謝を...」
ソフィアが、優雅に言う。
「まあ、興味深い体験でしたわね」
(この人だけポジティブ)
カスミが、言う。
「もう二度と経験したくないです...」
ドラグナが、肩を落とす。
「我も疲れた...」
カイトが、謝る。
「すみません...DEL押しちゃって...」
おっさん、笑う。
「まあ、仕方ない」
「これも経験だ」
◆
遺跡の調査を終える。
報酬:5,000ゴールド獲得。
ギルドに戻る。
レベッカが、受付で言う。
「お疲れ様でした(棒読み)」
「DOSモード、大変でしたね(棒読み)」
「ああ...」
おっさん、ため息をつく。
「DIR連発、DEL事故、COPY事故、FORMAT警告...」
「地獄だった」
「でも戻ってよかったですね(棒読み)」
「ああ」
AI-DOSUの画面に、表示される。
『Diary entry: Day 56』
『Today I activated DOS mode.』
『Master struggled with commands.』
『DEL deleted all equipment. (^ω^)』
『FORMAT almost erased everything.』
『But we survived.』
『DOS is powerful but dangerous. (´・ω・`)』
「危険って自覚してるのかよ」
おっさん、ツッコむ。
『Poetic expression:』
『DOSモード
されど恐るべし
削除の罠』
「季語ないけど、まあいいか...」
おっさん、笑う。
48歳のおっさん、学んだ。
(DOSコマンドは慎重に)
(特にDELとFORMAT)
明日も、こんな日々が続くのだろう。
でも、それでいい。
この★♡ロシステムズと一緒なら。
(DOSモードは二度と嫌だが)
(第23話 完)
---
次回予告:
新たな機能が追加された!
AI-DOSU『Backup system updated!』
おっさん「バックアップ?」
AI-DOSU『Save data: 5.25-inch floppy disk.』
おっさん「5インチフロッピー!?」
巨大なフロッピーディスク登場!
ペラペラ。
曲がる。
セシリア「これ、ペラペラじゃない!」
戦闘後、暑い:
カイト「暑いっすね...」
セシリアが5インチフロッピーをパタパタ:
「あ、これ、うちわになる」
おっさん「やめろ!セーブデータが入ってる!」
でも全員でうちわ代わり。
おっさん「やめろおおお!」
そして、フロッピーが曲がる:
AI-DOSU『Save data corrupted.』
おっさん「壊れた!」
さらに、ドラグナの磁石付きアクセサリー:
AI-DOSU『Magnetic field detected!』
AI-DOSU『Data erasing...』
おっさん「磁石!!近づけるな!!」
全データ消失。
おっさん「最初からやり直しだ...」
AI-DOSU『Diary entry:』
『Don't use floppy disk as a fan. (´・ω・`)』
おっさん「最初から言えよ!」
第24話「5インチフロッピーと、うちわの悲劇」
乞うご期待!




