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Do you love Alice?   作者: _(:D ゆあ 」∠)_
Ⅸ――Alice そうだ、これが私
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∞ 最後の真実


――じわり。

 胸に広がった赤黒い液体は、焼けるような痛みと同時に大きくなる。まるでそこが心臓だと勘違いするくらい脈打つ傷。

 信じられないとつぶやいた口からは、彼女が見ることを望んだであろう胸とおそろいの色のものが吹き出る。

 あたりが鉄の匂いでいっぱいになったところで、私の意識は吹き飛んだ。





 真っ赤な赤とか、悲痛な叫びとか、ドロドロとした感触とか。

 こんなものが私の、私の――真実。



「ねえなんで、答えてよ、姉さん」


 ごめんね、とつぶやくこともできなかった。

 どうして、と言う疑問は胸の奥からふつふつと湧いてくる。私の記憶は間違っていたというのか。

 だったら何故――ウェーン様は私をこの世界に返すことを望んだ。アビは止めた。そしてエシルは――落とした。

 ねえエシル。貴方は何も知らなかったのよね。私の記憶のことも。何もかも。

 ああ、命とはこんなにも軽いも――、




「……はぁ、姉さ、ごめ、んなさ、姉さ、ねえ、ねえっ!」












「ちょっと、そこの猫」


 ちりん、と彼の首についている鈴が鳴る。


「なんでアリスをあんなところにっ……!」

「ちょっとやめてよー。なんで俺だけ責めるのさ。ウェーン様にも非はあるはず」

「あの糞餓鬼はもう半日説教入れました。残るはあなただけです」


 ぎり、と彼から聞こえた歯ぎりの音にぴこりと耳を動かし、肩を落とす。今にも胸ぐらを掴まれそうな彼にどう言い訳をすればいいのか。


「貴方の依存症は十分承知していたつもりでした。ですから今回も自分で……」

「うーん、前回のこともあったし、簡単に言ったら『飽きちゃった』?」

「ふっ……」


 が、と今度こそ掴まれた。新調した赤のスーツが痛むと心配になるほどの勢いに、さすがの彼も少々慄く。こんなに感情的になられたのはいつぶりだ。


「一体何人殺せば気が済むんですか……っ! 貴方はいつもいつもっ、『公爵夫人』のときもそうだったじゃないですか……!」

「待ってよ、あのキャラクターはもう出てこないんだよ。俺もやっと立ち直ったところなのー。親友の古傷を抉らないでくれるー?」

「抉って差し上げましょう。それが治るんならね」

「ちょっ、待って敬語取れてる怖い怖い怖い。……はあ、そんなに言うなら改心しちゃうよ? 俺」


 もう何を言っても無駄だ、と察したアビは、顔を歪めたまま手を離す。悔しそうに握られた手のひらは宙を裂いた。


「あ、猫にアビ。次の『アリス』についての話があるから早く来いよー」


 バタン、と扉が開かれてウェーン様が顔を出した。さっきまでの出来事がなかったかのようなその態度に、さすがのアビもため息をつく。

 これだからこの世界は。



「ね、俺の話、誰にも聞かれてないんだよね」


 にやり、と普段通りの笑みを浮かべ、エシルは窓の外を楽しげに見つめた。




 そう、俺の話はいつも嘘しかないからね。え? だって『チェシャ猫』だもん。














――Fin.



 うぁぁぁぁぁ、今年中に書き終わった――――っ!

 というわけでテンションあずマッ○スな作者です。え、ネタが古い? 知るかんなもん(おい)。

 

 まずは作品の説明から入りたいと思います。

 今回の作品、実は友達に見せたプロットとめちゃくちゃ違います! まずコンセプトが違います!

 穴だらけの作品に、どのピースを入れるかでお話は百八十度変わります。そのピースは物語の中に散らばっています。

 どの部分を信じて、どこを信じないかでピースは増えたり減ったりします。正解はないんだと思います。強いて言うなら、私が考えている真実が答えかな……?

 紙の上で繰り広げられるマジックだと思って、何回も挑戦してみてくださいな。

 ヒントはあります。でも大きな嘘もあります。


 と言うわけなんですが、実はこんなお話、一人称で物語を書くときのロマンですよね、もう。伏線回収とかめっちゃめんどかったんですが、あえてアバウトに。解決したところに、また新たな穴を掘っていくというかたちで出来上がった次第であります。

 関係ないのですが、明日朝練なので今非常にキーボードを打つスピードが速いです。タイピングゲームでもしてるのかというほど速いです。今なら技術の先生に勝てる気がする。


 そういや、何か最近学校で物語を書く人が増えてきてます。これを機に本について沢山興味を持っていただけると、なんとなく嬉しいです。そしてその作品を読んでみたいという読書家精神がメラメラと。

 書いているジャンルはちがくても、いつか熱く語り合いたい(向こうが絶対オッケーしてくれない)と思います。

 それでは、スペシャルサンクスに移りましょう!



 家族。今度スキャナー買ってくれ。

 そしておい兄貴ぃ! 変な変換プログラムインストールしてんじゃねぇよ! 三点リーダ変換できなくて半ば切れながらこれ打ってんだからな! 書きにくいったらありゃしない! しかも重いし! パソコンの悲鳴が聞こえないかお前はぁ! ふざけんなバカ野郎、顔文字めっちゃ出てきてうっっざいわ死ね!

 感想を下さった皆さん。

 もらった瞬間、いつも数十回は読み返します! めちゃめちゃやる気をもらいました! これからもよろしくお願いしますね←


 えー、こほん。そして読んでくださった皆さん。暇があれば謎解きをしてみてくださいな。

 答えはありません。でも模範解答はあります。




 それでは、次作こそ学園恋愛乙女ゲーム的なお話を書きます!


                              ――2012.12.18

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