フクロウじいさん4
「なぁ、アラン…あんた、結婚したら、トレジャー・ハンターはどうするんだ?」
「えっ!?
あ、あぁ、それならやめる。
どこかで働いて、まっとうな暮らしをする。」
「やめるって…あんた、何が出来るんだ?」
「故郷では、大工をしていた。
塗装の仕事もやってたし、飾り職人になろうかと思ったこともあった。」
「大工か…それなら、職には困らないだろうな。」
俺も手に職があれば、心配はないんだが、残念ながら俺にはそんなものは何もない。
「あぁ、そのことなら心配ない。
俺、一生懸命働くし、あんたに苦労はさせない。」
「えっ!?」
アランはうっとりとした顔で微笑んでいた。
何を勘違いしてるんだ、この男は…
「えーっと…誰かにアレクシスのことを聞かなきゃ。」
話をはぐらかすために、俺は隣の席の男に声をかけた。
隣では、男達が数人で酒を飲みながら、食事をしていた。
「なぁ、このあたりで白いフクロウを見なかったか?」
「白いフクロウ?」
「知らねぇな。
おい…誰か、白いフクロウを見たか?」
一人の男が隣のテーブルの男達に訊ねてくれた。
隣のテーブルには二人の男が座ってた。
「白いフクロウ?あぁ、それなら見たぜ。」
片方の男が声を上げた。
「本当か?いつだ?
そいつはどこに行った?」
「確か、二、三日前だった。
町のはずれの木立の中で見たんだが、隣町の方へ飛んでったぜ。」
二、三日か…やはり、俺達とアレクシスとの間には、まだそのくらいの距離があったのか。
しかし、幸いにも、このあたりは平地だ。
山の中を進むよりは早く進める。
地道に距離を縮めていくしかない。
「あんたら、白いフクロウを探してるのか?」
「うん、まぁな…」
「良かったら、こっちで一緒に飲まないか?」
「そうか?じゃあ…」
アランはいやそうな顔をしてたが、俺にくっついて着いてきた。
「まずは、乾杯しようぜ!」
「そうだな。」
俺達は、グラスを合わせて乾杯した。
「なぁ、なんでフクロウなんて探してるんだ?」
「いや…別にたいしたことじゃないんだ。
そんなことより…あんたらは何者なんだ?」
「俺達は、トレジャー・ハンターなんだ。」
やはりそうか…実は見た瞬間にそうじゃないかと思ってたんだ。




