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ダンジョンがある世界で女性のステータスを大幅に上げるバフスキルを獲得したら、ハーレムみたいなクランが出来上がって最強のクランになりました  作者: ミコジ
異世界の上級ダンジョン

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優斗への侮辱 英雄の怒り

日本を救った英雄たちの帰還は、まさに熱狂の渦だった。

全国民が息を呑んで見守った秩父ダンジョン攻略。その偉業を成し遂げた14人は、一躍時代のアイドルとなっていた。テレビでは連日「英雄紹介」と題した特集が組まれ、彼らの戦いの軌跡や人となりが喧伝されている。


あるワイドショー番組では、彼らの獲得した利益について騒ぎ立てられていた。

「彼らの稼いだ額は、1人あたり5億円以上と見られています! これだけの大金が、たった数日で転がり込んだのです!」


スタジオの画面には、胡散臭い雰囲気を漂わせる自称・ダンジョン経済の専門家、佐伯麗華が出演していた。彼女は扇情的なメイクと大げさな身振りで、司会者にまくし立てる。


「おかしいですよ! 絶対におかしい! あのリーダーの白夜優斗とかいう男、ろくに戦ってないじゃないですか! 戦えないくせに同じだけ貰うなんて、どう考えても搾取です!」


彼女の声はドヤ顔で、さも正義の味方であるかのように響く。

「彼は女性を戦わせて、自分は安全な場所で隠れているだけ! そのくせ報酬はしっかり懐に入れている。しかもあの女性たちを何人も嫁にしているなんて、女性に対する冒涜です! 許せない行為です!」


憤慨する佐伯に対し、司会者がたずねる。

「いや、しかし実際に攻略は成功したわけでして…」


すると画面が切り替わり、クランハウスの中継に繋がった。リポーターが、リラックスした様子のメンバーたちにマイクを向ける。

「皆さん、お疲れ様でした! 質問なのですが、報酬のうちクランにどれくらい納めているんですか?」


メンバーの1人が答えた。

「1割ね。それをクランの運営費にしているわ」


そこで再びスタジオに切り替わる。佐伯が勝ち誇ったように叫んだ。

「ほら見なさい! 1割も取っている! やっぱり女性から搾取しているのよ!」


実際のところ、その1割でメンバー全員の武器防具の強化代、消耗する高価なアイテム代、クランハウスでの豪華な食事代、そして家賃を賄っているのだ。それでも足らない分は、すべて優斗が個人的な資産から補填していた。だがそんな事情などお構いなしに、佐伯はまくし立てる。


「こんな男は許したらいけません! あんな男がいなくても、彼女たちだけで攻略できたはずなのに! 何もしないでリーダー気取りで金だけ取っていくなんて、許せないわ!」


クランハウスのリビングで、14人はその放送を見ていた。

優斗はソファに深く腰掛け、腕組みをしながら笑っている。

「へえ、世間じゃこう見られてるんだな」


その口調には怒りも落胆もなく、むしろ興味深そうだった。自分が搾取する悪役として扱われていることすら、妙に納得しているように見えた。


だが、周囲の空気は違っていた。

静香は拳を握りしめ、千尋は唇を噛み締め、灯と日向は不機嫌そうにテレビを睨みつけている。カグヤに至っては、殺気立ったオーラを放っていた。


「ふざけないでよね」カグヤが低い声で呟く。「あんたがいなかったら、私たちはとっくに死んでたわ。あのグリフォンの攻撃を防げた? 指揮なしで連携できた?」


「そうよ!」日向が立ち上がる。「優斗がいたから、私たちは安心して魔法が撃てたのよ! 優斗がいないと私だけで百炎なんて出せるわけないじゃない!」


「私たちの命の恩人を…よくも…」巴もハルバードの手入れをしながら不気味に笑う。


「どうしてやろうか」凛が冷ややかに言うと、全員の視線が優斗に集まった。

「優斗さんを悪者にした報いは受けさせなきゃね」美月が刀を抜き放ち、つんつんと床を突く。


優斗は苦笑した。

「まあまあ、世間の評判なんてそんなもんだよ。気にするなって」


「気にするわよ!」全員の声がハモる。


テレビ局には即座に抗議が殺到し、番組内での不適切な発言や事実無根の中傷に対する謝罪がなされた。だが、祝福の絆の怒りは収まらなかった。彼らはこのテレビ局に対し、「今後一切、祝福の絆関連の放送を禁止する」と通告した。もしこれから祝福の絆が活躍したとしても、このテレビ局だけは絶対に取材も放送もできない。これは重い制裁だった。英雄たちの姿を届けられないということは、視聴率の大幅な低下を意味するからだ。


