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ICO SAGA 狼の章  作者: 古賀みなも
第1章 ライゾ
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1章登場の妖精や魔物まとめ。最後に人物紹介

 こちらでは1章に登場した妖精や魔物をまとめております。彼らの外見や特徴に加え、私の所感も織り交ぜて綴ってみたいと思っています。本編との直接の関係はありませんが、のんびり楽しんでいって下さい。

 この話はこうらしいよ〜、だとか、こんな逸話があるよ〜!なんて情報がありましたら是非お寄せください。こういうのって基本的に、諸説あり。ですからね。

 この場を通じてファンタジー大好きな方と交流できたらとても嬉しいです。

 参考にしている文献は後書きに載せました。同じ本を持っている方、きっといるはず!



1.ドライアド(ハマドリュアス、ドリアード)

 ギリシア神話に登場する妖精です。昔から小説、ゲームによく名前が出てきていましたね。ファンタジー界隈では第一線で活躍している、世代を問わず知名度の高い妖精だと思います。

 小柄で緑色の髪の美女です。その髪は葉が混じっているか、葉そのものであったり。ギリシア神話生まれの妖精らしく、強くて顔がいい男性が好き。

 木に棲み、その木と運命を共にします。そこから遠くに離れることもできないそう。ドライアドの木に巣を作った蜂は彼女の命に従います。木を切る時は相応の覚悟が必要ですね。

 1章ではアッシュ(トネリコ)とウリン(鉄の木)を登場させました。どちらも英名をそのまま名前にしています。彼女達の外見の特徴は、それぞれの木を参考にしてみました。北欧神話が好きな方はご存知かもしれませんが、世界樹ユグドラシルはトネリコの木です。

 今作は中世のヨーロッパで激化した魔女狩りから逃れる為、魔法使い達が世界樹から創り出した世界を舞台としております。その世界樹から株分けされたということで、ライゾを育てたドライアドはトネリコの木にしようと思いました。 



2.スライム

 6話で登場させたシーヴァは、ファンタジーものの大定番スライムをベースにして、私が個人的に持っているイメージを追加した魔物です。

 古くからの伝承に登場する魔物を書きたい、となどと言いつついきなりオリジナルを出してしまってすみません。最初のモンスターでいきなりどマイナーなものを出す事に気が引けて、有名なものをチョイスしてしまいました。

 実はスライムって言い伝えとかないんですよね。現代小説を起源として、そこからゲームという媒体で広がったのかな、なんて思ってるんですが、皆さまどうお考えでしょう?

 本作ではD&Dのウーズ(ooze)をベースにシーヴァ(ノルウェー語での泥)という名前にしてみました。日本のRPGでは愛されつつも初期村周辺でレベリングに使われる程の弱さを誇っているスライム。

 でも実際、高い消化能力があって自在に形を変えられて物理攻撃ほぼ無効って、強いですよね?

 ということで魔法が使えないライゾとテュールはただ逃げの一手です。せっかく良い剣を持っているのに。2章では戦闘描写も入れてあげたい。



3.エルフ(エレウーマン)

 これもファンタジーの大定番キャラクター。エルフは元々古ノルウェー語のアールヴ(alfr。意味は妖精)からきたものだそう。諸説あり。

 色白で美しく金髪のリョスアールヴと、地中に住み醜い姿と悪しき心を持つデックアールヴの話が徐々にヨーロッパに広がるにつれ、様々な種類の妖精が生まれたそうです。

 デンマークではエルダー(ニワトコ)の木のエルフにエレウーマンという名前がつきました。彼女達は皆踊りと楽器を愛し、とても美しいのですが、背中は腐り落ちた幹であったり、大きなうろのようにぽっかり穴があいているそう。なので踊っている時でも絶対に人間に背中をむけないそうです。北欧といえば白樺ですがそれと同じくらいエルダーの木も身近なものみたいですものね。

 デンマークのエルフ、女性は若く美しく、男性は帽子を被った老人の姿を取っているそうです。本作でもそのように書かせてもらいました。ちなみにエレウーマンの長、サンブカスという名はエルダーの学名を使いました。ええ、名前を考えるのめちゃめちゃ苦手です。

