交わされた約束
【著者より】
インフルエンザにかかってしまい、更新が遅れてしまい大変申し訳ありません。
まだ体調と闘っている最中ではありますが、皆様に物語を楽しんでいただくために執筆を続けております!
少しずつではありますが、これからも頑張って更新していきますので、温かく見守っていただけると幸いです。
繭がひび割れ、爆砕した。
煙の中から現れたイシハルの肉体は、透き通るような半透明の姿へと変貌を遂げていた。
それを見た初代ポルトは両手を掲げ、『強制浄化』の禁術を発動した。
膨大なエネルギーが集束し、彼は血を吐くように叫ぶ。
「アーカード! 貴様の気まぐれで一族の誇りを踏みにじらせはせん! たとえこの国が焦土と化そうともなっ!!」
その一撃は、国々を一瞬で地図から消し去るほどの絶大な威力を秘めていた。
だが――ポルトが瞬きをした、その次の瞬間。
術式が霧散し、突如として地響きが停止した。
ポルトは困惑したように呟く。
「……なぜだ? なぜ地表がこんなにも近い……?」
ふと視線を落とすと、自らの首が胴体から切り離され、宙を舞っていた。
その視線の先には、微動だにせず佇むイシハルの姿。
「な……何が起きた……!? 馬鹿な、視線が……肉体が勝手に崩壊していく……!?」
首だけとなったポルトは、絶望に満ちた声を上げる。
「あり得ん……! 人間ごときが『終焉の波動』を発動できるはずがないっ!!」
次の瞬間、イシハルが疾風のごとく眼前に出現した。
彼はポルトの耳元へと顔を寄せ、静かに囁く。
「……あり得ない? でも、僕にはできるんだよ。……はは、ハハハハハハっ!!」
幼い面影を完全に失った、狂気と高笑いが空間を支配する。
「貴様……まさか――」
――チュドッ!!
ポルトの頭部が脈打ち、木っ端微塵に爆発した。
飛び散る鮮血が、イシハルの蒼白な顔面を赤く染め上げていく。
その凄惨な光景に、レイガーは震える声で叫んだ。
「封印だ……! 今すぐ『封印の術式』を見つけねばならん!」
エマが悲鳴のような声を上げる。
「どういうことなの、レイガー!?」
レイガーは冷汗を流しながら、恐ろしい真実を口にした。
「始祖様の力……継承される継承の力は、人間の肉体に宿った際、その宿主の魂に激しい『相剋』を引き起こす……! その結果、宿主の中に眠る『もう一つの人格』が強制的に引きずり出されるのだ! ……そして運の悪いことに、あの幼きイシハルは……胸の奥底に『底知れぬ闇』を隠し持っていたのだ……!」
(つづく)
【著者より】
インフルエンザにかかってしまい、更新が遅れてしまい大変申し訳ありません。
まだ体調と闘っている最中ではありますが、皆様に物語を楽しんでいただくために執筆を続けております!
少しずつではありますが、これからも頑張って更新していきますので、温かく見守っていただけると幸いです。




