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ダンジョンがある世界で女性のステータスを大幅に上げるバフスキルを獲得したら、ハーレムみたいなクランが出来上がって最強のクランになりました  作者: ミコジ
異世界編

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再会

「母さんステータスが30倍になるから気をつけて! 行くよ!《百花繚乱》!」


俺が叫んでスキルを発動する。母さんたちを含め全員に金色の光が走る。


父さんの祝福の絆で10倍になっていた母さんたちのステータスが俺の百花繚乱でさらに34倍に上がる。340倍の強化だ。


裸の母さんたちが光に包まれていく。圧倒的な存在感だ。空気が歪むほどの魔力が溢れ出す。


「すごい…力が溢れてくる…」綾乃母さんが刀を握りしめる。

「これが340倍…」日向母さんが目を見開く。

「綾斗のスキル…優斗を超えたのね」カグヤ母さんが呟く。


ドラゴンが怯えたように咆哮する。目の前の敵の魔力が急激に上がったことを感知したのだろう。恐怖混じりの鳴き声だ。


「怯えたね」巴母さんがハルバードを構える。


そのままドラゴンが口を開けて炎のブレスを吐き出してきた。灼熱の炎が津波のように押し寄せる。


「任せてっ!」雪乃母さんが前に出て手を掲げる。「アイスウォール!」


巨大な氷の壁が展開する。ブレスが氷の壁に激突した。蒸気が爆発的に発生して視界が白く染まる。だが氷の壁は崩れない。

340倍に強化された氷の壁は、神級ドラゴンのブレスすら止めてみせた。


「すごい、止まったわよ!」皐月が叫ぶ。


ブレスを吐き終わって硬直しているドラゴンに日向母さんが前に出る。


「百炎弾!」


日向母さんの魔法が炸裂する。340倍に強化された百の炎弾がドラゴンの顔面を直撃した。ドラゴンが悲鳴を上げて後退する。


「任せろ!」


巴母さんがハルバードを担いで飛び上がる。筋肉質の美しい身体から魔力が溢れ出ている。340倍のステータスで跳躍した巴母さんは、まるで弾丸のように空を飛ぶ。


ドラゴンの首元に到達した巴母さんがハルバードを一閃する。

ドンという重い音が響いた。


ドラゴンの動きが止まる。


巴母さんが着地する。


しばらくしてドラゴンの首がポトリと落ちた。

巨大な体が崩れ落ちて地面が揺れる。


「勝った…」萌香が呟く。

「ドラゴンに勝っちゃったよ」琴音が呆然とする。

「340倍…凄まじいわね」皐月が呟く。


俺はへたり込みそうになったが、まずは。


「母さん! 服を着てくれ!」


俺が叫ぶと母さんたちが笑い出した。

「あら綾斗恥ずかしがってるわよ」日向母さんが笑う。

「当たり前だろ! 母さんたち全裸だぞ!」

「裸の方がステータス上がるって言ったでしょ」綾乃母さんがニヤニヤする。

「 父さん何とかしてくれ!」


父さんが苦笑いしながら近づいてきた。

「綾斗無事だったか」

「父さん…」

俺は父さんの胸に飛び込んだ。16歳の男が父さんに抱きつくのは格好悪いかもしれない。でも止められなかった。目の奥が熱くなる。


「父さん…生きてた…」

「ああ。生きてるよ。心配かけたな」


父さんが俺の頭をポンポンと叩く。大きくて温かい手だ。昔と変わらない。


「手紙見たよ、神級ダンジョンを攻略するって」

「ああ。この世界を守るために」

「俺も来ました。仲間を連れて」

「すごい人数だな」

「俺のスキルで32.7倍に強化しています。母さんたちにも百花繚乱をかけました」

「すごいぞ綾斗。誇りに思う」


父さんの言葉に胸が熱くなる。

「父さん…」

「さあ離れろ。恥ずかしいだろ」

「はい」


俺は父さんから離れた。母さんたちがぞろぞろと近づいてくる。全員まだ裸だ。

「綾斗、立派になったね」灯母さんが微笑む。

「灯母さん…」

「心配かけてごめんね」

「無事でよかった」

「綾斗君、すごいわ」静香母さんが頷く。

「ありがとうございます」

「もう立派な指揮官ね」美月母さんが笑う。

「まだまだです」

「謙虚なところも優斗さんに似てるわ」凛母さんが言う。

