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96話 冒険者カード(仮) 冒険者養成所71日目

 昨日、踊りの稽古をすることになったアレクシスがストア達の朝の稽古にも参加することになった。稽古不足を補うためだ、カミラやニーナがハンブイヒの家名持ちだけ踊れないのは恥ずかしいと言うので無理やり参加させられることになったのだ。


「俺が踊るなんてなぁ」


「俺もそんなことになるとは思えなかったし、いい機会だよ」


「朝の方が気配を読む稽古に役立つと僕は思ってるよ」


「確かに静かだし気配を読むにはイイ感じだ」


 そんな感じでストア達と励むようになったアレクシスだった。


 朝の稽古を終え、授業の時間となった。


 冒険者の授業の時に重要な話があった。


「今日から就職斡旋所が解禁になった 斡旋所は放課後から夕食の時間まで開いている 就職や進学に必要な能力を記した暫定の冒険者カードを配る 君達は各担当の上に書いてある必須の能力が冒険者カードに記載されている場所で話を聞くことができる そして就職や進学をしたい場合は申し込むことができる 但し、その就職先や進学が人気がある場合は希望が叶わない場合もあるので色んな場所で話を聞くことをお勧めする また地元を離れ冒険者になりたいものは仲間を募集できる場所も用意してある その場合も担当に相談しながら仲間を集めるように この話はこれで以上だ 名前を呼ぶから取りに来てくれ それからもし冒険者カードに不備があった場合は申告するように」


 教室の生徒達のざわつきが止まらない、試験の結果を受け取るような、これからどうするのかといった期待や不安が入り混る、ストアも仲間を作る時が来たんだと期待に胸を弾ませた。


「ストア ドラッグ」


 呼ばれると冒険者カードを受け取るストア、カードには魔法の欄と基礎体力と基礎学力の欄に分かれそれぞれ上中下などの評価がマーク式で表示されてあった、右上に大きな文字でDと表示されていた。


 そして授業が終わるとリックがやってきてカードを見せ合った。


「さすがにストアのカードには評価がついてる場所が多いな」


「リックのランクもDなんだ」


「どういう基準かわからないから困る 近くの女子はFかGが多かったよ」


「説明がないってことは重要じゃないんだよね」


「多分 就職とかにはあまり重要ではないんだろうね」


「夕食前に行って説明聞きに行こうよ」


「ああ そうだな そうしよう」


 それから授業が終わりたまり場に行くと冒険者カードの話で盛り上がっていた。


「おお リック リックのランクはどうだった」とアレクシス


「僕はDだったよ」


「俺と同じか ポーションは何ランクだ」


「俺もDだったよ」


「みんな同じか 身体強化合格者はDなのかな」


「クリストファーはどうだったの?」


「俺様もDだぜ ウォーターウェイブは普通じゃ出せないからな」


 子分達のカードを見て回ると全員がFだった。


 剣術の稽古と踊りの稽古が終わり、男子軍団全員で就職斡旋所を覗きに行った。


 就職斡旋所は初日ということでごった返していた。


「凄い数だな」とアレクシス


「看板に職業と必須能力が書いてあるぜ」とハリー


「飲食関係は水魔法が多いよ」とトーマス


「身体強化は騎士見習いか」とアレクシス


「火魔法は金属加工が多いな」とハリー


「白魔法や光魔法は魔法医学校へ行けるんだ」とストア


「この中で誰か就職先を探してる人はいるのかい」とリック


「俺 冒険者仲間を探してるんだけど」とストア


「えええええ」と全員がストアの方を見る。


「マジかよ」とクリストファー。


「家を継がないのか」とアレクシス


「父さんも25歳までは冒険者をやってたらしいんだ」


「そうなのか」とリック


「俺 ウルルしか知らないし一度世界を巡って見て回りたいんだ」


「田舎者が見る夢だな」とアレクシス


「世界を見て回る仲間なんて探すのは難しいぞ」とリック


「冒険者と言っても地元で活躍するか金になる場所で同じ魔物を狩る奴が普通だぞ」とアレクシス


「そうなんだ」と少し考え込むストア


「まぁ 一応冒険者募集の所へ行ってみようぜ」とクリストファー



 ストア達は冒険者募集の場所へ行くとそこそこの人はいるようだ。


「結構多いね」とストア


「ここに来る奴は地元以外で冒険者をやりたい連中だろうな」とアレクシス


「もしかしたら仲間がみつかるかも」とストア


 そして冒険者募集の受付に行き話を聞きに行くストア、もちろん傍にはリックやアレクシスもついてくる。


「冒険者を募集したいんですが」とストア


「君のランクは何ランクだい」


「Dランクです」


「Dランクね ちょっとカードを見せてもらえる」


 ストアはカードを係の人に見せると驚いた表情をする係の人。


「凄いね君 こんなにできることがあるなんて」


「まだ白魔法の試験は受けてませんが中級まではクリアしてます」


「う~ん それはすごいね だけど同じレベルの仲間を見つけるのは難しいよ」


「はぁ」とストア


「あのDランクって珍しんですか?」とリック


「基本的に最高でもDランクなんだよ 戦闘に使える上級をクリアしてる人に限るんだけどね」


「わかりました ありがとうございます」


「一応申し込むことは出来ますか?」とストア


「できるよ でも レベルが違うとうまくいかないことが多いよ 仲間じゃないからね」


「結果はいつわかりますか?」


「そうだね二日後ぐらいに来てもらって君に合うレベルの人がいたら教えるよ」


「わかりました」


「すいません 冒険者になる人ってどんな人ですか?」とアレクシス


「中途半端な人が多いね 初級のみとか身体強化をクリアできないとか」


「他の就職先がない感じですか?」


「そうだね 能力が高い冒険者は兵士生活が耐えられなかった身体強化クリアタイプが多いね」


「なるほど わかりました ありがとうございました」


 落ち込むストアにリックが語り掛ける。


「ストア 冒険者だけが世界を見る方法じゃない 船乗りの方が世界中見て回るには有利だよ」


「そういう方法もあるんだね」


「ハンデル商会ならいつでも歓迎するよ」


「ありがとうリック」


「ガッハッハ よかったなストア」とクリストファー


「しかし腕試しはしたいよな」とアレクシス


「それは言えてるね魔物相手にしか実戦は体験できないからね」とリック


「どうせ途中までは帰り道は同じだから 魔物を狩って帰るのはどうだ」


「いいね どうせなら大物を狙いたい」


「わかるぜ リック」


 いきなり自分の夢が壊れそうなストア、勝手に盛り上がるアレクシス達、船乗りストアの冒険にタイトルが変わるのはいつになる。

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