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覚醒の兆し 惨劇の取り調べ室
突如として、署内に侵入者を知らせる緊急サイレンが鳴り響いた。
警官たちが包囲網を敷くべく一斉に駆け出す中、アキラは目を見開き、雷鳴のような声を張り上げた。
「全員、俺に続け! イシハルの部屋へ向かうぞ!」
激しく鳴り響く警報音の中、アキラは部屋へと全力で走った。
ドアノブに手をかけたその瞬間――恐ろしいプレッシャーと謎の脈動が、その場にいた全員の肉体を突き抜けた。
あまりの威圧感と恐怖に、女性警官の一人はその場で失禁してしまうほどだった。
アキラは決死の覚悟で気を引き締め、ドアを荒々しく押し開けた。
――そして、目の前に広がっていた惨劇に絶句した。
室内は、引き裂かれた無数の死体と鮮血で埋め尽くされていたのだ。
その地獄絵図の中心で、イシハルは一人の男の頭を小さな手で掴んでいた。男は狂乱状態で悲鳴を上げる。
「やめろ! たのむ……頼むから助けてくれえええ!」
イシハルが手に力を込めると、男の頭部は跡形もなく握りつぶされ、返り血が彼の蒼白な顔面へと飛び散った。
言葉を失い、恐怖でその場に凍りつくアキラと警察官たち。
そんな大人たちの視線を余所に、イシハルは無数の死体に囲まれながら、静かにベッドへと戻り腰を下ろしたのだった――。
――つづく――




