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新たな発見と探索ーー違いと同じもの



さて、エーレ・アウトリタの傑作であるこのバンダナで私の色彩はどうなっているのかというと、かなりの変化がある


白銀の髪は栗色に、群青の瞳は深緑色に、と元の色からかけ離れたものとなっている

最初に鏡を見た時には驚いて何度もバンダナをつけたり外したりを繰り返してしまった


毎日ルーとして活動しているうちに慣れてはきたものの、鏡の前で身支度を整えている時にはワクワクと興奮してしまうのも仕方ないだろう


見た目の良さばかりは変えられなかったけど、それはそれで媚を売りやすいので良しとしよう


ポップコーン売りも軌道に乗り、毎日一定の割合で収入が入ってきている。この調子で行けば、安い魔鉱石なら割と近いうちに手に入れられるはずだ



そこで、魔鉱石の今の相場を調べに行こうという考えが頭に浮かんが

思い立ったが吉日、動こうじゃないか


お店はジョンとエミリーに任せておけば問題はない。作り方も注意事項も何度も説明しているし、2人とも仕事ができる人間だから私がいなくても大抵の事態には対処できるだろう。

それに、元から私は戦力というよりは看板としての役割でお店にいただけなので、居なくなったところでお店として困ることはない


うん、街の中を調べてみよう


そう思った私の行動は早かった

客足も落ち着いた頃合いにちょっと散歩とお店から離れたのだ




今、護衛は“どうしたの?”とか思いませんでした?


私の予想だと、物語としての修正力でも加わっているんじゃないかと思ってる


つまり、わかりやすく言うと、私に護衛は誰もついていない。何故か、お父様が護衛を用意していないから


不思議なことに護衛の必要性についてお父様もお母様も関心があまりなくなっていた。毒殺事件があった時には私を守ると言っていたのに、暫く経った今では音沙汰がなく、何も言ってきていない


2人の中で、私に護衛をつけるということ自体、必要ではないんじゃないのか位の考えになっているくらいだ


この間の誘拐事件についても記憶に新しいはずなのに私の身辺には執事とメイドがいるのみで、いくら平民に偽装しているといってもあまりにも警戒心がなさ過ぎる


そのことについて周囲の人間も違和感を感じていないのがまたおかしなところなんだけどね

今回、近場とは言え1人で行動する私をエミリー達が止めなかった事とかも変と言えば変だし


そう考えると、物語の修正力が働いて私を特別扱いしないようにしているとする方が自然なのかもしれないと思ったわけだ



じゃあ、誰がそんなことしてるのか

きっと、いつかの精霊王(女王)かそれこそカミサマと言われる類のものじゃないかな


護衛という名の監視がいないだけ好きに動けるし、自由があるっていうのは有り難いけど、これは本当にサッサと自分の身を守る術を身につけないと将来本当に困ることになりそうだ



ーーーーーー



で、街の中を探索して入るんだけど、ここはどこだろうね?


もしかすると私は方向音痴なのかもしれない

街の中は知らなかったからわかりやすいように道を気にしながら歩いていたのに、戻り方がわからない


実に困った

スマートフォンのGPS機能をフル活用して生活していた前世ではまさか自分がこうも道を覚えられないなんて夢にも思ってなかった。スマホがほしい


くるりと周囲を見てみるけど、見覚えのあるものはやっぱりない


仕方ないので適当に歩く


人通りのあるところに向けて歩いてたらお店がある通りに出るだろう、うん


人に道を聞いてもいいんだけど、気兼ねなく活動できる…よくよく考えると転生して初めての状況にだんだんテンションが上がってきてしまってる私は1人の自由な時間をもう少し謳歌したいと思ってしまったので、もう少しだけ散策することにした


同じ王国なので王都と建築様式は似たようなものだけど、活気はやっぱり王都の方があるかな

でも、街の人たちが生き生きしてることには変わりはないから、お父様の治世というのも上手くいってるんだろう


記憶にあるのはどうしても前世の日本の街並み。科学が進んだ世界の光景を知っていると今いる街並みとのギャップにまだ夢でもみてるんじゃないかと不意に思ってしまう


夢じゃないけど、でも夢みたいな話



屋台とかで売ってる野菜とかも見たことのないものがチラホラある


青色のリンゴみたいな果物やピンク色をしたきゅうりみたいなもの、灰色のキャベツみたいな野菜が目につく八百屋さん


南国の魚ですか?と聞きたくなるくらい色彩豊かな魚や蟹を置いている魚屋


その中で前世の記憶とそう変わりのない商品を取り扱っているお店に気がつく



赤、黄、橙、ピンク、白、薄紫

たくさんの色が一面に飾られている


サイズも私の掌くらいの大きいものから爪の先くらいの小さなものまで、種類はとても豊富なようだ


風にのってふわりと華やかな自然の香りがする

自然と足がそのお店へと進んでいく



『Viele』と書かれた看板の横にはお花の絵が描かれてる。文字が読めなくてもイラストを見たら何屋さんかわかるようにしてるんだろう



そう、私が興味を惹かれたのは前世の世界でもあった所謂お花屋さんだった




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