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ダンジョンがある世界で女性のステータスを大幅に上げるバフスキルを獲得したら、ハーレムみたいなクランが出来上がって最強のクランになりました  作者: ミコジ
クラン祝福の絆

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初めてのB級ダンジョン

昨夜の情事の翌朝。クランハウスのキッチンからは、美味しそうな匂いが立ち込めていた。

優斗は大量の唐揚げやハンバーグ、スープを作り、次々と空中に消していた。アイテムボックスへの収納だ。


「あら、おはよう」

静香が眠そうな顔でキッチンに入ってきた。

「すごい量ね、どうするの?」

「ああ、おはようございます。アイテムボックスの中は時間が止まるんですよ。だから入れておけば、ダンジョンの中でも温かい料理が食べられるんです」

優斗が得意げに説明する。


「はぁ!? 時間が止まるぅ!?」

静香は目を丸くした。「そんなんチートやチーターやないの!?」

関西風のツッコミを思わず入れてしまうほどの衝撃だ。


「まあ、便利ですからね。さあ、手伝ってくれますか?」

「ええ、もちろん!」


静香は即答したが、次の瞬間、彼女はニヤリと笑って服を脱ぎ始めた。着ていたパジャマを床に落とすと、壁にかかっていたエプロンだけを身につけた。背中は丸出し、尻もスッポリと見えている。完璧な裸エプロンだ。


「ぶっ!」

優斗が口の中のコーヒーを噴き出した。

「な、ななな何してるんですか!?」

「手伝うって言ったでしょ? 汚れたら嫌だからエプロンだけにしたの」

静香は悪びれもせず、ウインクを飛ばす。豊満な胸がエプロンの隙間から揺れている。


「汚れても洗えばいいです! っていうか目のやり場に困るから服を着てください!」

優斗は顔を真っ赤にして叫んだ。

「ちぇっ、つまんない男」

静香は残念そうにエプロンを外し、再びパジャマを着た。


そこに灯が入ってきた。

「あ、静香さんに優斗さん。おはようございまーす」

しかし二人の間の微妙な空気(と優斗の赤面)に気づき、灯は無意識に二人の間に割って入った。

そして上目遣いで優斗に尋ねる。

「私も…裸エプロンした方がいいですか?」

「する必要ありません!」

即答する優斗であった。



準備を終え、五人はB級ダンジョン「嘆きの廃坑」の入り口前に立った。

綾乃が静香の肩に手を置く。


「静香さん。優斗を必ず守ってちょうだい」

「ええ、命に変えても」

静香は力強くうなずいた。


「おいおい、自分の命を優先してくれよ」

優斗が慌てて訂正する。「俺よりお前らが生き残る方が大事だ」

「バカね」日向が呆れる。

「そんなこと言う男はあんただけよ」綾乃も笑う。

「優斗さんは本当に…」灯も呆れつつも嬉しそうだ。


ダンジョンに入ると、さすがはB級といったところか。モンスターの動きは速く、攻撃も痛い。しかし、《祝福の絆》によって七倍に強化された四人には余裕があった。

綾乃と静香が前衛で壁を作り、日向と灯が後衛から魔法で薙ぎ払う。優斗は全体を見渡し指示を出しつつ、隙あらば攻撃を加える。


数時間進んだところで、優斗が手を挙げた。

「よし、ここで一泊しよう」


五人は比較的広い安全地帯で足を止めた。

優斗がニヤリと笑い、「ここで俺の自慢を見せてやるよ」と言ってアイテムボックスに手を入れた。

ドサドサドサッ!

出てきたのは、巨大なキャンピングカーだった。

「すごいだろ! 俺様の城だ!」


「ええっ!?」

静香と綾乃が声を揃えて驚く。

キャンピングカーどころではない。立派なモーターホームだ。中に入ればベッドもソファもある。


「しかもだ」

優斗が誇らしげに内部を見せる。「シャワーに水洗トイレまで付いてるぜ!」


「…は?」

綾乃が絶句する。

「シャワーだと? ダンジョンでシャワー!?」

「トイレまで水洗…」静香も腰を抜かす。


「こんな探索聞いたことないわよ!」

綾乃が頭を抱える。

「本当にあんたはチーターね…」

静香も呆れるしかなかった。


灯と日向は慣れたもので、「やったー! シャワー借りる!」と喜んでいる。


夜のダンジョン。外の世界とは隔絶された地下空間だが、キャンピングカーの中は暖かく、文明の利器が詰まった快適な空間だった。

「じゃあ、最初の見張りは俺と灯で行くよ。残りはゆっくり休んでくれ」

優斗の言葉に、綾乃と静香、日向がそれぞれベッドに潜り込む。

キャンピングカーの外で見張りをする2人、優斗と灯は並んで座っていた。暗闇の中に時折聞こえるモンスターの遠吠えだけが、ここが過酷なダンジョンであることを思い出させる。