それから数日後、優斗に友好的なテレビ局に頼み、あの自称専門家・佐伯麗華を再び呼んでもらった。

自分は正しいと信じて疑わない佐伯は、意気揚々とスタジオに乗り込んできた。そして、前回と同じようにまくし立て始める。


「彼女たちを搾取しているのは事実です! あの男は戦えないくせにリーダー気取りで」


だが、今回は違った。スタジオには攻略メンバーの女性たちがゲストとして座っていたのだ。


「ちょっと待ちなさい」カグヤが冷ややかに口を挟む。「あんた、本当に私たちがマスターなしで攻略できたと思ってるの?」


「そうよ!」日向が続く。「マスターがいなければ、あのグリフォンの猛攻なんて防げなかったわ。マスターの指揮があったからこそ、私たちは生きて帰れたのよ!」


「一度ダンジョンに潜ってみれば?」灯が静かに、しかし鋭く言い放つ。「探索者の装備にいくらかかると思ってるんですか? 魔法の触媒、薬代、武器の修繕費……。1割で足りるわけないでしょ。足りない分は全部マスターが補填してるんです」


佐伯は顔を赤くして反論する。

「く、けど! あの男は戦えない! あなたたちを戦わせているだけじゃない!」


灯は深くため息をついた。

「あなた、役割分担って言葉知ってる? 仲間のステータスを上げるために、マスターは強敵がいる戦場に自ら立ち向かうのよ。どれだけ怖いか…。自分が一番弱いからこそ、真っ先に狙われるの。それを承知で指揮を執ってくれているのよ」


灯の声は震えていた。あの時の恐怖と、それを守ってくれた優斗への感謝が滲み出ていた。

「あなたの発言は、全国のバッファーを馬鹿にした発言です。撤回してください」


佐伯は言葉に詰まる。だが、まだ引かない。

「し、しかし…1割なんて…」


そこで、司会者が声を上げた。

「実は今回、他のクランの状況もVTRで聞いてみました」


画面が切り替わる。トップクラン「鋼鉄の熊」のマスターがインタビューに答えていた。

「うちか? うちのクランは3割取ってるな。それが普通だろ? 装備の維持費や強化費、それに死亡時の保障なんかを考えたら3割でもギリギリだ」


別のクランも同様だった。

「3割…いや、うちは5割かな。探索は金がかかるからな」


そして、祝福の絆の1割という話を聞かされると、彼らは驚愕した。

「はあ!? 1割!? 嘘だろ!? そんなので組織運営なんてできるわけねえだろ!」

「武器防具のメンテに強化、食事に家賃全部込みだと!? 無理無理! 誰かが補填しなきゃ絶対無理だよ!」


スタジオに戻ると、佐伯の顔は青ざめていた。

「ぐぬぬ…」


その声に、日向が吹き出す。

「ぐぬぬなんて言う人、初めて見たわ」


日向と灯も大笑いし、さらにスタジオの観客も笑いに包まれた。佐伯は屈辱に震えたが、反論できずにいた。


最後に美月が決定的な一撃を加えた。

「あなた、私たちを助けたいって言ってたわね? じゃあ聞くけど」

彼女は不敵に笑った。

「あなたの下に付くから1割上げるわよ。その代わり、マスター以上の待遇を約束してくれるんでしょ?」


「えっ?」佐伯は息を呑む。


「多分ね、年間数億の赤字になるわよ。それでもいいんですよね?」

「そ、それは…」


佐伯は何も言えなくなった。口をパクパクさせるだけだ。


このやり取りは全国に放送された。

そのテレビを見た全国の女性探索者たちは、歓喜した。女性を守り、最大限に活かし、それでいて搾取しない。そんな夢のようなクランが存在したのだ。


翌日から、祝福の絆のクランハウスには日本中の女性探索者たちからの加入申請が殺到した。電話もメールもパンク状態になり、優斗たちは対応に追われることになる。


こうして、祝福の絆は全国に支部を作ることになり、日本中の女性探索者たちの希望となっていった。そして優斗は、英雄としてだけでなく「女性の味方」としてその名を轟かせることになる。


レベル解放されて女性だけのパーティでも充分に戦えるようになった

それにより、女性だけのクラン祝福の絆は日本一のクランに昇り詰めた

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