フクロウじいさん14
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「アレクシスのヤツ…一体、何、考えてやがるんだ?」
あれから俺達はアレクシスに振り回されっぱなしだった。
あっちに行ったかと思うと今度はこっち。
山を登り、森を抜け、沢を渡って…
毎日くたくたになるまで歩き回された。
呪われた城自体には近付いたもののその方角からは離れ、お宝探しはもう無理だと思っていたある日、アレクシスは急な方向転換をして、呪われた城の方へ飛んでったんだ。
神様、アレクシス様、本当にありがとう!
思わず、バンザイをしたいような気持になった。
十日もあれば十分着くと思われていたが、実際はその倍くらいはかかったが、そんなこと、気にすることはない。
俺は、お宝探しに行けさえすりゃあ良いんだから。
「どういうことだ?」
森の中を進んでいた時、ユリウスが不意に立ち止まり、声をあげた。
「どうかしたのか?」
「コンパスがおかしい。」
見ると、コンパスの針がぐるぐる回ってる。
しかも、文字盤が光っていた。
「どうしたんだろう?まさか、壊れたのか?
これじゃあ、アレクシスがどこにいるかわからない。」
「壊れたのではないと思う。
なんせ、コンパスはいつものように光っているのだから。
なにかが…たとえば術のようなものが作用してるのかもしれない。」
「そうかもしれないな。
で…これから、どうする?」
「どうするもこうするも…とにかくこのあたりを隈無く探すしかないだろう。」
「そうだな。じゃあ、別れて探そう!」
「わかった。暗くなったらここで落ちあおう。」
俺はツイてる…!
こんな時に、ユリウスと離れることが出来るなんて…
俺はアランに目配せすると、ユリウスの傍を離れた。
だけど、一体どういうことだろう?
コンパスの針がぐるぐる回るなんて…これも、魔女のかけた術の一種なのか?
普通のコンパスでも、ごくまれにそういう症状を起こす場所があるみたいだが、それは術ではなく何か別の理由だと聞いたことがある。
今回のがそのどっちなのかはわからないが…
「アラン!」
「ステファニー…どうしたんだ?」
「どうしたって…あんた、気づいてないのか、アラン…ここは呪われた城の近くだぞ。」
「えっ!ここが!?」
アランはやはりまったく気付いてなかったようだ。
俺に言われて、びっくりしたような顔をしていた。
話を聞いた限りでは、やはりここは一人で行くより二人で行った方が良さそうだと思ったから、俺はアランを誘おうと思ったんだ。
ほんの駆け出しとはいえ、何かあった時にはやっぱりいてくれた方が何かと助かる。




