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災難4

「そうだ、ユリウス…もう一度、バーバラのところに行ってみないか?」


俺は少し離れたところに一人で座るユリウスに、声をかけた。

相変わらず、奴は鬱陶しい顔をしている。




「そんなところ…行ってどうする?」


不満たらしい低い声が返って来た。




「バーバラに魔法のコンパスを作ってもらえないか、頼んでみよう!」


「そんなこと無理だ。サンドラはコンパスを作る時にアレクシスの羽が必要みたいなことを言っていた。」


「その通りだ。

だが、アレクシスは何日かあの家にいたんだ。

羽の一枚くらい、どこかに落ちてるんじゃないか?」


「なるほど……そうだな!確かにそうかもしれない!

よし!そうしよう!

明日からバーバラの家に向かおう!」


ユリウスの声と顔に急に生気が戻った。




「その前に町に行く。」


「町に?なぜだ?」


「あそこに行くには土産が必要だからな。」


「あぁ…なるほど。アレだな。」


アランは微笑みながら頷いた。




俺達は町に立ち寄り、酒を買い込んで、バーバラのいる山を目指した。




「アレクシスの羽があると良いな!」


「きっとあるさ。」


大きな期待を胸に、俺達は山の中を歩き続けた。







「バーバラ!久しぶりだな!」


「おやまぁ…あんた達…一体、どうしたんだい?」


「実は…」


俺達はバーバラに事情を話した。




「それはまたもったいないことを…魔女は人間には道具等なかなか作るもんじゃないぞ。」


「それはわかってる。

俺達もかなり探したんだけど、結局、みつからなかったんだ。」


「そうかい。

それで…今日の用というのは、わしに魔法のコンパスを作ってほしいということか?」


「その通りだ!

あんたにも作れるんだろう?」


「当たり前だ。

そんなものは、魔女ならば誰でも作れる。

だがな、それを作るには探す相手の身体の一部…つまりは、人間ならば髪の毛や爪のようなものでも良いんだが、何かそういうものが必要なんだ。

それがなきゃ、探せない。」


「それもわかってる。

確か、アレクシスは何日かここにいたんだろ?羽の一枚くらい落ちてないか?」


「ないね。」


バーバラは素っ気なく答え、俺達を鳥小屋に案内してくれた。

そこには一羽のフクロウがいた。

白ではない、よく見かける茶色いやつだ。

鳥小屋はとても清潔で羽一枚落ちてなかった。


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