フクロウじいさん16
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「ここじゃないか!?」
それから一時間程歩いた時、俺達は、それらしき場所を発見した。
森の木々に囲まれた城跡らしきものがある。
建物の大半はもう完全に朽ち果てている。
「これのどこにお宝があるっていうんだ?」
「多分、地下があるんだ。」
城の宝物庫は地下にある場合が多い。
そうでなくとも、地表の建物はもうほとんど残っていない状況だ。
そうなりゃ、お宝は地下にあるとしか思えない。
「アラン、地下への入り口を探そう。」
俺達は、慎重にあたりを見ながら、地下への入り口を探した。
「あ、あれじゃないか!」
少し探しただけで、いとも簡単に地下への階段がみつかった。
あたりの草が踏みしだかれているところを見ると、最近誰かがここに来たようだ。
おそらく、酒場で出会ったあの二人組だろう。
「気をつけろよ。」
先に行くアランの足元ががらがらと崩れた。
「ああっ!」
「危ないっ!」
アランはなんとかバランスを保ち、階段から転げ落ちることはなかった。
「ずいぶんもろくなってるな。
気を付けないと…」
かび臭いにおいが鼻をつく。
俺達は、松明に火をつけた。
松明であたりの様子をうかがうと、四方に廊下が広がっていた。
「どっちだろう…」
「こっちだ。」
俺は、躊躇いもなく歩き始めた。
これは、長年のカンみたいなものだ。
俺の中のお宝探知機が、お宝はこっちだと教えてくれるんだ。
そりゃあまぁ、時には全く違うことだってあるにはあるが…
「俺が先に行く。」
アランが俺の前に回り込んだ。
さながら、姫を守る騎士のような気分なんだろう。
ちょっとおかしな気分になりながら、俺はアランの後を黙ってついていった。
「うわぁっ!」
アランの声が地下に響いた。
こうもりの群れがバタバタと騒がしい羽音を響かせ、飛び去って行ったんだ。
「ステファニー…大丈夫か?」
「私は大丈夫だ。」
長い廊下をゆっくりと歩いて行く…
まとわりつくようないやな感じの重苦しい空気が、俺達の侵入を拒んでいるかのようだった。
「あ!あれは…」
アランの松明が照らし出したものは、牢屋と思われる場所だった。
さび付いた鉄格子がいくつか並んでいる。
「先に進もう。」
俺達は、牢を行き過ぎ、さらに先に進んだ。
その間には、いくつかの小さな部屋があった。
物置のような部屋…そして、仮眠室のような部屋…貯蔵庫らしき部屋…
地下は思ったよりも広く、どうやらいつの間にか一周していたようで、元の階段のところに戻っていた。




