朝
今、千夏を待っている。
家が3軒隣なので通学路になる、
待っている間に昨日のあの後を話そうか。
あの後は・・・・案の定レナードに説教をされながら車の方へ行った。
あの時の瞳は”来ていたのなら教えてください”という感じだった。
あれは大変だったんだよ!
ただでさえ、れんあいしゅみれーしょんゲームの主人公とか・・・・。
「雪? お待たせ。」
「千夏、学校に行こうか。」
「うん!」
千夏はいつも元気だなぁ。
「佐々城?」
「え?」
・・・今日会いたくない人ランキングをtopにいる人だ。
「あ、佐々城ちゃんやん。おはよーさん。」
なんでこの人は苗字にちゃん付けをしているんだろう。
「雪の知り合い?」
「うん。同じ班なの。
お早う御座います、佐久間君。岡地君。」
2人にお辞儀をして挨拶をする。
あ・・・・。
「いやいや・・・堅苦しすぎるやろ。」
「・・・・お早う。」
「つい癖で。」
「それより、そっちの娘は?」
千夏の方を指さしている。
「指差すなんて・・・礼儀になってない。」
「千夏・・・ここはセントマリア女学院大学附属じゃないんだから
・・・そこまで追求しなくても・・・。」
苦笑いをしながらたしなめる。
「あ、この子は和泉千夏です。私の幼なじみで、小学校も同じです。
こっちは・・・。」
「俺は岡地健斗や。よろしゅう頼むで。
こっちの無口なのは佐久間透や。」
そう言いながら、握手を求めている。
朝からテンションが高いなぁ。
「そうや、佐々城ちゃん。」
「なんですか?」
「その敬語くすぐったいねん。
やめてくれへん?」
癖が抜けてないみたい。
そう思いながら・・・返事を返した。
「ごめん。お嬢様ばっかりだったから癖になってるみたい。
敬語は使わないように気をつけるよ。」
「おん。良かったら一緒に行かへん?
佐久間見つけて一緒に来たんやけど、寂しいやん。」
大阪の人って大勢でつるむのが好きなのかな?
「いいよ。千夏もいいでしょ?」
「うん。」
そう言いながら並んで歩いた。
「小学校とちがって勉強大変やなぁ・・・。」
「「え?」」
千夏と声が揃ってしまった。
セントマリア(小学校)の方が難しい。
「えってなんや?
小学校までは英語も無かったやろ。
それに・・・」
色々と例を上げているが、英語はあった。
英語が出来なければ生きていけない学校みたいなものだ。
公立の小学校とはつくづく違う生活をしていたんだなぁ・・・。
「なに言ってるの?」
「千夏。」
「英語は喋れて当然でしょ。」
「んなわけあるか。授業でもあらへんのに。」
「・・・セントマリアは幼稚部から英語の授業があって小学校3年までで
完璧に喋れるようになると聞いた。」
やっぱり喋れないとお嬢様は海外によく行くので大変なのだ。
中学は試験なしの公立の中学校よりも問題が簡単だけど、英語だけはしっかりやらせるのが凄い。
「あら、よく知ってるね。
私達は小学校からの外部生の特待生だから試験問題は英語と外来語の中から1科目選ぶの。
あと・・・特待生は問題が難しいね。あ、後は・・・マナー講座とかは面倒くさい。
特待生は無料だからいいけど、ありゃ一班の生徒はいれないわ。」
あれはね・・・高級フレンチを食べながらマナーのお勉強。
って、あんぐりしている岡地君。
「私立ってそんな感じなんか・・・。」
「千夏、沈んじゃったじゃない。」
「あらら・・・。」
「お前たちは小学校の方が問題難しそうだな。」
「多分小学校の方が難しいよ?
今やっている所重複しているしね。
でも、佐久間君もそうじゃない?」
「まぁな。うちの学校は中学1年の問題をやって、小学校卒業だ。」
「うわぁ・・・優秀。」
「お前たちの方が進んでるだろう?」
まぁ・・・特待生だけならね。
「学力特待生だけよ。あとは余り優秀じゃないお嬢様方が英語以外の容易な問題を解くだけ。
あの優秀な成績は小学校からの外部生はかなり頑張っているだけ。
その御蔭で全て無料で居座れるわけ」
「・・・お嬢様学校も色々あるんだな。」
「まぁ・・・外部生は嫌われていて、嫌がらせは序の口。
最悪の場合保護者の会社に圧力をかけられるから。」
「よく平気やったなぁ。」
「平気じゃない。あたしは無理だったから小学校卒業して公立の此処に来たから。
雪と違って・・・人間関係上手くできないもん。」
「上手くやるというか・・・口喧嘩になったら穏やかに終わらせる。自分の方からね。
そうすれば何とか出来るよ?」
実際私は何とかしてたし。
「彼処まで出来たのは雪だけじゃない。
だから、外部生で初めて生徒会にはいれたんだろうけど。」
それ言っちゃいます?
「まぁまぁ・・・っと学校についたよ。」
千夏とはクラスが違うので途中で別れた。




