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97話 三人組登場 待たせたな 本当の主役は俺達だ(名前募集中) 前編 冒険者養成所71日目

 まだ名前のない、三人組と向こうの三人組は出会うたびにいがみ合い、時間があれば戦い、誰かが怪我をすればそこで戦いをやめるという方法で友情を育んでいた。


 リック軍団最新情報によれば、練習終わりに女の子にヒールを掛けて治してもらっているという噂を聞き試したところ大当たりだった、詳しい内容を聞いてみれば女の子達も練習になると喜んでいるということだった、もちろん自分達も実行した。


「悪いんだけど 君 ヒール 使える? 友達が怪我をして困ってるんだ」


「ええ 一応使えますけど 人に使ったことないし」


「練習のつもりで使ってくれないかな?」


「ええ どうしよう」


「できれば友達も一緒に 練習のつもりで」


「そうね いいわ」


 などと会話をして女の子と仲良くなれることを発見したのだった。


 しかも出会うたびにこの前はありがとうと感謝の言葉をかけられる女子は悪い気はしない。


 怪我をしたらご褒美までもらえるといううれしい状態にもなってますますやる気を出す三人組だった。


 そんな三人組だが今日も今日とて出会ったらお互いを睨み挑発して戦いを始めようとしていた。



「いい加減死んだらどうだ」


「お前らこそ泣きべそかいて田舎へ帰れ」


「今日こそ決着をつけてやる」


「望むところだ」


 

 と戦いのゴングが鳴ろうとしたときに9人の男達が三人組達の前に現れたのであった。



「なんだザコども ゴチャゴチャ ウルセイぞ」


「な なんだと」


「お前らみたいなのは大人しく影に隠れて暮らしてればいいんだよ」


「俺達もしかして馬鹿にされているのか?」


「今わかったのか ザコ」



 親分に二人の若頭そして子分達の構成になっている、子分6人達が三人組と向こうの三人組に近づいてきてガンを飛ばしてくる。


 親分らしき男は身長が175cmぐらいの長身で体も大きいクリストファーとアレクシスが合体したような大男だった、若頭も鍛えたいいカラダをしている、もちろんみんな15歳でおっさんではない。


 三人組のお互いのリーダーが顔を見てうなづきあう。



「まずこの六人をボコって残りの三人もボコボコにしてやるぜ」と向こうのリーダー


「面白い ザコに負けたら食事は全部、俺が食うからな 必死で戦え」と親分


「オオッス」



 三人組連合VS9人組の子分の戦いが始まった。


 どうなることかと思ったが三人組連合は強かった。リック達に負けた後は上には上があることを知り稽古に励み三人組同士戦うことによって実戦感覚を磨いていた、特に向こうの三人組リーダーは一撃で腹への蹴りを入れ倒し、子分達も蹴り技が決まった、それを取り入れた三人組も相手を大怪我をさせることなく勝利する余裕をみせていた。


 倒された子分達に近づき、怪我の様子を見る親分、若頭の二人は三人組連合の前に立ちながら睨み怒りは頂点に達していた。



「お前ら許さねえ 腕の1本や2本は覚悟しな」と若頭A


「今 飛ぶ鳥を落とす勢いで名を上げている冒険者の兄貴に鍛えられ ゴブリン100匹斬りのリック達とやりあった俺達にケンカを売るからこうなったんだよ」と三人組リーダー


「なにが飛ぶ鳥を落とす勢いだ なにがリックだ お前らなんか俺一人で十分だ」と若頭B


「お前ら少し黙ってろ 本気になったら殺してしまうだろうが」


「すげえ 脅し文句だぜ ビビリまくりだ」と向こうの三人組リーダー


「ぎゃっはっは」と笑う向こうの三人組連合


「ちっ しょうがないな 俺が相手してやるよ」


「ゲールさん」と若頭A


「ゲエ ゲールってもしかして無敵のゲールか」と向こうの三人組リーダー


「知ってるのかよ」と三人組リーダー


 ゲールは朝組の身体強化ナンバーワンと言われている男だったのだ、リック達の陰に隠れていたが近くで見ていた人達はリック達より強いと噂になっていた。


「もう 遅い ただしハンデをやるよ 俺一人無手で全員を相手にしてやる」


「本気かよ」と三人組リーダー


「ゲールは身体強化の木刀殴りをクリアしてるんだ 本気でかかれ」と向こうの三人組リーダー



 三人組連合は一斉に渾身の力を込めて6本の木刀がゲールを襲う、それを両手で受けるゲール。


「バシーン」と凄い音が鳴る。


 全員がゲールを見るとゲールの顔がニヤける、それを見て恐怖を感じる三人組連合、強い魔物と戦った時の絶望感を味わい硬直する、ゲールは凄いスピードで両手で6人の腹に掌底を繰り出すと6人は同時に飛び倒れ悶絶する。


「いっう」「ヒーハー」「ウゲゴホ」と言葉にならない言葉とありえない動きをして転げまわり苦悩する三人組連合。


 ゲールは倒れて悶絶する三人組連合を見て、向こうの三人組リーダーに近づき頭をつかんで持ち上げる。すると更に悲鳴を上げる向こうの三人組リーダー、そして三人組リーダーも頭をつかみ二人をゲールの顔近くに引き寄せて言った。


「お前ら頭だよな 頭には頭にお仕置きをしないとな」


 そういうとこめかみに力を入れるゲール、激痛が走る三人組リーダー達。


「どうだ まだ逆らう気があるなら なにか言ってみろ」


「おお おれたちの」


「聞こえねえ」


「お おれたちの」

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