「親子揃って…」カグヤ母さんが呆れる。

「綾斗無事でよかったわ」巴母さんがハルバードを肩に担いだまま俺を見下ろす。

「巴母さんすごかったです。ドラゴンの首一撃で」

「340倍だからね。軽かったよ」

「すごい…」

「綾斗くん久しぶり」藍母さんが微笑む。

「藍母さんも無事でよかった」

「みんな無事よ」翠母さんが言う。

「無事で何よりです」

沙織母さんと雪乃母さんも近づいてきた。

「綾斗心配したわよ」沙織母さんが涙目で言う。

「すみません」

「無事でよかった」雪乃母さんが微笑む。

「はい」

美鈴母さんが最後に近づいてきた。

「綾斗くん本当に来るとはね」

「来ましたよ。当然です」

「さすが優斗さんの息子だわ」

「母さんたちも無事でよかったです。けど…」俺が言い淀む。

「けど?」


「頼むから服を着てくれ」


母さんたちが一斉に笑い出した。

「あはは綾斗本当に恥ずかしがってるわね」日向母さんが笑う。

「当たり前だろ!」

「もう着るわよ。優斗さん私たちの服出して」

「ああ」父さんがアイテムボックスから母さんたちの服を取り出す。母さんたちが次々と服を着ていく。やっとまともな姿に戻った。


「ふぅこれで落ち着くわ」綾乃母さんが服を整える。


「母さんたちなんで裸で戦ってたんですか」


「お父さんのスキルは裸の方が倍率が上がるのよ」綾乃母さんが当然のように答える。


「そうなんですか?」


「ああ」父さんが頷く。

「祝福の絆は裸の状態だと倍率が上がる。だから今回は10倍ではキツかったから裸になってたんだ」

「俺の百花繚乱もそうなんですか?」

「たぶんな。お前のスキルも同じ系統だろう」

「…じゃあ俺たちも裸で戦った方が?」


「やめなさいよ!」皐月が即座に否定する。


再会の喜びに浸っていると綾乃母さんが萌香の手にある刀に目を止めた。

「あら、それ私の刀じゃない」

「あっはい。お借りしています」萌香が慌てて刀を差し出す。

「綾斗があなたに預けたの?」

「はい。私の剣が折れてしまって綾斗が貸してくれました」


綾乃母さんが萌香を見つめた。その目は優しかった。

「綾斗はあなたに決めたのね」

「えっ?」萌香が目を丸くする。

「それを預けるってことは綾斗があなたは絶対に裏切らないって思っている証拠よ」

「私が?」

「私の刀は綾斗に譲ったもの。綾斗がそれをあなたに預けたということはあなたを信頼しているってことよ」

萌香の顔が赤くなる。

「これからも綾斗をよろしくね」

「はい!」萌香が元気よく答える。


「さて」父さんが手を叩く。「感動の再会はこれくらいにして次のことを話そう」

「次のこと?」

「ああ。このダンジョンの奥にはまだボスがいる。このドラゴンは6階の番人だ。さらに下がある」

「まだ下があるんですか?」

「ああ。神級ダンジョンのボスは最下層にいる。倒せばこの世界の神級モンスターの出現が止まるはずだ」

「じゃあさらに下に行くんですね」

「そうだ。綾斗お前たちも来るか?」

「当然です。308人全員で行きます」

「よし。じゃあ休憩してから次の階に向かおう」

「はい」


俺は307人に向き直った。


「みんな聞いてくれ。父さんたちと合流した。まだ下がある。休憩してから次の階に向かう」

「「了解!」」

307人の声が響き渡った。父さんたちがその光景を見て微笑んでいる。

「綾斗、立派な指揮官になったな」父さんが呟く。

「まだまだ父さんには敵いませんよ」

「いや」父さんが首を振る。「お前はもう俺を超えてる。340倍は凄まじいぞ」

「父さんのスキルがあったからこそです。俺は父さんの真似をしてここまで来ただけです」

「謙虚だな」

「父さん譲りですよ」

「ははっ。そうか」父さんが笑う。

俺は父さんと並んで歩き出した。15年間追いかけてきた背中が今隣にある。この瞬間のために俺たちはここまで来たのだ。

「父さん。よろしくお願いします」

「ああ。よろしくな綾斗」

父子並んで神級ダンジョンの奥へと歩き出した。

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