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第15話:学徒監禁④

エラーによる客室の制圧。ルナリアの尽力で「UN」3人が勢揃いし、事態は収束へ。

ー13分前ー


 僕は医務室のカレッジの見張りを殺害後、出会った女子生徒2人に魔法陣を描くためのチョークを渡して客室の横に来た。


(壁を挟んで客室。窓から見られちゃ意味ないね。)


 こっそり窓を覗くと、鎧を着た男と4人のローブの男がうろついていた。


(さっきまでに始末した3人は皆抵抗する前に殺せたけど、今回は複数…。戦闘は必至、スキルを使われたら生徒教員まで危ないな。)


 僕は色々考えた末、客室の真上の天窓に登った。


(急襲して下っ端4人を先に殺して、数を減らそう。)


 僕は天窓を踏み割って客室内に飛び入った。驚いて上を見上げる下っ端4人にガラスの破片を投擲し、目を潰したうえで4方向への同時マナ放出で処理。


「侵入者ですかな?」


 鎧の男は剣を抜いて中段に構える。


「僕らは『UN』。カロカレッジを葬るために来た。ここでお前たち全員を消す。」


 鎧の男は笑う。


「僕ら(・)…。どうやってあなたが入り込んだかは知りませんが、生徒に内通者がいるとでも?」


 鎧の男は嘲笑うように生徒を見回す。


「よそ見。」


 僕が距離を一瞬で詰めて胴体を殴る。その打撃によって鎧はガラスのように砕け、鎧の男は通路の奥まで吹き飛んだ。


(バカな…、確実に私はスキルでマナを封印しているはずだ!なぜさっきからマナを当然のように使える!?)


 僕は1歩ずつ歩み寄って、首を掴み持ち上げる。


「じゃあ、情報でも吐いてもらおうか。話したくないなら、その鎧で海でも泳ぐと良いよ。天気も良いし、海水浴だ。」


 男は僕が握る喉で声をひねり出す。


「貴様…!」


 僕は男が苦し紛れに振り下ろした右手を左肩で受けた。刺さるような感触がして肩を見ると、1本のナイフが刺さっていた。


「そんな騎士みたいな見た目で、こんなセコい小道具使うんだ。イイ性格してるね!」


 僕は男を投げ捨てる。ダメージで男のスキルが維持できなくなったのか、マナが戻った。


 後ろを見ると、女子高生2人がいた。僕はこっそりと左指2本を千切って布に包んだ。見えないように瓶に詰めたうえで、それを2人に投げ渡した。


「それを魔法陣の上に置いてきて。そしたらおしまいだから。」


 2人は4つの死体を見て震えている。


(ちょっと学生には刺激が強いか?)


 2人が駆け出したのを見て、僕は肩の刺し傷を直しながら、男の頭を掴んで兜を叩き割る。中からは白い肌で金髪の中性的な顔が出てきた。額と口から血を流している。


「子供?」


 僕がそう言うと、男はキッと僕を睨む。


「子供だと?私は26だ。そう言われたくないから兜をかぶっていたのに…。」


 僕は一発頬を蹴って顎を掴んだ。


「旅行帰りの学生の船を占拠して、何を企んでた?」


 男はしばらく黙っていると、やっと口を開く。


「『玉(ギョク)』を探していたが、どうやら玉は旅行を欠席していたみたいだ。」


「玉って何?」


「言うはずがないだろう!この船には幹部がもう1人いる!それも組織のNo.4だ。彼にかかれば貴様らなど…」


 後ろからウィンクルの明るい声が聞こえてきた。


「そのNo.4って、この人?」


 隣を歩くヴィズが髪を掴んで引きずって連れてきた。気絶している黒髪の幹部を見て鎧の男は絶望の眼差しを送る。


「じゃあ、教えてもらおうか。」


 僕はニコニコして向き直る。


ー速攻決着ー

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