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76話 ストア ヒールウォ-ターを教える 冒険者養成所 65日目

 覚えたばかりなのにヒールウォ-ターを教えるつもりでいるストア、今日の手順を考えながら魔法の教室へ急ぐ。


 教室に入ると今日も美女軍団は元気だった、しかも距離が近い。昨日より確実に近くなっていた。



「おはよう ストア君」と声を掛けられた、ストアは大きく息を吸いみんなに届くように声を掛けた。



「みんな おはよう 今日はソフィーと俺とカミラとペギーに水魔法を教えるから他の人はできてる人にヒールウォ-ターを教えてもらって欲しい」


「やっぱりウォーターは必要なの?」とペギー


「カトリーヌが躓いていたのはウォーターを覚えていないからだったんだよ」


「やっぱり そうしないとダメなのね」


「じゃあ みんな 頑張って練習しよう」とストア



 チームに別れて練習を始める。


「ソフィー ウォーターを唱えて欲しい」


「うん」


「カミラはソフィーの手の上に手を乗せて、その上に俺の手をのせるから」


「わかったわ」



 ソフィーが手を魔法を唱えるポーズをすると一斉に手を乗せ、確認すると呪文を唱えるソフィー。



「水となりて我を潤せ ウォーター」



 勢いよく蛇口から水が出るように水を出すソフィー。



「すごい」とペギー


「ありがとう ソフィー カミラ 水の感覚と出すイメージをして唱えてみてよ」


「そうね 激しく出したいわ」



 そう言うと笑顔が消え真剣な顔つきになるカミラ、真剣な顔も美しい。



「俺がカミラの手に乗せるからその上に乗せて欲しい」



とソフィーを見つめてそう言うとうなづくソフィー。


 カミラは集中して手を出すとストアもソフィーも手を合わせた。



「水となりて我を潤せ ウォーター」



 そういうと音もしない細い水が途切れなく流れてきた。



「おおっ」と思わず声を出すストア



 水はそのまま流れている。



「ソフィー この前より出てる?」


「スムーズに出てるわ この前は途切れ途切れだったから」



 しばらくすると水が止まる。 



「ふぅ 結構続いたわ」とカミラ


「これから2・3回でモノにできそうだね」


「そう フフ うれしいわ」


「今度はペギーの番だよ」


「私 全然水が出てこなくてから不安よ」


「カトリーヌも苦労したけど一日でできたから大丈夫だよ」


「そうだといいけど」


「ソフィー また頼むね」


「うん」


「ペギー いつも使っている水の感覚が大事だから皮膚感覚で思い浮かべてて」


「わかったわ」



 視線でソフィーに促すと手を前に出すソフィー、ストアが手を合わせペギーも乗せると呪文を唱えるソフィー、さっきと同じように勢いよく水を出す。



「ありがとう ソフィー 今度はペギーがやってみようか」


「水のイメージが大事なのよね」


「水の感覚を感じて」



 ペギーはしばらく瞑想して手を前に出すとストアとソフィーもその手に合わせた、そしてペギーが呪文を唱えた。



「水となりて我を潤せ ウォーター」



 ペギーからは水が出てこなかったのだがペギーは手を引っ込めない。


 ストアが下からのぞき込むと水滴がぶら下がった状態になっていた。



「あっ 水滴が出てるね ペギー」


「出てるような気がしてそのままにしてたのよ」


「昨日のソフィーとの練習の成果がでてるのかもしれない」


「そうね 昨日あんなに練習したからかもね」


「これなら 二人とも早くできそうだね 次はソフィーと俺が別れてカミラとペギーが交互にして数をこなして慣れていこう」



 うなづく三人、そして4回目にはカミラの水が勢いよく出るようになった、ペギーも出るようにはなったがチョロチョロだ。



「ペギー 魔力を手の平にたくさん集めてギュッとボールにするイメージをしてからウォーターの呪文を唱えてみて」 


「魔力に圧力をかける感じね」


「そうそう」



 魔法をかけるまで時間をかかるようになったが3回後にペギーも水を普通に出せるようになった。



「おめでとう ペギー 合格レベルだよ」とストア


「おめでとう」とソフィー

 

「ありがとう 二人のおかげよ」


「それじゃ みんなと集合しよう」とストア


「何回か 練習できそうね」とカミラ


「一日で2種類の練習をするなんて」とペギー



 いつものクールなペギーが紅潮していた、ソフィーは役割を果たせて安心した顔をしている。


 そしてみんなのいる場所に戻ってストアは今の状態を訪ねた。



「リリー みんなの出来はどうなの?」


「みんなまだ発動してないの」


「まだ一日目だし時間もあるし俺もこれから参加するよ」



 そういうと魔法を使える方の列に並んだ、ソフィーやペギーやカミラは使えない側に並んだ。


 使える方にはニーナとリリーとブロッサムとストアだ。


 使えないほうはソフィーとペギーとカミラとカトリーヌとダコタだ。


 何番目かのときにストアの所にカトリーヌがやってきた。



「やっとストア君とできるのね」とカトリーヌ


「お手柔らかに」とストア



 クスクス笑う二人。


 まずストアが魔法を出してカトリーヌの順番になった。


 

「俺のイメージでは命を育む水を魔力から絞り出す感じだよ」


「ありがとう 参考にするわ」



 そういうと瞑想に入るカトリーヌ、系統は違うが魔法の素質が高いカトリーヌはそろそろ出来そうだとストアは思っていた。 


 右手をかざすとストアも手を合わせる、すべては自然な流れに感じるようになっていた。



「命の源よ しずくとなって傷を癒さん ヒールウォ-ター」



 指先からポタリと落ちる白いしずく、ストアはすかさす切れた葉を白いしずくに浸すとゆっくり切れ目がなくなっていくが途中で止まった。



「おめでとう カトリーヌ」


「ありがとう やっぱりストア君だったね」 


「あとは固めるだけだね」


「ストア君もはやくダンス覚えてね」



 そう言うと微笑んで隣に移動するカトリーヌそして次の相手 はカミラだった・



「カミラ できたら一日で2つ覚えたことになるね」


「みんなが言ってた気分がわかってきたわ」



 まずストアが魔法を出してカミラの順番になった。


 

「最後に決めよう 魔力を絞り出すように命の水に変えて出す感じで」


「わかったわ」



真剣な顔つきになって集中するカミラ、いつも見ているけれどハッとする美しさだった、そして手を前に出すとストアも手を合わせて呪文を唱えた。



「命の源よ しずくとなって傷を癒さん ヒールウォ-ター」



 指の先の先から白いしずくがポタポタ落ちている、ストアより速くできて目を丸くしながらも葉を水に浸すと切れ目は綺麗に無くなった。



「おめでとう カミラ 凄いね」


「あっ本当 自分でもビックリよ」



 ニーナもカミラに飛びついて喜んでる。



「まだ5回目なのに」とニーナ


「ストア君のおかげよ」


「俺よりはやかったよ」



 今日はカミラとカトリーヌがヒールウォ-ターをできるようになった。


 確実に進んでいる実感があってよかったと思うストアであった。

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