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労働1

*




「今日も良い天気だなぁ…」


アランが空を見上げ、気持ちよさそうに伸びをする。

アランの言う通り、空は青くどこまでも澄み切って、本当に気分が良い。

ようやく明るい兆しが見えてきた、俺の気持ちそのものだ。




バーバラに別れを告げ、俺達は、教えてもらったイザベラの家を目指した。

今度の旅は、そのほとんどが山ばっかりだ。

きつい道程だけど、そんなこともあまり気にはならない。

なんたって、イザベラの家に着きさえすれば、今度こそアレクシスは手に入り…

そして、俺はようやく呪いを解いてもらえるんだから…元の男に戻れるんだから…!!




考えてみれば、エリーズの元を離れてから、かれこれもう半年程の月日が流れている。

振り返ってみると、なんだかあっという間の半年だった。

その間には、本当にいろんなことがあった。

まず、俺は女にされて…エルフなんてわけのわからない奴と旅をする羽目になり…

魔女にも会った、そして、こんな特別な旅だというのに、お宝探しもやることが出来た。




「…ファニー…ステファニー!」


「え?」


物思いから覚めると、アランが困ったような顔をして俺を見ていた。




「あ、ごめん…

ちょっと考え事してて…」


「何、考えてたんだ?」


「え?そ、それはその…

ほ、ほら…アレクシスが見つかったら、やっと故郷に帰れる…とか…そんなことを…」


そう言って、俺は愛想笑いを浮かべた。




「そっか。実は、俺もそのことを考えてたんだ。

なぁ、アレクシスを故郷に連れて帰ったら、もう旅をする必要はないんだろ?」


「え?そ、そりゃあ、まぁ…」


「俺も故郷に着いて行くからな…ほら、その、親御さんにも挨拶したいし…」


照れくさそうにもじもじしながら、アランが言う。




「な、何を挨拶するって言うんだ?」


「何って…だから…その…俺達の結婚の……」


「け、け、結婚って…

そんなこと、するわけないだろ?

だ、だって、プリンセス・ルビーはみつけられなかったんだからな!!」


「またそのことを言う…

あれは残念だったが、取られたものはもうどうしようもないじゃないか。

その代わり、一生懸命働いて、必ずあんたに宝石をプレゼントするから。」


「だめだだめだ!

私は、プリンセス・ルビーをみつけたら結婚するとは言ったが、あんたはそれを見つけることは出来なかった。

だから、あんたとは結婚しない。」


「そ、そんなぁ…」


アランは、俺にすがるような目を向け、情けない声を出した。


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