本気ですか!?
「おかえり、雪葉。」
「ただいま、お義母さん。」
「買い物行ってくるからお留守番お願いね。」
「分かった。」
「あ、柊也来たから部屋にあげちゃったわよ。」
そういうと出て行く義母。
ちょっと待て。
「ほんとに来たんだ。」
頭痛がするようなきもちだ。
困ったな。
重い足を上げながら二階にある自室へ向かった。
「久しぶり、雪葉」
扉を開けた瞬間言われた言葉だ。
「ご無沙汰しております、お兄様。
今回はどれ程レナードさんにご迷惑をお掛けしたんですか?」
恐怖を出すように微笑んだけど、意味はないようだ。
レナードは伯爵家に代々仕える家の息子で、私達と同じ歳で幼なじみのようなものだ。
「まぁ・・・それは悪いと思ってるけどね、
それより大事な話があるんだ」
大事な話?
そう思いながら聞くことにした。
くだらない話だったら頬を引っぱたくぐらいはしよう。
「雪葉ってさ、転生って信じてる?」
「転生・・・?転生って・・・死後に別の存在として生まれ変わること。
肉体・記憶・人格などの同一性が保たれないから復活と区別された単語でしょ?」
確かそう書いてあったはず・・・・。
「そんなに難しいことじゃなくてね。」
「どういう・・・。」
「僕が前世の事の記憶があるって言ったらどうする?」
『え? 兄さん・・・ちょっと頬をひっぱたこうか?』
『ちょ・・・英語で言わないで。
余計ひっぱたかれそうで怖い。』
『だって・・・頭・・・大丈夫?』
気を抜いていたらいつの間にか英語に変わっていた。
『何故か、記憶があるんだよね。
雪葉もだとおもったんだけど・・・・』
何故私まで記憶があると思ったのだろうか・・・。
『えっと・・・・?』
『だってさ、小さい頃から大人びていて頭も良かったしね。』
それは・・・追いつこうと頑張っただけ。
数時間早く生まれただけで差があるのは嫌だからって・・・。
『それは・・・。』
『知ってるよ、追いつこうと頑張っていたのはね。
なんかいつの間にかさ、僕を越してるから努力は凄いよ。
で? 理解出来た?』
『ごめん、ちょっと前世があるのは理解出来た。』
うん・・・通りでね。
『じゃあさ・・・次はこの世界が僕のいた世界とは違うんだ。』
成る程・・・そんな事があっても可笑しくない。
実際地球の中でもそうなのだから・・・。
『成る程・・・どういう感じの世界だったの?』
『文化とか国は変わらないんだけど・・・・。』
なにを言いにくそうにしているのかな。
『えっと・・・ゲームの世界かな。』
『げーむ? ピコピコやるやつ?』
『そのリアクションは考えてなかったよ。』
『だって・・・やっとことはないもの。』
小学校2年生になる前に日本に来たけれど、
お嬢様ばかりの学校で話題もでるはずもないし・・・殆ど千夏にきいたことしか知らない。
『その前世のゲームはどのようなものだったの?
千夏は・・・ファンタジー? 系しかやってなくて・・・。』
『・・・・。』
あれ?
反応に困った顔をされた。
『恋愛シュミレーションゲームだよ。』
『れんあいしゅみれーしょんゲーム?』
『・・・・恋愛関係かな。』
って待って・・・先程・・・此処がゲームの世界って言ってたよね!?
『待って・・・その恋愛関係のゲームがこの世界ってこと!?』
『うん・・・それでね・・・まず・・・。』
れんあいしゅみれーしょんのゲームの説明をされました。
・・・あれ? じゃあ・・・性別が女性だったってこと?
『に、兄さん!』
『?』
『今の話を聞く限りじゃ・・・前は女の人だったの?』
『・・・・。』
露骨に嫌な顔をされて否定していた。
何故やっていたのだろう。
顔に出ていたのか答えてくれた。
『前世だと上に2人の非リア充の姉が居てね。
無理矢理やらされていたんだ。』
『ヒリア?』
『この世界でもその言葉はあるんだけどね・・・・。
知らなくていいよ。』
『このゲームの主人公がね・・・雪葉なんだよね。』
『・・・あの・・・何の冗談ですか?
もしかして笑った方がいいですか。お兄様?』
面白くない冗談だけど冗談だと言って欲しい。
『僕も冗談だったらどんなに良かったことか・・・・。』
『・・・・れんあいしゅみれーしょんゲームとやらの説明を受けていたら怖くなったので、
内容説明を宜しくお願い致します。』
これは・・・怖い。