 エルフ=耳が長い、なイメージかもしれませんが、これっていつから定着したんでしょうね。とりあえずエレウーマン達の耳は尖ってない設定です。



4.ウィル・オ・ザ・ウィスプ

 Will of the wispなのにウィルオウィスプと言われがち。意味は松明持ちのウィリアム、一掴みの藁のウィリアム。ウィスプと略すとただの藁、かけら、という意味になるので注意。世界中で見られているため、国ごとに呼び名や逸話があります。全て書いてもコピペみたいになってしまうので略しますが、妖精や、生前の悪事によって現世を浮遊し続ける魂だという説が多いようです。ベン・ニーアと組み合わせて登場させてたかったので、本作では洗礼前に命を落とした子供の魂という逸話を参考にしました。

 正体は自然発火したメタンガスっていう説を知った時、小学生だった私は、化学って時に残酷だな…と幼いながらにショックを受けました。高画質の撮影器具とか、発達した鑑定技術によってUMAの正体がどんどん明かされていってしまっていることも寂しくてたまりません。もうファンタジー生物の住処は深海か地中深くにしか…(泣)



5.ベン・ニーア

 アイルランドを中心に有名なバンシーの内、スコットランドに現れる妖精です。バンシーは若い女性か老婆という外見ですが、ベン・ニーアはそれにプラスして人間ではあり得ない特徴を持っているそう。水掻きがある、鼻の穴が一つ、歯が飛び出している、歯は緑色、など。髪は長く白髪か、妙な色合いの黒。

 家につく妖精で(猫みたいですね)、バンシーは泣き声で、ベン・ニーアは洗い物で、誰かが死ぬことを教えるそうです。彼女達の行動によって死が訪れるのではなく、定められた死を、行為によって知らせてあげています。ちょっと誤解されがちですよね。

 普段は子供の誕生を知らせたり、赤ちゃんのゆりかごを揺らしてあげたり、チェスの手を教えてくれたりするそうですよ。優しい。

 ベン・ニーアは産後に死んでしまった女性が妖精になったもの、という説を本作では使わせてもらいました。実際自分に置き換えると、子供のことを思うと無念で死んでも死に切れないよなぁ、と思います。だから妖精となった後も、彼女達は家に戻るのでしょうか。



6.狼

 本編では巨大な狼、という風にしか記述していませんが、頭の中ではダイアウルフっぽいものをイメージしていました。最大の狼です。ダイアウルフにしても成人男性が乗れる大きさではないのですが。ファンタジーな生き物だけでなく、絶滅していった動物達も登場させていきたいです。

 


7.おまけ

 私が人の外見にあまり頓着しないタイプでして、しっかりと設定を練り込まれている方からしたら、えっ、そんな雑なの……?って思われるかもしれませんが…。


 ライゾ

 23歳、188cm 82kg

 海外 モデル で検索して、なんとなく顔立ちがイメージに合った俳優さんの身長と体重をそのまま使いました(ひどい)

 長い黒髪に金色の目(狼っぽいという理由だけで)


 テュール・ウルタ

 19歳、160cm 48kg

 顔立ちの参考にしたモデルさんの身長は180cmを越えていたので、流石にちょっとヒロインにしては背が高いかと思い、海外で小柄っていったらこんなもんかな……この身長で普通体型なら体重もこんくらいかな……という(雑)

 栗色の髪、薄い緑色の目

 名前は北欧神話のテュール神より。誠実な性格だったそうです。メモ紛失により詳しくはわからないのですが、ウルタはどこの国かの言葉でハーブか薬草、だったはず……。

 一章ではハーブを登場させられなくて欲求不満でした。二章では人々の暮らしに寄り添う植物達をテュールに色々と解説してもらうつもりです。


それでは。2章もよろしくお願い致します。

 なかなかの年齢までどうにかしたら魔法使えるんじゃないかと思っていた私。人様には絶対に見せられないノートがありまして、そこに色んな妖精やら魔物やらの情報を書き込んでいるんです。いつか召喚できるんじゃないかと(バンシー呼び出してどないすんねんって感じなんですけど)。なので出典は不明な情報が多いのですが、ネットで調べなおすと基本的に大きな間違いはないようですので、そのノートを傍らに置いて読み返しつつ今作を執筆しています。たまにとんでもなく厨二なページがあって心臓に負荷が掛かるのですが。

 そのノートと共に、私の手助けとなってくれている本がこちら。


幻想世界の住人たち 著 健部伸明と怪兵隊 1988年発行

世界の妖精・妖怪図鑑 著 キャロル・ローズ 2003年発行

世界の怪物・神獣図鑑 著 キャロル・ローズ 2014年発行


 どれもファンタジー心をくすぐる素晴らしい書籍です。

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