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【第16話】故郷と深まる謎

【作者より】

読者の皆様、章の更新が遅れてしまい本当に申し訳ありません!

ただのインフルエンザかと思っていたのですが、なんと重度の急性肺炎(肺ウイルス感染症)でした……!

ですがご安心ください、この物語を完結させるまでは絶対に死にませんので!hahahaha

今回のお話を楽しんでいただけましたら、ぜひ★評価やブックマーク登録で応援していただけると嬉しいです!皆様の応援が最高の薬になります!

【第15話】時の狭間の戯れ


石春の体に漂っていた透かしのような半透明の気配が、ゆっくりと消え去っていく。


確かな実体を取り戻した彼は、静かな歩調でエマとレイガーの方へと歩みを進めた。二人は金縛りにでも遭ったかのように、その場に凍りついている。


石春が二人の目の前に辿り着くと、レイガーは全身を戦慄させながら、恐れに満ちた視線で彼を上から下へと見下ろした。


次の瞬間――石春は、一切の生気を失った死んだような瞳を緩やかに見上げた。


その視線と交錯した瞬間、レイガーの脳裏に激痛のような恐怖が走り、息を飲むことすら忘れ呆然と立ち尽くす。


石春は何も言わず、ただ静かにエマの手を握りしめると、そのまま彼女を引いて崩壊した城を後にした。


◇


城の外へ出ると、頭上には眩いばかりの太陽が燦々と降り注いでいた。


行き交う人々は、異様で異質な雰囲気を纏う二人を、不審と驚愕が入り混じった視線で見つめている。


二人はそのまま歩み続け、街の外れに広がる森の入口へと辿り着いた。


石春は足を止め、振り返ることなく静かに告げた。


「僕を……元の時代へ返してくれ」


エマは一瞬言葉を詰まらせ、戸惑いを隠せない様子で問いかけた。


「あ……あの、一つ聞いてもいいかしら? ……あなたは石春なの? それともアーカード様……? それとも、全く別の誰かなの……?」


静寂が、その場を支配した。


風の音すら消えたような沈黙の後、石春は振り向き、穏やかな笑みを浮かべた。


「僕は、石春だよ」


その言葉に、エマは小さく息を吐き出し、深く頷いた。


「……ええ、信じるわ」


エマが手をかざすと、空間が歪み、光を放つ『時の扉』が眼前に現れた。


二人は光の奔流へと足を踏み入れ、石春の真の故郷――現代世界への時空の旅へと着いた。


◇


時空の狭間を渡る道中、エマは石春の顔を覗き込み、少し悪戯っぽい笑みを浮かべて耳元で囁いた。


「ねえ……すっかり引き締まった男前になっちゃって。……ねえ、少し『遊んで』いかない?」


その瞬間、石春の体が目眩く光を放ち始め、彼の口から低く冷たい呟きが漏れ出た。


「……チッ、時間切れか」


瞬く間に青年の肉体が収縮し、本来の幼い少年の姿へと縮んでいく。


「ひえええええっ!? 一体全体、何が起きてるのよ!?」


エマの絶叫が響き渡る中、元の姿に戻った石春は不思議そうに目をパチクリさせ、彼女を見上げた。


「……あの、お姉さん。ここはどこですか?」


エマは頭を抱え、呆れたような溜息を吐き出しながら呟いた。


「……女が純潔を散らすのも一苦労な、そんな時代へ向かう途中よ」


石春は首をかしげるばかりで、彼女が何を言っているのかさっぱり理解できない様子だった。


(つづく)

【作者より】

読者の皆様、章の更新が遅れてしまい本当に申し訳ありません!

ただのインフルエンザかと思っていたのですが、なんと重度の急性肺炎(肺ウイルス感染症)でした……!

ですがご安心ください、この物語を完結させるまでは絶対に死にませんので!hahahaha

今回のお話を楽しんでいただけましたら、ぜひ★評価やブックマーク登録で応援していただけると嬉しいです!皆様の応援が最高の薬になります!

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