怪我
「お久しぶり、雪葉ちゃん。」
「ご無沙汰しておりました、駿人さん。」
清澄駿人さん・・・彩子さんの御兄さんでこの病院の医師をしている人だ。
「あれ・・・ご両親は・・・?」
「義母も義父もまだ来てませんね。」
そろそろ来ても可笑しくない時間なんだけどなぁ・・・。
そう思っていると病室の扉が開いて母が入って来た。
「雪葉、怪我は大丈夫?」
「大丈夫だよ。」
「そう・・・先生、怪我は・・・。」
「話を聞いてから再度検討をしますので、
お待ちしていてください。」
そう言って追い出した?
「嫌なこと聞くけど、どうやって刺されたの?」
「ストレートですね。
えっと・・・思いっきり刺されて、その後にグリグリされたのを・・・3,4回だったと思います。」
あれは痛かった。
刺された瞬間よりも抜いた時が・・・。
「通りで・・・こんなに深いのか。」
「因みにどのぐらい深かったんですか?」
「骨がなければ貫通していた勢いかな。
あと1時間遅ければ出血死してたと思う。」
怖っ!
どれだけ恨みこめてたんですか!?
「それに・・・グリグリされたって言ってたよね?
多分そのせいで骨が傷ついてヒビ入ってるよ。」
まじですか!?
やばいよ・・・・。
「それで・・・体育はやめた方がいい・・というかやっちゃ駄目。」
「それはヒビが入っていたら・・・。」
「そうだけど、これで水泳があった日には・・・最悪菌が入って切断かな。」
怖っ!
地味に五体満足じゃなくなる危機が!
「お風呂は・・・出来ればやめたほうがいいね。
物凄くしみるよ。」
「しみるのは我慢すれば・・・・。」
「・・・・傷口開いて出血が酷いことになるよ。」
怖いことをさっきから言ってる気がする。
お風呂好きなのに・・・・。
「あと、シャワーは長時間はだめ。
保護シートみたいなのあげるけど長時間持たないから。」
「はい。」
「ヒビが治るまで松葉杖か車椅子なんだけど・・・どっちがいい?」
「松葉杖で。」
「だよね。公立でエレベーターがあるとは思えないしね。」
「ありませんよ。」
「ヒビの方は全治2ヶ月ってところかな。
後は刺し傷は結構時間かかると思うよ。」
「それはなんとなくわかってましたよ。」
「じゃあ、御母さんの方に説明しておくね。
経過が良ければ5日後退院かな。」
「分かりました。」
学校いけないのか。
まぁ・・・大丈夫かな?




