ロベルトの正義の王冠
今回は短いです。しかもロべさんメインです。
ロベルトの放つ一撃が道を切り開いた。無数の兵隊は衝撃波と飛び散る石つぶてに吹き飛ばされていく。
シヅキは思う。やはりロベルトは規格外だと。過去に何があったのかは知らないが、レオン教官の反応などから見ても何か大きな役を任されていたのではないかとシヅキは推測していた。
「シヅキ、行くぞ。時間が惜しい。俺たちが勝っても町が陥落したら意味がないぞ」
「うん、分かっている。早く郊外のスラム街に行こう」
シヅキを中心に戦えるメンツが円を組んだ。そこには確実にハイドラの元にシヅキをくり届けるという確固たる意志があった。
一行は走る。時間がないのだ。次から次へとくる敵にロベルトとリリアは容赦なく剣を振りかざす。立ち止まっている暇などないのだから。
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スラム街まで行くのには苦労しなかった。しかし、それは平野を走っていたからであってそこに建物があると話は違う。市街地というのは戦争でも攻撃側が多くの被害を出すことでも知られている。それは死角が多い関係から不意打ちや狙撃に会いやすく、防衛側がゲリラ戦をしやすいという理由がある。
しかし、これについては最初の算段でどうするかを決めていた。
「お前ら、離れていろ」
ロベルトは一歩前に出た。そして仰々しい剣を振り上げた。シヅキ達はロベルトから距離を十分にとった。巻き添えを喰らうと一瞬で蒸発すると念を押されているのだ。
一体どのような手段を使うのかを聞いてみたが見た方が早いの1点張りで結局教えてもらえなかったので、リリアを除いたメンバーはドキドキしながらそれを見守る。
「剣は守るためにある。何かを切り捨て、命を奪い、その果てに誰かを救う。なればこそ、このひと振りには無限の意味がある。それは未来を見つめる眼下の絶望を退ける。それは過去の悪意を退ける。この剣は誰かのためにある。未来を待つ誰かのためにある」
振り上げられた剣が青い光を放ち始めた。その光は柔らかく暖かに光り輝いていた。一人の男の生涯にわたる願いを乗せた光が大地に吹き荒れる。シヅキにはそれが何なのかは分からなかった。しかし、それが力強く優しさで出来ていることは感じ取ることが出来た。
「……リヒト……、クローネ!」
ロベルトの叫びと共に剣は振り下ろされ、閃光が旧市街を貫いた。まばゆいばかりの閃光は町を徘徊している無数の兵団を次々と蒸発させていった。
……そして、光が消えるとロベルトは剣を鞘に納めて振り返った。
「行くぞ。もう町は無人だ」
何が起こったのかいまいち把握しきれていなかったが、シヅキ達はその言葉にうなづいた。
「ロベルト、後でいろいろ聞きたい」
「シヅ、私も興味あるから一緒にね」
興味津々のシヅキ達にロベルトは苦笑いを浮かべた。
「面白くないぞ」
と、ただそれだけいったロベルトはどこか遠くを見ているようだった。
時間とやる気があればロべさんの過去話とか書いてみたいです。
最近はなんかPVが投稿したら一時間で170とかいう私の作品ではありえない爆発的な伸び方をしたのでモチベーションもあがりまくりです。
さらに、あと少しで念願の100ポイントを達成できるので気合入れて皆様を楽しませるような熱い物語を書いていきたいと思います。
いつも読んでくださっている方がいるかは分かりませんが、もしもいるならありがとうと言いたいです。その人たちのおかげでこの作品は続いていると言っても過言ではありません。
これからもエンタメ精神を忘れずに書いていくのでよろしくお願いします!




