7月
「んー・・・ヒビの方は大丈夫だね。」
2ヶ月経ったので病院でヒビの方が大丈夫か診てもらっている。
「方は・・・ですか?」
「あ、刺し傷も平気だよ。
そっちは・・・やっぱり跡がね・・・。」
あ・・・・やっぱり跡か・・・。
「女の子だし、整形手術する?」
男の子だったらしないんですか!?
まぁ・・・それは飲み込んでおこう。
「最近のやつだと・・・レーザー治療かな。」
なんか受ける感じになってる。
これは・・・相談してからにしよう。
「駿人さん。」
「なにかな?」
「ちょっと相談したいので・・・。」
「すぐに出来る?
それとも、次の検診で決める?」
「・・・今から電話してきますね。」
そう言って部屋から出た。
かけたのは家ではなく、国際電話だ。
『もしもし?』
こっちが5時だから向こうの時間だと・・・朝の8時かな。
『お早う御座います。』
『お早う。そっちは・・・こんばんはぐらいかな?』
5時は・・・どっちだろう・・。
まぁどちらでもいいか。
『うん。ちょっと相談があってね。』
『いきなり本題?
何かな?』
『怪我なんだけどね・・・・』
『あれかぁ・・・そうそう、祖母が治療費は全額負担するから気にしなくていいってよ。』
『電話した意味無かったわね。』
『因みに怪我の内容聞いてないんだけど?』
そう言えば・・・忘れてた。
『左太腿にヒビと20針以上縫ったんだっけな。』
『正確には?』
『43針。』
縫った時初めて知ったんだけどね?
同じ怪我でも大雑把に縫えば20針だったり、細かく縫えば50針だったりだから、
何針とかあんまり関係ないんだよね。
『因みに、大雑把に縫ったの?』
流石前世がある兄そこまで理解しているとは・・・。
『違うよ? 整形外科でやってもらったからかなり細かく。』
『にしても大怪我だね。』
『否定はしないよ。っと話がずれたね。
傷跡・・・消した方がいいかな?』
『そりゃ・・・消したほうがいいでしょ。
イギリスに来るときはパーティーでる可能性もあるし。』
『それを理由に不参加って駄目?』
『僕はいいけど・・・祖母達が駄目っていうよ?
特に大伯父。』
『・・・じゃあ・・・受けるわ。』
『そうしてね。じゃあ・・・あ、夏休み帰省するように。』
『帰省って・・・今一応日本に住んでるんだけど?』
向こうで盛大なため息をしている。
あとが怖いし頷いておこう。
『分かりました、帰ればいいんでしょ?』
『じゃあね。』
すぐさま切るって・・・。
まぁいいや。お義母さんにも伝えて先生のところに行こ。
「という訳で、受けますね。」
「理由がよくわからないけど、いいよ。」
理由は説明していない。
説明したら伯爵令嬢ってばれるもん。
「じゃあ、暫く通院になるけど・・・。」
「大丈夫です。」
「明日からで大丈夫?」
「はい。」
「じゃあ、明日また来てね。」
そう言って別れた。




