面会
『お早う。』
『おはよう・・・ございます?』
『なんで疑問形なの?』
はい、面会時間ピッタリに兄とお付の人が来ました。
明日来るとは聞いたのだけど、すぐに来るとはなめていた。
『面会時間ピッタリに来るとは思わなかったから。
それに、レナードも何時もご迷惑をお掛けしています。』
『いえ、リディアお嬢様も坊っちゃんのお陰で大変そうで・・・。』
『フフフッ お互い様でしょう?』
『お前ら・・・。』
軽く虐めていたら、ノック音がした。
「どうぞ?」
「雪葉ちゃん!!」
抱きつかれた。
心配かけちゃったかな・・・?
「小野寺さん・・・それに遠藤君達まで・・・・。」
「怪我は大丈夫?」
「・・・・・」
「大丈夫かいな?」
班の人全員で来たというわけね。
「そっちのあんちゃんは誰や?」
「・・・・。」
・・・伯爵家の人間です。
建前は貴族の方の謝罪の代表として来ました。
あれ・・・佐久間君が驚いている?
「・・・リュシアン・ランズベリーか・・・?」
佐久間君・・・知ってたのね。
「左様で御座います。」
レナードって・・・日本語・・・喋れたわね。
4ヶ国語、喋れるように教育されていたからね。
「お初にお目にかかります。私は付き人のレナード・オリヴィエと申します。
先日の事件は英国側の責任ですので謝罪の代表として来たんです。」
『君たちも事件の被害者と聞きました。
本当に申し訳ない、此方で処分するので・・・。』
キャラづくりが上手なこと。
あくまで日本語の喋れないふりをするなんてね。
『いえ・・・佐々城さん、以外は怪我もないですし気にしていません。』
イギリス英語じゃないけど・・・英語が話せるって・・・ちょっとまずいわね。
「佐久間君って英語分かってるの!?」
「まぁ英国の方じゃないから、だいたいしかわからない。」
それでもまずい。
これで伯爵家の人間の柊也の妹だってバレたら・・・。
考えるのはやめよう。
『その、佐々城さんの治療は此方が負担する。』
これは笑いをこらえた。
どうせ、国じゃなくてランズベリー家か怪我をさせた家だろうに・・・。
レナードが通訳をしている。
「これは、先日のお詫びです。
どうぞお受け取りしてください」
「ほんま、ええんか?」
「ちょ・・・」
色々な反応をしている。
多分・・・高級の紅茶と、ローストビーフでも入ってるんじゃないのかな。
「受け取ったほうがいいよ。
突き返さえたらレナードも困るだろうし。」
「雪葉ちゃん、知ってるの?」
あ・・・呼び捨で呼べばそうなるか。
「うん、イギリスにいた時の・・・友達かな?
家同士の付き合いで生まれた時から知ってるし、幼なじみ?」
嘘はついていない。
うん・・・使用人と伯爵家の人間だけど・・・。
隣でばれないようにドイツ語で上手く隠したねって聞こえるけど無視無視。
「へぇ・・・そうなんだ。」
「それより、あの後ってどうなったの?」
余計なことを2人に言われる前に話をそらそう。
「あの後・・・15分ぐらいしたら警察が入ってきて終わったよ。
佐々城さんは急いで救急車で運ばれてたなぁ。」
そりゃこの怪我じゃ・・・そうなるよね。
「そんで、他は途中で戻ったらしいで。」
「あー・・・なんか悪い気がする・・・。」
「佐々城のせいじゃないし、仕方がないだろ。」
「・・・・・・」
もしかしたら私のせいだったかもしれない分悪い気持ちが・・・・
「おっしゃっている通りです。国際問題にしたかったらしく・・・
この前、日本に貴族が遊びに行ったので選ばれたらしいので」
嘘を付いている感じはない。
てか、それだけで決めちゃったの!?
「あとはあの集団の方でご両親がお金持ちの人がいたらしく彼処らへんに別荘があったとかで。」
ソッチの方が理由としていい気がする。
「そうなの?」
「はい。」
そう言われるとまたノックオンがした。
「はい、どうぞ?」
歩くのが大変なのでこの場から言った。




