労働1
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「今日も良い天気だなぁ…」
アランが空を見上げ、気持ちよさそうに伸びをする。
アランの言う通り、空は青くどこまでも澄み切って、本当に気分が良い。
ようやく明るい兆しが見えてきた、俺の気持ちそのものだ。
バーバラに別れを告げ、俺達は、教えてもらったイザベラの家を目指した。
今度の旅は、そのほとんどが山ばっかりだ。
きつい道程だけど、そんなこともあまり気にはならない。
なんたって、イザベラの家に着きさえすれば、今度こそアレクシスは手に入り…
そして、俺はようやく呪いを解いてもらえるんだから…元の男に戻れるんだから…!!
考えてみれば、エリーズの元を離れてから、かれこれもう半年程の月日が流れている。
振り返ってみると、なんだかあっという間の半年だった。
その間には、本当にいろんなことがあった。
まず、俺は女にされて…エルフなんてわけのわからない奴と旅をする羽目になり…
魔女にも会った、そして、こんな特別な旅だというのに、お宝探しもやることが出来た。
「…ファニー…ステファニー!」
「え?」
物思いから覚めると、アランが困ったような顔をして俺を見ていた。
「あ、ごめん…
ちょっと考え事してて…」
「何、考えてたんだ?」
「え?そ、それはその…
ほ、ほら…アレクシスが見つかったら、やっと故郷に帰れる…とか…そんなことを…」
そう言って、俺は愛想笑いを浮かべた。
「そっか。実は、俺もそのことを考えてたんだ。
なぁ、アレクシスを故郷に連れて帰ったら、もう旅をする必要はないんだろ?」
「え?そ、そりゃあ、まぁ…」
「俺も故郷に着いて行くからな…ほら、その、親御さんにも挨拶したいし…」
照れくさそうにもじもじしながら、アランが言う。
「な、何を挨拶するって言うんだ?」
「何って…だから…その…俺達の結婚の……」
「け、け、結婚って…
そんなこと、するわけないだろ?
だ、だって、プリンセス・ルビーはみつけられなかったんだからな!!」
「またそのことを言う…
あれは残念だったが、取られたものはもうどうしようもないじゃないか。
その代わり、一生懸命働いて、必ずあんたに宝石をプレゼントするから。」
「だめだだめだ!
私は、プリンセス・ルビーをみつけたら結婚するとは言ったが、あんたはそれを見つけることは出来なかった。
だから、あんたとは結婚しない。」
「そ、そんなぁ…」
アランは、俺にすがるような目を向け、情けない声を出した。




