90話 王都公園1 冒険者養成所70日目
サブタイトルを王都公園に変えました。
舞踏会が終わった次の日の朝も稽古に励むストアとリック、稽古が終わりずっとできなかったハートビート一周競争を今日こそしようと話す二人、リックは身体強化の訓練の成果で勝つつもりだったストアもアシスト身体強化の成果をみせるつもりでお互い破顔して,朝食を食べに食堂へ行き朝食を済ませ食堂から出てきた所で美女軍団に捕まってしまった、今日はリタやオリアンティまでいると思ったらアレクシスやクリストファーまでいた。
リックはニーナやダコタに引っ張っていかれソフィーやカトリーヌも囲んで昨日会ったことを聞いていた。
「みんなどうしたの?」とストア。
女性はリックやソフィーやカトリーヌを囲んでおしゃべりをしているのでアレクシスが近づいてきた。
「昨日 お前らが出て行った後に休みの日にどこへ行くか決めてないって大騒ぎになったんだ 色んな意見が出てサーカスに決まった だけどよ予約してないから行けないってことになり 最終的に王都公園を巡ってボートに乗ろうってことになったんだよ」
「俺達がいないときに決まってるなんて」
「しょうがねいだろ 逆らえないしな」
「今日こそ走りたかったのに」とつぶやくストア。
結局、逃げられずにみんなで王都公園に行くことになったストア達、いつものように先頭にはアレクシスとリック、最後尾はストアとクリストファーだ。
公園に行く途中に最近流行のエールレモン水と言うのをみんなで飲んだ、エールの発酵している場所で水を保管すると水がおいしくなりレモンを加えると爽やかな微炭酸水になるらしい、それを氷で冷やすので一層爽やかな飲み物になる。
「スパークリングワイン以外では初めて」という感想が多かった。
お値段が1杯銀貨1枚もしたがリックがみんなにおごってくれた、ただ高価なガラスのグラスのおかげで泡が発砲するのを眺めて飲むと気持ちも爽やかになった。
ハートビートの南東にある王都公園は特別な山のため池に貯められた水を直通に通す水道から定められた時間に水を通し吹き上げる噴水口から水を20メーター近く吹き上げ、人工的に作られた階段状の場所を水が流れてその周りには美しい水の女神達の彫像が飾られている、ハートビート正面入り口のハートビート大噴水と水の女神の噴水はハートビート2大噴水と呼ばれる観光スポットだ。
下の池の部分は白の大理石が豪華に使われていて優美で雰囲気を醸し出している。
池は池の中心にある島ぐるりを1周を回れる構造になっていてそこをボートで1周回るのがデートでは定番になっている、池の付近には四季折々の草花が計算された配置で配置され、その季節ごとに目を楽しませる工夫がなされていた。
王都公園内には小さいながらも王の離宮があるが王都公園は王が利用しない限り有料で開放されている。
混んでいると予想されたがそんなに人は並んでいなかった。年に数回ある無料の日に住民はこぞって来るらしいと職員の人が言っていた。
正面入り口から入るとシンメトリーの美しい庭園が現れた、どんなお金持ちでもこれほど大きい庭園はもてないだろう、バラの咲き誇るアーチをくぐると香り立つ匂いと美しさに美女軍団達もうっとりだ、そして花と戯れる美女軍団の美しい姿を見て男達もメロメロになる。
シンメトリーの庭園の裏側には水の女神の噴水と林に囲まれた池があるエリアだ。
美女軍団に負けない水の女神達と吹き上がる噴水を見て、こんな美しい場所があるなんてとしばらく眺めていたが、クリストファーがストアに場違いな競争を持ち掛けてきた、しかし喜んで勝負を受けるストア。
「ポーション 水がどこまで上に飛ばせるか競争しようぜ」
「おもしろそう トーマスもやろうよ」
「こんな場所で恥ずかしいよ」
「そうだ 噴水が出る瞬間に一斉にやるのはどうだ」
「それがいい」
「僕も」
そして噴水が出る瞬間に一斉に「ウォーター」と三人の手が噴水に向けて水が飛び出す、大噴水にも負けないぐらいの水を飛ばすクリストファー、半分も飛ばないストアとトーマス、男達は盛り上がったが美女軍団はそこには誰もいなかった、ただキラキラした瞳でみつめるブロッサムとリタ以外は。
「ガッハッハ」
クリストファーは一人ご満悦だった。
ストア達を置き去りにした美女軍団とその他の男達はボート乗り場に行ったと知り、後を追いかけるストア達、そしてそこはまた競争の場と化していた。
カトリーヌは場を収める為にあみだくじを紙に書いて途中の部分を隠して人に選ばせていたのだがそれでまた盛り上がりを見せていた。
リックはもうお任せ状態で成り行きに身を任せていた、結局はダコタが1番になり、ストアは横にいたリタと乗ることになった。
しかし一番最初にボートに乗ったのはクリストファーとブロッサムだった。リックをアウトオブ眼中なのはブロッサムぐらいなのも大きい、最初は水の飛ばしっこをしていたが最後はクリストファーのウォーターでボートを走らせていた、普通の手漕ぎボートより速かった、またそれをブロッサムは大喜びするのだった。
ストアとリタはロマンチックな雰囲気には当然ならず、リタはクリストファーがウォーターでボートを動かしているのを見て興奮するのを見て、次の相手はリタだなと予測するストアだった。
「ストア すげえな ウォーターでボート動かしてるぜ」
「さっきみたいに全開だったらもっと速くなるかも」
「乗ってみたいぜ」
意外な取り合わせでアレクシスとカミラがボートに乗った、二人はゆったり外の植物を眺めていた。
「アレクシス 雰囲気変わったわね」
「そうか 気付かないけどな」
「昔はイライラしてたじゃない」
「ああ そうかもな」
「ここの生活は好き?」
「ああ 気に入ってる」
「私もこんな自由な気持ち初めてよ」
「ああ わかる」
「ふふ お互い街に帰ったら どんな顔したらいいのかな?」
「う~ん 難問だな」
そして二人は何気に笑うのだった、要注目のカップルになるのか今はまだわからない。




