その後
「ん・・・」
『雪葉、お目覚めかい?』
ここは・・・・あれ・・・・?
確か・・・誘拐されて・・・・
というか・・・この声・・・
『兄さん!? 痛ッ』
つい起き上がってしまったけれど足に響いた。
『ほらほら・・・重症なんだから動かない』
・・・・やばい、ニコニコ笑ってるけど滅茶苦茶怒ってる!
柊也さん・・・・目が笑ってませんよ・・・というか、
”なんで無茶したの?”っていう顔してますよ!
英語なのも地味に怖い・・・・。
『えっと・・・・しゅ・・・リュシアンお兄様、
何故・・・・日本に・・・・?』
何時も穏やかな柊也兄さんと違って
あの・・・パーティーの時みたいに怖いので一応此方の方にした。
『多分、誘拐犯に喧嘩売って怪我してであろう妹のお見舞いにきたんだよ?』
・・・否定しないけど、怖いです。
御免なさい。謝るんでその威圧感をしまってください。
『えっと・・・御免なさい。』
『別に終わったことを謝られてもね。
ただ、誘拐犯に喧嘩売ったの何回目だっけ?』
怒ってるじゃないですか!!
此方に非があるので強くは言えないけれど。
『・・・8回目でしたっけ?』
『いや、祖母関係で7回、実父関係で1回、学校関係で1回でしょ。
今回入れて・・・10回目だよ。』
そんなに・・・喧嘩売ったっけ?
『そう言えば、此処の病院って・・・。』
『清澄病院。』
ということは・・・・。
『先程まで経営者のお孫さんが居たよ。』
清澄彩子様が居たということ?
あの・・・セントマリアにいた・・・。
『物凄く心配してたよ。』
『ちょっと待って、兄さんの事バレたんじゃ・・・。』
『その辺は大丈夫。
今回はイギリスの貴族の恨みってことで謝罪ってことが建前だから。』
『では、名門ランズベリー伯爵家の次男坊がわざわざ来てくださったということですか。』
それにしても・・・大げさなこと。
まぁ・・・いいかな。
『そういうことだよ。
伯母さんは今日は帰っちゃったけど、明日来ると思う。』
そう言えば何の位寝ていたのかな。
『何の位寝てた?』
『半日ぐらいかな。』
12時間も・・・・。
『熱はどう?
多少下がったと思うけど・・・。』
『だいぶ楽になったと思う。』
『そっか。怪我の容態とかは明日以降だと思うから・・・。
僕も帰るから休みなよ。』
そう言って出ていった。
あの後の事聞いていないんだけど・・・。
明日聞けばいいかな。
そう思いながら再び目を閉じた。




