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ダンジョンがある世界で女性のステータスを大幅に上げるバフスキルを獲得したら、ハーレムみたいなクランが出来上がって最強のクランになりました  作者: ミコジ
異世界編

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モンスターハウス再び

8階まで来た、どこまであるんだろうか。1人の犠牲者も出さずに帰れるのか。そんなことを思いながら大広間の闘技場に着いた。


そこには大きなスライムがいた。青く透き通った巨大な体。高さは5メートルはあるだろうか。ぷるぷると震えている。


「スライム?」萌香が笑いそうになる。

「油断するなっ! ここに出てくる敵が弱いわけがないぞ!」俺が叫ぶと全員の表情が引き締まった。

「綾斗の言う通りだよ! 気合を入れていくよっ」巴母さんがハルバードを構える。


スライムから水球が連続で飛んできた。高速で飛来する水球が壁に激突して破壊する。

「壁を壊す威力だ!」琴音が叫ぶ。

「タンク前に出ろ!」俺が叫ぶと盾を持ったタンクたちが前に出て水球を止める。


だがスライムは水球を吐き出しながら体を触手のように伸ばして盾を溶かしていく。

「きゃあー!」

盾を失ったタンクの一人が水球に直撃されて後ろに飛ばされた。


「瑞葉!」俺が叫ぶ。

「私が行く!」瑞葉が前に出る。強化されたステータスで水球を受け止める。だがスライムの触手が瑞葉の盾に絡みついて溶かし始める。


「溶かされる!」瑞葉が歯を食いしばる。


「綾乃母さん!」

「分かってる!」綾乃母さんが刀で触手を斬っていく。だがスライムにはダメージになっていない。


「物理は効かないみたい!」綾乃母さんが叫ぶ。


「氷魔法だ! 魔法隊凍らせろ! その後火で炙るぞ、準備して!」俺が指示を出す。


「了解!」雪乃母さんを筆頭に氷魔法が飛んでいく。巨大な氷の塊がスライムを包み込む。スライムの動きが鈍くなった。


「今だ! 火魔法!」


「任せなさいっ! 瀬里奈行くわよっ!」日向母さんが叫ぶ。

「はいっ師匠!」瀬里奈が隣に並ぶ。


日向「轟け、厄災の鐘よ!」

瀬里奈「集え、天を焦がす紅蓮よ!」

日向「大地を震わせ空を裂き!」

瀬里奈「我らが敵を灰燼へと導け!」

日向「魔力を束ねろ!」

瀬里奈「限界まで燃やし尽くせ!」

日向、瀬里奈「すべてを呑み込む究極の一撃!」

「「爆ぜろっ! 爆裂っ! エクスプロージョン!」」


どかーーーん!という爆発と共に爆裂魔法がスライムにヒットした。

凍りかけていたスライムは一瞬で蒸発した。煙が晴れるとそこには何もいなかった。


「すごい…」萌香が呟く。

「一撃で蒸発したわ」皐月が息を呑む。


日向母さんと瀬里奈が並んで気持ちよさそうにしている。

「瀬里奈が日向母さんの弟子って言うのがわかったよ」

「信じてなかったの?」瀬里奈が唇を尖らせる。

「いや信じてなかった訳じゃないけど」

「もう!」

「ははっ。でもすごい威力だった。2人で息ぴったりだな」

「当然よ。師匠の教えを守ってるんだから」

「うん。よくわかった」


なんにせよ8階もこれでクリアだ。この調子で行くぞ。


俺たちは9階に向かった。階段を降りていく。空気がさらに濃くなる。

9階の大広間に入る前にわかった。大広間を埋め尽くすモンスターの影。


「またモンスターハウスだ」俺が呟く。

「またこれ? 疲れるのよね」凛母さんがため息をつく。

「そうか母さんたちは14人でモンスターハウスをクリアしてきたんだよな」

「そうよ。何度もやったわ」

「だったら今回は俺たちに任せてよ」


俺は307人に向き直った。

