その19
燃料費となるを魔法を溜め込んだブロック、引火するのに必要な炎のブロック、金属に似た硬質なブロックを三種合わせて創造する。
ペットボトルの1.5リットルサイズの小型ロケットを形を造り、下層部分に燃料となる魔法を敷き詰め、噴出口に炎の魔法を燃やせばミサイルの出来上がり。
目標は塔の頂上。 発射させ天高く雲を突き抜けて見えなくなる。
「……空に消えましたわ」
「何のために造ったのよサクマ?」
「そろそろ落ちてくる。 ポールの頂上をしっかりと目に焼き付けておけ」
打ち上げたミサイルを狙撃されて墜落させないようわざと目視不可な領空に飛ばしたのだ。
ただの打ち上げ花火と誤認させたとこで頭上に落とす作戦。
語ってるとミサイルが勢いよくお尻から火を吹かせて急降下していた。
狙撃主は異様な音に空を見上げたがもう遅い。
狙撃の構えを取るも塔の頂上に着弾したミサイルは天辺を崩壊させ爆発。
スナイパーは黒焦げになり天辺から崩落した。
「大当たりだな」
「爆弾を飛ばすなんてどんな創造したのよ」
「それはカルラを救ってから熱弁してやんよ」
語っている暇はない。
ミサイルを撃ち込んだことで敵襲が来たと悟られたに違いない。
数の暴力で潰される前に敵陣地へと乗り込む。
地平線を走り駆け抜けて城へと迷いなく着き進んで行く。
案の定侵入に察知した奴さんが崖上から降りてきた。
その数、なんと約二十体。
走る速度を計算すると城内に着く前に霊闢軍団と激突する。
大軍の足止め対策はある。
創造の準備をしておく。
「トルカ、リーネ。 少しだけ時間稼ぎを頼む。 合図を出したら俺の元に戻ってきてくれ」
「任せなさい」
「承知しましたわ」
間もなく衝突する直前に水の魔法と増幅魔法のブロックを用意し仕掛ける。
正面はトルカの刻鉄の蒼で大地を叩き割りこれ以上来させまいと威嚇をする。
リーネは空間魔法を駆使して霊闢から放たれる光の弾をお返ししていた。
この隙に大雨が降るイメージを施し雲から大量の水を辺り一面に散乱させる。
視界が悪くなるほどの降水量だ。
目視できなくともこれで仕掛けは完成した。
「準備は整った! 戻ってこい!」
合図と共に俺の側へと戻ったトルカとリーネをマントの下に包み隠す。
そして冷気を帯びた魔法ブロックを取りだし起動させる。
「凍り尽くせ!」
取り出した魔法ブロックの属性は氷。
液体を瞬時に氷結させる冷気を秘めた魔法だ。
通常ならこのままでは仲間ごと凍り漬けになるが心配は無用。
何故ならば俺のマントは氷耐性を持つ特殊な魔法コーティングが備わっている。
故に凍り尽くのは霊闢の軍団のみである。
避けるなり、防ぐ手段があるのならやってみろ霊闢達よ。
「……もう出ていいぞ」
「ど、ドキドキしましたわ……っ!?」
「いいいきなり抱かないでよ……ぇ!?」
驚くのは当然でたった数秒間で石に岩しかない谷底が白銀の世界に変わっているのだ。
眩い氷が照らすとこに身体の自由を奪われた霊闢がもがいているが簡単には抜け出せない。
この絶対的な時間を活用して城内に潜り込む。
「感心するのは後だ。 潜入するぞ」
「サクマが敵じゃなくて良かったわ」
霊闢を瞬時に拘束する荒業を見せられたトルカは恐れを抱いたようだ。
人間ならごく普通に思う感情。
リーネに至っては驚いたものの見慣れた光景みたいに平然としていた。
身動きが取れない霊闢を置き去りにして屋城の門へと立つと、チャイムを鳴らす作法など知らずトルカの刻鉄の蒼で扉をぶち壊す。
砕けた木製の破片がパラパラと宙に舞いこの間に敵の居場所を確認する。
直線の階段上に三人。
左右の両柱に一人ずつと把握。
「ここからは無理矢理突っ切る。 ……頭を狩るまで耐えてくれ」
「私達なら大丈夫。 なんたって超強いからね」
「そうですわ。 仕留めそこはないようサクマこそ気を付けなさいですわ」
「ふっ………一丁親玉をぶん殴ってくる」
強気な発言に安心した。
これで存分なくカルラが待つ部屋まで行ける。
さて、進むためには武器がいる。
今回は中距離戦を得意とする槍を兵装しよう。
使用する魔法は……防御壁を展開できるブロック、地震を発生させるブロックを採用する。
交わる異色のブロックで創造し先端が白の持ち手が蒼の槍が出来上がる。
「貴様ら! スラーズ様の屋城に土足で入って生きては帰さんぞ!」
「うるさいモブが」
階段上から激怒する霊闢に対して早速槍の効力を発揮させる。
地に突き刺し軽い地震を起こさせ体勢を崩したとこを懐から加速の魔法ブロックを手に取り、足に効力を付与させる。
ロケットエンジンを装備したかのよう音速のスピードで階段を駆けあがる。




