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このお話の語り部。
私の名前は、梅子
このストーリーの案内役で一家の長女。小さな島国の西の都で少しだけ学んだだけの世間知らず。
パッとしない性格だけど、そこそこ責任感があると自負するこのお姉さんがご案内します。
一家を支えてそうでまだまだで、うっかり屋なところもあるけれどそこは、ご愛嬌ということです。
詳しい自己紹介は省略しますが、個性的な人たちとの一期一会の人生をお楽しみください。
と、リビングでのちょっとしたひとときで中途半端な半生に思いを馳せて外の桜に視線を移すのでした。
時は令和。私は引っ越しで散らかった荷物を整理して、朝食で多めに作った肉じゃがを冷蔵庫に入れた。
午前3時を過ぎた辺りである。
玄関のチャイムが鳴る。郵便局の配達人が書留を届けに来た。
「こんにちは。帰ってきたんやね。」
幼なじみの妙子。地方の郵便局に就職している。
「久しぶり、元気してた?」
「都会と違って凄くひま。仕事で足腰が鍛えられるだけ。」
「あがっていく?コーヒー淹れるけど。」
「ううん、今度にする。仕事あるし、時間作って連絡するわ。みんな元気にしとる?」
「変わらん。兄弟大きくなったよ。」
日に焼けた妙子の屈託のない笑顔。高校時代よりたくましくなった気がする。




