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ギャルゲーのモブに転生したけどまだ発売されてないR-18バージョンだった  作者: 猫野 ジム


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第23話 癖(へき)を知ろう!

 ここは朝陽奈 陽香(はるか)の姉である、詩恩(しおん)の自室。二人は今、そこにあるベッドに腰掛けて話している。


陽香(はるか)、その男の子と一緒に下着を買いに行ったの?」


「うん、そうだよ。私からお願いしたの」


「いったいなんのために?」


蓮二(れんじ)とデートするからその準備のためだよ」


「陽香は本当に可愛いね。それなのに蓮二君はいったい何をやってるのかしら。こんないい子を怖がらせるなんて。もう私が陽香をもらっちゃおうかな」


 詩恩はそう言って陽香に抱きついた。


「お姉ちゃん、すごくあったかい。それにフカフカ。私もお姉ちゃんくらい胸が大きかったらいいのに」


 詩恩の服装は半袖シャツにショートパンツで今の陽香と似ており、そして姉妹そろってその胸元は大きく膨らんでいる。


「陽香も十分に大きいわよ」


「そうかな? でも最近は擦れることがあって困ってるんだ」


「それなら今度一緒に下着を買いに行こうね。私が陽香にピッタリのを選んであげるから」


「ホント!? ありがとうお姉ちゃん」


「私も楽しみにしてるわね! ……違う違う、それもいいけど今はそうじゃなくて」


 どうやら詩恩は話が逸れていることに気がついたらしく、陽香を抱きしめていた手を離す。


「それでその男の子とはどんな話をしたの?」


「どんなデザインが好きなのかとか、私に似合いそうなものはどれ、とかかな」


「それならその男の子がどんな下着が好みなのか、知ってるってことよね?」


「うん。『階堂くんはどれが興奮する?』って聞いたから」


「階堂君っていうのね。それでその子が選んだものは買ったの?」


「うん、今はいてるよ。ブラも着けてる」


「それを階堂君が知ったらきっと嬉しいんじゃないかなぁ」


「そうなのかな?」


「だって自分が選んだものを相手が買って、しかも着けてくれてるんだもの。下着じゃなくても、例えばマグカップをプレゼントしたとして、それを使ってくれてるところを見たら嬉しいと思うわよね」


「うん、嬉しいね!」


「それでその時の階堂君の反応はどうだった?」


「ちょっと恥ずかしそうに見えたけど、真剣に選んでくれたよ」


「そっか。もうそこまで進んでるのなら、思い切って攻めてみてもいいかもしれないわね」


「攻めるって?」


「陽香が実際にその下着を着けてるところを見せるのよ」


「階堂くんの前で服を脱ぐってこと?」


「それだとただの露出になっちゃうから、さりげなく見せるの」


「さりげなくかぁ」


「例えばだけど、胸元があいた服を着て行くとかね。おそらく階堂君のほうが背が高いだろうから、陽香の姿勢によっては見えるはずよ。下はやっぱりスカートがいいかな」


「スカートをめくればいいのかな?」


「ダメよ。堂々とめくればそれは露出になるからね。露出となるとまた別の意味になっちゃうから。あくまでさりげなく健全に、可愛く、チラッと見えちゃうのがいいんじゃないかな」


「うーん、難しいなぁ。……あ、でも階堂くんが選んでくれたものをはいてるって言ったことはあるよ」


「なんだかすでに変なところで攻めてるのよねぇ……。その前に陽香、階堂君とデートの予定はあるの?」


「ないよ。連絡先は交換してるんだけどね」


「それならあとは誘ってみるだけね」


「どうしよう、私デートのお誘いしたことないよ」


「それはシンプルでいいのよ。買い物に付き合ってとか、行ってみたい所があるとかね。カフェに行っておしゃべりするだけでも立派なデートだからね。もし階堂君も陽香に興味を持ってくれてるなら、きっとOKしてもらえると思うわよ」


「うん、勇気を出してみるね。ありがとうお姉ちゃん」


「どういたしまして。あとそれから陽香が買いたいって言った本、私のほうで買っておくわね。でも一応はR-18だから、先に私に読ませてもらってもいい?」


「うん、分かった」


「陽香、まずは階堂君の(へき)を知ろう!」


「ラジャー!」


 こうして姉の的確かどうか全く分からないアドバイスにより、陽香は階堂にアプローチをすることに決めた。


 そして陽香は自室に戻り、ベッドの上でスマホを手に持ったままどう誘おうか悩んでいると、階堂からのメッセージが届いたのだ。

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