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ダンジョンがある世界で女性のステータスを大幅に上げるバフスキルを獲得したら、ハーレムみたいなクランが出来上がって最強のクランになりました  作者: ミコジ
クラン祝福の絆

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最大手クランに成長

あの大金をどう使うか。優斗にはずっと考えていたことがあった。

ある夜、リビングに灯、日向、綾乃、静香を集め、優斗は切り出した。


「俺は、探索者になるしか道がないような災害孤児の少女たちを保護しようと思ってる」


予想外の提案に、四人は目を丸くした。


「最初はお金がかかるだろうけど、朝に俺が《祝福の絆》を全員にかければ、潛れるダンジョンにパーティで行ってもらえる。そうすりゃあ、クランもその内潤うはずだ」


「ちょっと待って」日向が口を挟む。「百人単位でスキルかけたら、あんた魔力枯渇で死ぬんじゃない?」

「確かにキツイけど、限界までかけて休めばいける。それより…」優斗は視線を静香に向けた。


「静香さんのような被害者を、これ以上増やしたくないんだ」

静香が息を呑む。

「静香さんはタンクとしての才能があったから生き残れた。でも、媚びを売って囮にされて、酷い扱いを受けて死んでいく少女は多いはずだ。実力がなくても、俺のスキルがあれば彼女たちだって戦える。まともなクランに守られて、自分の力で生きていけるんだ」


静香の瞳が揺れた。彼女は自身の過去の苦痛を誰よりも理解していた。

「…私みたいな思いをする子が減るなら、賛成よ」

「私も賛成です! 女の子たちの居場所を作りたいです」灯も手を挙げる。

「まあ、あんたがそこまで言うなら付き合うわよ」日向も肩をすくめる。

「クランマスターの決定なら従うわ。それに、人道として正しいことだもの」綾乃も頷いた。


翌日から、彼女たちは探索者協会や孤児院、路上生活者の保護施設などを回り、声をかけていった。条件はただ一つ、「女の子であること、そして探索者として生きたいこと」。

噂は瞬く間に広まり、なんと100人弱の少女たちがすぐに集まった。家出少女、災害孤児、借金を背負わされた者たち。彼女たちは皆、どこか暗い影を背負っていた。


50人暮らせるとはいえ、100人では狹い。とりあえず一部屋に数人ずつ寝泊まりしてもらい、優斗はすぐに増築の工事に入った。金に糸目はかけず、大工や業者を手配して次々と離れや新棟を建設していく。


同時に、パーティ編成も行った。性格や相性を見ながら5〜6人のパーティを組み、リーダーを決める。

「朝、俺が全員に《祝福の絆》をかけるから、夜までには必ず帰ってくること。無理はしない、怪我をしたらすぐに帰る。これがルールだ」


毎朝、屋敷の庭に少女たちが整列し、優斗が黄金の光を降り注がせる。魔力のほとんどを使い果たし、優斗は床にへたり込むほどだが、2〜3倍に強化された少女たちは、C級やD級のダンジョンを余裕で攻略し始めた。

優斗が自身の探索に出る数日間は、彼女たちには休んでもらい、家の掃除や料理、増築の管理をしてもらうことにした。それにより、屋敷は常に整い、温かい食事が用意されるようになった。


クラン「祝福の絆」は、急激に巨大な力となって動き出した。弱小だったパーティは、いつしか最大手と言われるほどの巨大クランへと成長したのだ。


そんな中、数ヶ月経つ頃には頭角を現す少女たちが出てきた。

剣術に天才的なセンスを見せる凛、防御魔法に特化した藍、弓の名手である翠、偵察と罠解除に長けた沙織、そして広範囲回復魔法を使える美鈴。

この5人は、他の追随を許さないほどの成績を残していた。


「よし、この5人を加えて、10人体制でA級ダンジョン攻略への準備を始める」

優斗は主力メンバーを集めて宣言した。

「いよいよA級ね」綾乃が刀を手に不敵に笑う。


「でも、いきなりA級は危険じゃありませんか?」凛が心配そうに言う。

「だから、まずは10人の連携を見るために、B級ダンジョンへ行く。全員で動く感覚を掴んでくれ」


数日後、10人はB級ダンジョン「氷結の洞窟」へと潛った。

前衛に綾乃と凛、タンクに静香と藍、後衛に灯、日向、沙織、翠、美鈴、そして指揮官の優斗。


「来るわよ! モンスターの群れよ!」翠が遠見で叫ぶ。

「静香さん、藍ちゃん、壁を作って! 綾乃さん、凛ちゃん、その隙を突く!」優斗の指示が飛ぶ。

「了解!」「はいっ!」


静香の物理盾と藍の魔法盾が完璧な連携で敵の突進を止める。その一瞬の停滞を見逃さず、綾乃と凛が左右から飛び出し、敵を断ち割る。

「翠、右奥の魔術師を狙え! 沙織、罠があるはずだ、無力化して!」

「任せて!」「見つけた!」


沙織が素早く氷の罠を解除し、翠の矢が正確に魔術師の喉を貫く。

「灯ちゃん、美鈴さん、静香さんたちのスタミナ回復お願い!」

「はい!」「《ヒール》!」


日向の広範囲攻撃魔法が残存兵力を削り取り、最後の一匹が優斗の矢で仕留められた。

所要時間、わずか30分。

しかも、誰一人として深手を負うことなく、息すら切らさずにボス部屋へ到達した。


「あんたたち、自分がどれだけ強いか自覚してる?」日向が呆れたように言う。

「B級だよ? これ、散歩レベルじゃん」凛が呆然としながらも興奮を隠せない様子で言う。


B級ダンジョンを日帰りで、それも10人の連携訓練として攻略できてしまい、皆の顔に自信の笑みが浮かんだ。


「みんな、完璧だ」優斗が皆を見渡して言った。「これならいける。いざ、A級ダンジョンへの攻略へ進む」


その声に、10人の声が重なった。

「おうっ!」


巨大化したクランの、最高戦力がついに最前線へと向かう。

読んでいただきありがとうございました

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