85話 なんちゃって魔法医 冒険者養成所69日目
新キャラが出てきますが掘り下げができていないので、もしかすると消すかもしれません、試行錯誤があると思いますがご容赦ください。
光魔法組の4人は白と光の魔法の初級をすべて成功したのでどちらの魔法も中級レベルになった。
これの何が重要かというと魔法医になれる学校の入学受験資格を手に入れたからであった。
魔法医は女性が憧れる職業の不動のナンバーワンであり、普通は白魔法か光魔法のどちらかの適性がある子が中級以上を取得して魔法医に弟子入りしてどちらも中級以上になって試験を受けるという流れが一般的なのだがストアの影響で資格者が4人も生まれてしまった事実は実に恐ろしい事だった。
もちろんブロッサムを除く三人は魔法医になれるとは思っていないが自分の価値が上がるのはうれしい事だった。
それがまさかリックの審美眼の高さとして評価されることになるとは彼女達にもわからない事であった。
そしてそれが話題になる時にお互い笑い、仲間意識を高めることにもなったしストアへの信頼も高まったのだった。
結局最後まで美女軍団の全員の初級の全クリアを手伝ってしまうことになるストア、はやく魔法を覚えたいはずが教える側になり人数も増え、しかも踊りまで覚えなければならなくなった。
今までなら忙しくても相手は大人で自分のことさえしっかりできていればよかったのだが、人に頼られ責任を果たそうとして努力するが自分のペースを崩すことになり、心理的な動揺が随所にでてきたのだった、見た目はいつもと変わらない姿だったので気付くものは少なかったが慣れないことを同時並行で進行させるのは傍目で見るより大変だった。
後から考えてみると影響を受けたのは美女軍団の方でストアの熱意に巻き込まれたと言った方がいいのだがストアにはその自覚もなく苦労する羽目になったのだった。
そしてなんちゃって魔法医をたくさん生み出したのだった。
こののちにも魔法を教えることがあったのだがやはり女性の方が覚えるのがはやかった、カトリーヌの密着理論は正しかった、ストアの全属性の影響で魔法を出やすくなっていたのだった、そうすべてのカギを開けるマスターキーのように。
そんなことを自覚できないストアが魔法の時間になり教室の前まで行くと高身長の美少女に呼び止められた。
「君 ちょっといいかい」
「なんですか?」
「生意気なんだよね 君」
「えっ」
「目立つ女の子ばかり連れ歩いてさ」
「普通に友達だけど」
「嘘をつくな 権力に物を言わせて付き合わしているんだろう」
「う~ん 君も友達になれば? 紹介するけど 女の子同士すぐ友達になれるよ」
「僕は男だ」
「えっ そんなにかわいいのに」
「かわいいんじゃない美しいのさ」
「もう時間ないから行くね」
「待て 僕と勝負しろ」
そんな事を言い合っているとブロッサムがストアをみつけダコタと走ってくる。
そしてそのまま後ろから抱き着くブロッサム、その後にダコタが近づいてきたら高身長の美少女と思っていた男はストアの前から去っていった。
「きれいな子だったね ストア君 口説いていたの?」
「男だって言ってたよ 変な奴だった」
「エッ そうなの 調べちゃうわよ」
「ああ 構わない ダコタに任せるよ」
ストアはブロッサムと手をつないで、みんなのいる場所へ移動した。
みんなと出会うとどことなく落ち着かない感じがした。
「みんな なんかフワフワしてるみたいなんだけど」
「それはそうよ 授業が終われば舞踏会でしょ」とカトリーヌ
「ストア君 少し踊ってみない 落ち着かなくて」とソフィー
「今日はピュアライトの魔法をやろうと思ってたんだけど」
「今日はねカトリーヌとソフィーを励ましたいのよ」とカミラ
「私達の代表だもんね」とニーナ
「恥ずかしいけど自分が出るみたいな気分なの」とペギー
う~んマイペースなのはブロッサムとリリーぐらいかな?
「リリー 気分がどう? 落ち着かない?」
「みんなよりは落ち着いてると思うよ」
「じゃ ヒールオールを教えてくれる?」
「うん いいよ」
「ブロッサムも一緒に行こう」
そしてたまり場まで行くと三人は他とは別れてヒールオールの練習をすることになった。
いつものように魔法を見て、自分に掛けてもらうストアとブロッサム。
そしていつものように考え込むストアとブロッサム。
治すといより光で覆って優しく包み込むようなイメージでヒールを覚えたストアは後はピュアヒールオールと一緒のイメージをした。
「イメージは出来上がった 今度は手を合わせてやって欲しい」
「いいよ」
ストアはブロッサムをみつめて、手を前に出し右手で三角の半分を作るとブロッサムはすかさず左手でストアの半分の三角を右手で作り三角を完成させ、そしてお互い笑い合う。
ブロッサムは左、真ん中にリリー、右にはストアだ。
そしてリリーが両手で三角を作ると合体のサインだ、スーパーヒーローの必殺の集合技のように左右から手を合わせた、息はぴったりだ。
「命の源よ我が光に導かれすべての傷を癒さん ヒールオール」
切れ目のついた沢山の葉がみるみる治っていく。
「やっぱりリリーは凄いな」ブロッサムはリリーに抱き着いている。
そう言うとかわいそうだけど切れ目の無くなった植木の葉に小刀で切れ目を作るストア。
「次は俺でいい?」頷くブロッサム。
ストアはヒールの時のように包み込むようなイメージをして魔力を普段より多めに手に集めて呪文を唱えた。
「命の源よ我が光に導かれすべての傷を癒さん ヒールオール」
植木を包み込むように淡い光が発光するとゆっくり切れ目が無くなっていくがすべて無くなりはしなかった。
「成功おめでとう」
「ありがとう あとは練習あるのみって感じだ ブロッサムも頑張ろう」
そんな感じで事もなげに中級魔法を成功させてしまうストア、もちろんブロッサムも簡単に成功させてしまうのだった、そして三人手をつなぎぐるぐる回り喜び合ったその姿はまるでお遊戯にみえたりもしたのだった。
何回か練習すると魔法を掛けるよりも葉に切り目を入れる方がメインになっている感じになっていた。
「もうすぐ魔法の時間が終わるね」
「ああ 王宮とか舞踏会とか見学だけなら喜んで行くんだけどね」
「ストア君 舞踏会へ行っても女の子を見ないでね」
「えっ そんな余裕ないと思うけど」
「じゃ ストア君はストア君のままでいてね」
「わかった 俺は俺のままでいればいいんだね」
「うん」
そうして三人は手をつないで他の美女軍団と合流して魔法の時間を終えたのだった。




