禁忌の実験とローゼルト組
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取調室で、刑事のアキラは男への取り調べを開始した。
男は全身を震わせながら、途切れ途切れに口を開く。
「イードラ一家は……あいつらは……禁忌の魔法を使っていたんだ!」
アキラは嘲笑うような視線を向け、冷ややかに言い放った。
「魔法だと? そんなオカルト染みたものが存在するわけがないだろう」
だが、アキラは心の中で密かに呟いていた。
(……いや、異能の類なら実在する。俺が長年の経験で培った、犯罪者の精神に負荷を与えて恐怖させる術のようにな。だが、それがおとぎ話の『魔法』と関係あるとは思えんが)
男は怯えたように言葉を続けた。
「およそ6年前……ジンは妊娠中の妻に禁忌の魔法を施したんだ。己が夢見る『悪魔』を産ませるために……! だが、生まれた子供が大きくなっても何の変哲もなかった。ジンは妻の血が欠陥品だったと思い込み、彼女を……殺害した。そして新しい妻と共に、あの子供を虐待し始めたんだ」
アキラは鋭い眼光で男を射抜く。
「ならば、なぜお前たちはそこまであの家族を恐れていた?」
男は絶望に満ちた声で絞り出した。
「ジンが……あの『ローゼルト組』の構成員だったからだよ……!」
その瞬間、部屋にいた警察官全員が息を呑み、その場に凍りついた。
アキラの表情が険しく引き締まる。彼は部下たちに向かって厳かに命じた。
「こいつを連れて行け。それから、この件を知りながら通報しなかった者を全員割り出し、拘束しろ!」
――つづく――
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