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83話 リリーストアを元気にする 冒険者養成所68日目

 舞踏会は大きい物は記念行事の一環として行われるがストア達が呼ばれたのはゲストを呼ぶ為のミニパーティーみたいな舞踏会だ。


 参加は貴族なら可能ではあるが必須ではないので参加者は少ない、王に会えるというのは顔を覚えてもらう為というのが多く、参加者は若い貴族が多い、そして来るゲストにも寄るのだった。



 ゲストは巷で噂になっている話を王が聞き面白そうな人を呼ぶことになっている、いつも出席する人は王が選ぶ人物の話を聞きに来ているのだった。



 最初に王族の誰かが開始を告げて、踊りが始まり会場が温まってきたら王が登場してゲストの話を聞くことになっている。


 そしてそこで話された話は瞬く間に世間に広まって行くのだった。


 リックはそこまでの話をモリッツ支店長の手紙で知り、ストア達に話を聞かせた。



「私的感が強い舞踏会ね」とカトリーヌ


「そうなんだろうね 僕達を面白がって呼ぶくらいだからね」


「息苦しそうと思ったけれど、気が少し楽になったよ」とソフィー


「俺はリックが陛下と話すのを聞いてればいいんだよね」とストア


「話を振られたら話さないといけないから気を抜かないほうがいいよ」


「どう話したらいいか わかんないよ」


「謁見ではないので普通に敬語で話せばいいと思うよ だからこその舞踏会だろうし」


「リックといるとすることが増えて困っちゃうよ」



 クスクスクスと笑う三人。



「今日はエスコートとダンスの誘い方だな」


「えっ ダンスを誘うって」


「話を聞きに来たらダンスに誘って欲しいって合図なんだよ」


「へえー」


「へえーじゃないよ ストア」


「みんな貴族なんでしょ 関係ないよ」


「舞踏会はある意味で無礼講なんだよ 興味があれば誘ってくるものなんだよ」


「へえー」


「ストア 壊れてるぞ」


「大丈夫 ストア君」とソフィー


「舞踏会まで持つかしら」とカトリーヌ


「ストア君 ピュアフラッシュ」とソフィー


「聖なる光よ この光をもって あるがままの姿に立ち返らせ給え ピュアフラッシュ」



 みんなの回りが真っ白になり、心の中に風が吹いた。



「エッ」とリック


「頭を冷やす魔法なのよ」とカトリーヌ


「ストア君 大丈夫」とソフィー


「俺 頭一杯になってたよ」


「大丈夫なんだなストア」


「これ以上の話はないよね」


「ああ これ以上はない」


「なら 頑張るよ」



 リックはストアが回復したのを確認するとカトリーヌをエスコートする、そしてそれを真似るストア、そして踊りを終えて戻っていくと美女軍団が待っていた。



「この前に店でやったみたいな感じで女性を誘うんだ」



 というとカミラの前でかがんで。



「見目麗しいお嬢様 一曲踊っていただけませんか?」


「ええ 喜んで」と差し出した手に手を合わせるカミラ



 ストアも慌ててブロッサムの前で同じ口上を述べる。



「見目麗しいお嬢様 一曲踊っていただけませんか?」


「ええ 喜んで」と差し出した手に手を合わせるブロッサム



 そして踊りが終わってリックがさりげなくセリフを言う・



「ありがとう 貴女のような方と素敵な時間を過ごせました」


「フフ 私の方こそ素敵な時間をありがとう」



 リックはエスコートした手を放すのだった。


 ストアもリックの話を聞いて同じセリフを言う。



「ありがとう 貴女のような方と素敵な時間を過ごせました」



 ご機嫌になっていたブロッサムは持っているストアの手を中心にクルクル回るのだった。



「エッ」とストア



 しかしリックはソフィーを誘い、2番目の踊りを始めようとする、ストアもブロッサムを置いてけぼりにしてカトリーヌの前へ行き誘って踊りを始める、そうして最初踊りは美女軍団。2番目はカトリーヌとソフィーという感じで踊り続けた。



 リリーと踊っていた時にリリーが言う。



「笑顔が消えてるよ」


「あ ああ」


「ちゃんとできてるから 楽に楽に」


「ちゃんとできてる」


「うん できてるよ」


「本当? よかった」


「あとは力を抜けばいいよ」


「そうだね ありがとう」



 そうしてつかの間のリリーとの踊りを楽しめたストアはなんとか元気を取り戻すのだった。


 リックと踊るとやっぱりペギーは泣きそうになるし、ダコタは夢見る少女になっていた。


 ブロッサムはストアと踊った後は元気なブロッサムに戻っていた、なぜ不機嫌だったのかなぜそれが直ったのかは誰にもわからなかった。


 そして練習が終わると最高に元気な男子軍団が美女軍団にヒールを掛けてもらうのだった。


 そうして今日の練習は終わったのだった。

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