「灯」

「はい?」

「あの時、声をかけてくれてありがとう」

優斗はポツリと言った。もし彼女が声をかけてこなければ、今この場所に俺はいなかっただろうし、この温もりもなかっただろう。

灯は驚いたように目を丸くした後、ふにゃりと頬を緩めた。

「私こそ…優斗さんを信じて良かったです」

そう言って彼女は、優斗の頬にそっと両手を添え、唇を重ねた。

柔らかく、甘い口づけ。

「…帰ったら、またしてくださいね」

唇を離した灯は、とびきり可愛らしい上目遣いで優斗を見つめた。

優斗は呆気にとられ、それから堪えきれずに吹き出した。

「そんなあざとい仕草、どこで覚えたんだよ」

「えへへ、静香さんに上目遣いで頼むと男の人は喜ぶって聞いたんで」

「あいつの悪影響が出るのは早すぎるだろ」

優斗は苦笑しながらも、灯の頭を優しく撫でた。

「無事に帰ったらな。約束するよ」


翌朝。朝食に温かいパンとスープを腹に詰め込んだ五人は、最下層であるボス部屋へと到着した。

「行くわよ! 静香さん!」

「ええ! 任せて!」

姿を現したのは、岩のような皮膚を持つ巨大なサイ型モンスター「ストーンチャージャー」。その突進は岩盤をも砕く威力だ。

「ぐっ…!」

静香が巨大な盾を構え、真正面からその突進を受け止めた。地面がめり込み、静香の腕が軋む。だが、《祝福の絆》によって強靭になった彼女の肉体がそれを支えきる。

「綾乃さん!」

「はいっ!」

硬直した一瞬の隙を突き、綾乃が横から神速の抜刀術を放った。岩の皮膚に深々と刃が食い込み、鮮血が噴き出す。

「灯ちゃん!」

「はい!《ヒール》!」

静香の疲労と微かな傷が瞬時に癒える。

「日向! トドメだ!」

「任せなさい!《エクスプロージョン》!」

日向が放った極大の爆発魔法がモンスターの頭部を直撃した。轟音とともに巨体が崩れ落ちる。

「勝ったわね」

綾乃が刀を納め、静香が盾を下ろす。

「あっけないわね」日向が呆れたように言う。

「余裕すぎてボスの威厳がないわ」静香も笑う。

かくして、B級ダンジョン攻略は何の問題もなく完了した。


探索者協会での換金は、軽いパニックを引き起こした。

「こ、これは…B級ダンジョンの魔石と素材ですよね? こんなに持ってくるパーティは初めてです」

受付嬢が目を白黒させながら計算機を叩く。出た金額は、B級探索者が数ヶ月かけて稼ぐ額よりも遥かに多かった。

「やっぱりアイテムボックスって凄いわね」綾乃が感心する。「普通は持ちきれずに諦める素材まで全部持って帰れるんだから」

「チートやチーターはこういうことよ」日向がニヤニヤする優斗の背中を叩いた。


クランハウスに帰還した五人は、お疲れパーティーを開いた。

「それにしてもB級ダンジョン攻略後のお疲れパーティーって言ってもさあ」日向が唐揚げを口に運びながら言った。「全然疲れてないのよね」

「確かに。筋肉痛一つないわ」静香もワインを揺らしながら同意する。「これって異常なんじゃない?」

「俺たちが強くなった証拠だろ」優斗が笑う。「さあ、乾杯!」

「乾杯!」


夜が更けた。自室で本を読んでいた優斗の部屋を、灯がノックもせずに訪れた。

「優斗さん…」

いつもより少しだけ潤んだ瞳で見つめられ、優斗は本を閉じた。

「どうした?」

灯はベッドの縁に腰掛け、優斗の手をそっと握った。

「今日は…みんなが私1人に譲ってくれたんです」


「みんなと仲良くするのも大事だけど、たまには灯だけを見てほしいなって」

灯は少し拗ねたように、でも嬉しそうに言った。

「ああ…そうだな」

優斗は灯の顎に手をかけ、そっと唇を寄せた。

甘く、吐息が混じり合う夜。

二人はそのまま互いの体温を確かめ合うように求め合い、一つの布団にくるまって眠りについた。

穏やかな朝日が差し込む中、目覚めた優斗の隣には、安心しきった寝顔の灯がいた。その髪をそっと撫でながら、優斗は絶対に仲間を幸せにすると心に誓い、灯の寝顔を見ていた


読んでいただきありがとうございました

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