「みんなお待ちかねのレベル上げの時間だ! みんな活躍したくてウズウズしてただろ! 暴れて来い!」

「「おおぉぉぉ!」」

307人が歓声を上げる。モンスターの地響きに負けないくらいの歓声だ。


「突入!」


俺の号令で307人が一斉に大広間になだれ込む。見たことのない異世界のモンスターも混ざっている。


「各班対応開始!」楓さんが叫ぶ。


「タンク班前に出て止めろ!」


「アタッカー、展開して殲滅!」


「魔法隊準備!」


307人が完璧に連携して動く。もう何度も戦ってきたから、息が合っている。


「萌香琴音前に出て削れ!」

「「了解!」」

萌香が白鞘の刀を振るい、琴音が薙刀を一閃する。強化された一撃で次々とモンスターが倒れていく。


「タンク隊をまとめてくれ!」

「任せて!」瑞葉が盾を構えて前に出る。他のタンクと共にモンスターの攻撃を受け止める。


「悠花、瀬里奈魔法で援護!」

「「はい!」」二人の魔法使いが同時に魔法を放つ。強化された魔法がモンスターの群れを焼き払う。


「皐月回復を頼む!」

「任せて!」皐月のヒールが前線のタンクを癒し続ける。


「梨々香、後方警戒!」

「異常なし! 後方からの敵襲はありません!」梨々香が報告する。


「よし! 押し込め! 一気に片付けるぞ!」

俺の指示で307人が一斉に攻撃を加速させる。モンスターの数は多いが一匹一匹は大したことがない。祝福の絆と百花繚乱で上がったステータスで叩けば瞬殺だ。


だが奥から強い魔力が現れた。SS級モンスターだ。巨大なゴーレムが三体、大蛇が二体、そして翼の生えた悪魔のようなモンスターが一体。


「SS級混成部隊だ! タンク全員で止めろ! アタッカーは1体ずつ集中攻撃だ!」

「「了解!」」


俺の指示が飛ぶたびに各班が即座に反応する。もう何度も戦ってきたからだ。連携は完璧だ。


萌香が白鞘の刀でゴーレムの脚を斬り裂く。琴音が大蛇の頭を刎ねる。瑞葉が悪魔の攻撃を盾で受け止める。悠花と瀬里奈の魔法が悪魔を焼く。皐月の回復が絶えない。


「トドメだ! 全員一斉攻撃!」


307人の攻撃が同時に炸裂する。SS級モンスターたちが次々と倒れていく。


「勝った…」

大広間に静寂が戻る。床にはモンスターの死骸と灰が散らばっている。


「全員無事か?」

「「はい!」」


307人の声が響く。全員生きている。1人の犠牲者も出ていない。


「よし9階もクリアだ。この調子で最下層まで行くぞ」

「「おー!」」


俺は父さんの方を見た。父さんが微笑んでいる。

「綾斗、立派だ」

「ありがとうございます」

「9階まで来た。あと何階あるか分からないが、この戦力なら大丈夫だろう」

「はい。最下層のボスまで必ず行きます」

「ああ。頼りにしてるぞ」


俺は307人に向き直った。

「休憩してから10階に向かう。食事を取って体力を回復してくれ」

「「了解!」」


俺はアイテムボックスからバスと食料を出した。全員が食事を取り始める。

「萌香の料理美味しいわね」綾乃母さんが言う。

「ありがとうございます。綾斗のために作ったんです」

「綾斗のために?」

「はい。みんなで食べたくて」

「そう。いい子ね」

「えへへ」


綾乃母さんが萌香の頭を撫でている。なんだかんだで仲良くなっているようだ。

俺は父さんの隣に座っておにぎりを齧った。

「父さん」

「ん?」

「あと何階あると思う?」

「分からないな。でも最下層までもう少しだろう」

「そうだといいな」

「焦るな。確実に進めば必ずたどり着く」

「はい」

次が区切りの10階だ、何が出るかな

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