フクロウじいさん1
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「へぇ、けっこう賑やかな町だな。」
人々の喧騒が、なんだか妙に心地良く感じる。
今まで静かなところに長くいたせいかもしれない。
ユリウスはというと、相変わらず機嫌が悪い。
苦虫を噛み潰したような顔をして黙々と歩いてる。
奴は、こういう町はあまり好きではないようだ。
「早く宿に行ってゆっくりしよう。」
ユリウスはそう言って、すたすたと歩いて行く。
俺とアランは早足でそれに着いていった。
「ところで、夕食はどうする?」
宿に部屋をとって、落ち着いたら、途端に腹が減って来た。
「夕食?宿で食べれば良いじゃないか。」
「町にはいろんな店があるんだぜ…よ。
せっかくなら、一通り、見てみてから…」
「私はここで食べる。
おまえは勝手にすれば良い。」
あぁ、そうですか…だ。
たかが夕食のことくらいで、なんでこんなに不機嫌になるんだか…
「あんたはどうする?」
「俺は、あんたと一緒に行くよ。」
「そうか…じゃあ、出掛けようか。」
俺はアランと町へ繰り出した。
宿から少し歩くと商店街があった。
様々な店が立ち並び、威勢の良い呼び声が飛び交う。
俺達は店を冷やかしながら、食堂を探して歩いた。
食堂もけっこうな数があるので、どこに入ろうかと迷ってしまう。
「なぁ、この町でうまい店はどこかな?」
「そうだなぁ…あんた、酒は飲むのか?」
「あぁ、そうだな。」
「それなら…」
声をかけた男が、一軒の店を教えてくれた。
なんでも安くて量も多くて、肉料理がうまいらしい。
「あ、ここだな。」
それは食堂と酒場が一緒になったような店だった。
お世辞にも上品だとか綺麗だとは言えないが、活気に溢れた庶民的な店だ。
俺も気取った店よりもこういう店の方が性に合ってるから、一目で気に入った。
「ずいぶんと賑やかな店だなぁ。」
アランはあまり気に入ってないようだったが、また探すのも面倒だ。
「さ、入った、入った。」
俺はアランの背中を押し込みながら店の中に入った、
もうもうと立ち込めるたばこの煙に、アランは眉をひそめる。
アランもけっこう神経質だ。
こんなことなら、一人でくれば良かったと思いながら、中程のテーブルに腰を降ろした。




