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ダンジョンがある世界で女性のステータスを大幅に上げるバフスキルを獲得したら、ハーレムみたいなクランが出来上がって最強のクランになりました  作者: ミコジ
異世界編

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神級ダンジョン

「とうとう着いた。神級ダンジョンだ」


大きな入り口の前で308人が呆然と見上げている。入り口だけでも普通のダンジョンとは規模が違う。高さ30メートルはあろうかという巨大な穴が地面に口を開けている。中から禍々しい魔力が溢れ出していて肌が粟立つ。


「でかいな…」萌香が呟く。


「これが神級…」皐月が息を呑む。


「よし。休憩したら乗り込むぞ。みんな食事を取ってくれ」


俺がアイテムボックスからバスと食料を出す。308人がそれぞれ食事を取り始めた。俺は入り口を見つめながらおにぎりを齧る。


皐月が隣に来た。


「綾斗落ち着いてるわね。焦ってこのまま突っ込むかと思ったわ」


「ああ。焦ってもいい結果は出ないからな。父さんが教えてくれたことだ」


「優斗さんに?」


「うん。指揮官が動揺すれば全員が死ぬ。って何度も言われたよ」


「さすが綾斗ね」


琴音も近づいてきた。


「うん。ちゃんと周りが見えているよ。さすが綾斗だね」


「ありがとう琴音。でも緊張してないわけじゃないぞ」


「分かってる。だからこそ信頼してるわ」


「みんなも食事しっかり取ってくれよ。これからが本番だ」


「了解」


休憩が終わって入り口前に整列する307人。全員の顔に決意が宿っている。


俺は307人に向かって声を張り上げた。


「ここで最後だ。みんなの力を貸してくれ。全部終わったら父さんに最高級の肉を買ってもらって焼肉をしよう。全員生きて帰るぞ!」


「「おーーーー!」」


307人の声が異世界の空に響き渡った。地鳴りのような歓声だ。俺の胸も熱くなる。


「よし行くぞ。《百花繚乱》」


307人に手をかざす。黄金の光が全員を包み込む。32.7倍のステータス強化。全員の目に力が宿る。


「突入する!」


308人が神級ダンジョンの中に入っていった。


中は広い廊下のような場所だった。天井は高く、壁には赤い鉱石が埋め込まれている。薄暗いが鉱石の光で先まで見える。


「スカウト隊先行。罠を警戒してくれ」


「了解!」梨々香を含むスカウト隊が先行する。


まっすぐに進んでいくと闘技場のような丸い部屋に出た。直径50メートルほどの円形の空間だ。観客席のような段差がある。だが何も起きない。


「何も出ないな」俺が呟く。


「静かすぎるわね」皐月が周囲を警戒する。


「ここでモンスターと戦うんだろうか?」


俺が言うと楓さんが答えた。


「優斗さんたちが倒してまだ復活してないんじゃないかしら」


「なるほど。じゃあ父さんたちには楽に追いつけるな」


「そういうことよ。でも油断はしないでね」


「わかってますよ」


部屋の奥に下へ降りる階段があった。幅は10メートルほどある。全員が一度に降りられる広さだ。


「降りるぞ。慎重に進む」


階段を降りていく。下の階も同じような構造だった。廊下が続いて丸い部屋に出る。また何も起こらない。


「このダンジョンは1つの階ごとに強力なモンスターが1体出て倒せば下に行けるってことか」俺が言う。


萌香が笑った。


「少年漫画の定番だね。ラスボスが俺と戦いたくば手下たちを倒して俺の所まで来てみろって言うやつ」


「まあそんな感じだな」


「でも手下がいないならラスボスの所まで一直線じゃない」


「そうなるな。父さんたちが道を作ってくれてる」


「助かるわね」


そのままどんどん下に降りていく。2階3階4階。どの階も同じ構造だ。丸い部屋に階段。モンスターは出ない。父さんたちが倒した跡が残っている。壁に斬撃の跡。魔法の焦げ跡。激しい戦闘があったのは間違いない。


「父さんたちの跡だ」俺が壁の傷を指差す。


「すごい戦いだったのね」琴音が呟く。


「5階まで降りたわね」楓さんが数えている。


「どこまで行ってるんだ父さんたちは」


「まだ下があるわ。降り続けましょう」


5階を過ぎて6階に降りる階段を下りていく。空気が変わった。魔力が濃くなる。肌が粟立つ。今までとは明らかに違う。


「ここからが本番かもな」俺が呟く。


「気をつけて」皐月が声を低くする。


地下6階に降りた先でモンスターの咆哮が聞こえた。地面が震えるほどの重い咆哮だ。遠くからでも鼓膜が揺れる。


「ここだ! 父さんたちが戦っている!」


俺の心臓が跳ねた。あの咆哮。聞いたことがある。この世界に来た時に空を飛んでいたドラゴンの声だ。


「急いで奥の部屋に行く!」


308人が一斉に走り出す。廊下を駆け抜けて丸い部屋に入った瞬間俺は息を呑んだ。


そこにはあの巨大なドラゴンと戦っている父さんたちがいた。


そして母さんたちは全裸だった。


「えっ…」


俺は一瞬思考が止まった。14人の母さんたちが全裸でドラゴンと戦っている。綾乃母さんが刀を振るい日向母さんが魔法を放ち巴母さんがハルバードを振り回している。全員が一糸まとわぬ姿で武器を握っている。


「なんで裸なんだよ!」


俺が思わず叫ぶと父さんが振り返った。父さんは鎧を着ている。母さんたちだけが裸だ。


「綾斗!?」


父さんの目が丸くなる。


「本当に来るとはな!」


「父さん! 無事だったんですね!」


「無事に決まってるだろ。それよりお前なんでここに!」


「迎えに来ましたよ!」


ドラゴンが咆哮を上げて襲いかかってくる。母さんたちが即座に反応する。綾乃母さんが刀でドラゴンの爪を受け流す。日向母さんが魔法を放つ。カグヤ母さんが剣で牽制する。全裸なのに動きに迷いがない。


「お母さんたちなんで裸なの!」


萌香が叫ぶ。


「あら綾斗たちも来たのね!」綾乃母さんが笑う。「裸の方がステータス上がるのよ!」


「上がるわけないだろ!」


「上がるのよ!父さんのスキルは裸の方が倍率が上がるの!」


「どこのエロゲーだよ!」


「知らなかったのか?」父さんが笑う。


「そうなんだ、でも戦闘中に全裸で戦うなんて…」


「話は後で、先にこのドラゴンを倒すわよ」日向母さんが百炎弾を出しながら叫ぶ


「全員配置につけ! このドラゴンを倒すぞ!」


「「おー!」」


俺の号令で307人が一斉に動き出した。父さんたちが作った道の先、戦いが始まる。

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