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Snowy owl~幸せを探して~  作者: 神在琉葵
フクロウじいさん
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フクロウじいさん16

*




「ここじゃないか!?」


それから一時間程歩いた時、俺達は、それらしき場所を発見した。

森の木々に囲まれた城跡らしきものがある。

建物の大半はもう完全に朽ち果てている。




「これのどこにお宝があるっていうんだ?」


「多分、地下があるんだ。」


城の宝物庫は地下にある場合が多い。

そうでなくとも、地表の建物はもうほとんど残っていない状況だ。

そうなりゃ、お宝は地下にあるとしか思えない。




「アラン、地下への入り口を探そう。」


俺達は、慎重にあたりを見ながら、地下への入り口を探した。




「あ、あれじゃないか!」


少し探しただけで、いとも簡単に地下への階段がみつかった。

あたりの草が踏みしだかれているところを見ると、最近誰かがここに来たようだ。

おそらく、酒場で出会ったあの二人組だろう。




「気をつけろよ。」


先に行くアランの足元ががらがらと崩れた。




「ああっ!」


「危ないっ!」


アランはなんとかバランスを保ち、階段から転げ落ちることはなかった。




「ずいぶんもろくなってるな。

気を付けないと…」


かび臭いにおいが鼻をつく。

俺達は、松明に火をつけた。

松明であたりの様子をうかがうと、四方に廊下が広がっていた。




「どっちだろう…」


「こっちだ。」


俺は、躊躇いもなく歩き始めた。

これは、長年のカンみたいなものだ。

俺の中のお宝探知機が、お宝はこっちだと教えてくれるんだ。

そりゃあまぁ、時には全く違うことだってあるにはあるが…




「俺が先に行く。」


アランが俺の前に回り込んだ。

さながら、姫を守る騎士のような気分なんだろう。

ちょっとおかしな気分になりながら、俺はアランの後を黙ってついていった。




「うわぁっ!」


アランの声が地下に響いた。

こうもりの群れがバタバタと騒がしい羽音を響かせ、飛び去って行ったんだ。




「ステファニー…大丈夫か?」


「私は大丈夫だ。」


長い廊下をゆっくりと歩いて行く…

まとわりつくようないやな感じの重苦しい空気が、俺達の侵入を拒んでいるかのようだった。



「あ!あれは…」


アランの松明が照らし出したものは、牢屋と思われる場所だった。

さび付いた鉄格子がいくつか並んでいる。




「先に進もう。」


俺達は、牢を行き過ぎ、さらに先に進んだ。

その間には、いくつかの小さな部屋があった。

物置のような部屋…そして、仮眠室のような部屋…貯蔵庫らしき部屋…

地下は思ったよりも広く、どうやらいつの間にか一周していたようで、元の階段のところに戻っていた。



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