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Snowy owl~幸せを探して~  作者: 神在琉葵
フクロウじいさん
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フクロウじいさん18

「気を付けていこう。」


俺は、アランの前に立ち、先を歩いた。




廊下の先を曲がると、また廊下になっていた。

この廊下にももちろんなんらかの仕掛けがあるだろう。

慎重に…慎重に……




「あっ!!」




足元に違和感を感じたのと、床がぽっかりと口を開けたのは同時のことだった。

俺は咄嗟に身を引き、なんとかそれでバランスを取った。




「どうした?」


「危ない!」




アランの身体をぐいと引き寄せた。

あと一歩前に進んだら、穴に落ちるところだった。

俺は、穴の中を照らし出した。

そこには、深い穴が開き、竹串に貫かれた躯があった。




「うわぁ…なんてこった!」


アランは、穴から目を背けた。

ここは本当に仕掛けだらけの城だ。

下手したら、本当に生きては帰れない。




「ステファニー…引き返そう。

やっぱりここは危険だ。」


「ここまで来て、引き返せるわけなんてないだろう。

私は…」


話していると、ゆっくりと床が持ち上がり元通りの廊下に戻った。




「プリンセス・ルビーは残念だが、これから俺がなんらかのお宝を…いや、まっとうに働いて金を貯めて、指輪でも何でも買ってやるから…」


「私のほしいのはプリンセス・ルビーだ。」


「だから…それは無理だって言っただろ?」


「なら良い。

私は自分でプリンセス・ルビーをみつける。」


もう落ちないだろうとは思ったが、念のため、出来るだけ端っこを通って俺は先に進んだ。

幸い、床は何事もなかった。




「ま、待てよ…ステファニー…」


アランが走りながら俺の後を着いて来た。

俺は後ろも振り返らずに、そのままどんどん進んで行った。




しばらく進むと、また曲がり角になっていた。

どうせここでもなにかが起きるだろう。

そんなことはわかっていたが、それでもやめるつもりなんてさらさらなかった。




「ステファニー…本当に行くのか?」


アランはか細い声でつぶやいた。




「当たり前だ。」


俺には迷いなんてない。

足元…天井…壁…そして音…

細心の注意を払い、そろりそろりと先に進んだ。

その時、壁側からおかしな音がした。

ふと見ると、壁に棘のようなものがびっしりと出現していた。




それが意味するものは…




「アラン、走れ!

全速力で走るんだ!」


「えっ!?」




俺のカンは当たっていた。

重苦しい音とともに、両側の壁が迫って来る。

つまり、この棘の壁で両側から人間を刺し殺そうというわけだ。

この廊下に限って、さっきよりも長さが長い。

俺は息が切れ、心臓が飛び出しそうになりながら、長い廊下を走り抜けた。


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